二月中旬


如月(2/14)


 百合鴎ゆりかもめが川を遡っている。嘴と脚が綺麗な紅色で、目尻の後ろの方に黒い斑点が一つある。とても美人な渡り鳥。毎年冬になると数羽で群れてやってきて、河口から二十キロくらいのところでも見ることがある。


 同じ時期、同じような場所で大背黒鴎おおせぐろかもめも見る。名前の通り体が大きく、小さなとびくらいはあるだろうか。数はさほど多くない。精々二、三羽。

 太陽の光を受け、純白に輝く翼を力強く躍動させる様は息を呑むほど綺麗。生命の美しさそのものを目の当たりにしているような感動がある。


 庭のふきとうがぷっくりと膨れたので今日は天ぷら。雪の下はまだ小さいのでかき揚げにする。

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