三月下旬
弥生(3/25)
家の近くを歩ているだけでも、ざっとこれだけの野花を見る。腰掛けて矯めつ眇めつしていると、小さな蜂たちが食事の邪魔をするなとばかりに、耳元でけたたましい羽音を立てるので慌てて場所を譲る。
染井吉野は六分咲き。満開の山桜は、昼は眩いほど白く、夕暮れ時は橙に染まる。林床にばらばらと落ちている黄色い穂状の花は
林縁に淡黄色の鈴蘭のような花を幾房も垂らしている低木がある。図鑑を繰ってみると、
目白の
散歩の途中に、小枝や枯れ草で編まれた繭のようなものが梢の先にくっついているのを見かけた。
春分は二十日。草花は己の性に正直に芽吹く。
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