二月中旬


如月(2/18)


 東側の梅が紅く綻んでいる。満開とまではいかないが、低いところに十輪ばかり、天辺にも二、三輪。


 庭に生ごみを埋めるための穴を掘った。前に掘ったのはもっと暖かい時期で、名も知れぬ虫たちが、一堀りする毎にうごうごと逃げ惑っていた。

 今日はそういう虫たちを全く見なかった。立春を過ぎても啓蟄にはまだ早い。虫たちは今暫し、暖かい土の深くで眠り、春を待っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る