七月下旬


文月(7/26)


 夕方。高い雲に残照が映えている。ひぐらしの音と祭囃子が重なって流れてくる。ソースの焦げた匂いが網戸を通過してくる。小、中学校の夏休みが始まった。お祭りはこれから一週間ごとに町内を転々とする。


 夕方になると涼しい風が吹く。まだ気温の上がらない明け方と、気温の下がる夕暮れ時。蜩は日に二度鳴く。


 雑木林の緑が濃い。この膨大な質量の葉が冬には全て落ちてしまうのだから不思議である。


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