四月中旬
卯月(4/19)
蜜柑の根方に
栗の木にぽっかりと丸く開いた洞に
巣穴は下向きに開いていて雨が降っても容易に浸水しない。穴の底に苔や動物の毛などを敷いてクッションにする。つがいは入れ替わり立ち替わり巣に出たり入ったり、一方が巣にいる間はもう一方が外へ出る。まだ巣作りの途中だろうか。交代する際には必ずお互い鳴き交わして合図するので、観察するこちらもじっと見張っている必要はなく、近くで鳴いたなと思ったら、注意を向ければ良い。
午前中の一時間半ほど、巣のある栗の木から少し離れたところに腰を下ろして眺めていた。日が高くなり、気温が上がってくると、巣への出入りは少なくなる。雑木林の緑陰に隠れるらしい。今日はもう撤退、と家に帰ってこの文章を書いている途中、観察中ずっと日に当たっていた右前腕が赤く焼けているのに気づく。人の図体でこれなのだから、小鳥にはさぞ厳しかろう。昼時、鳥たちの姿が見えなくなるのも道理である。
隣家の庭の、我が家と接する隅に、白い雛あられのようなものが無数に落ちている。と思えば、
備忘録なので最近、雑木林で見かけた花を記しておく。一先ず今日は
※追記:甘野老と思っていたものが、実は
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