3rd

勢いよく起ベットからき上がる。

「………………夢?」

でも妙にリアルというか、なんというか、奇妙な感じ。

冷や汗をかいているせいで服が肌に張り付いて気持ち悪い。

「シャワー浴びてこよう」

少しスッキリしよう。

ていうか今午前四時かよ…………道理で眠いわけだ………。

珍しく早起きしたよ。

人生の中で一番早く起きたな………叔父さんに自慢しよう!!

きっと驚くよね。

……………………………シャワー浴びよう。

脱衣徐で服を脱ぎ、脱いだ服を洗濯機に直接放り込む。

風呂場で髪を洗い身体を洗い顔を洗い汗を流し仕上げにシャワーで全身を洗い流す。

脱衣徐で身体を拭く。

ドライヤーで髪を乾かすと制服に袖を通し今朝の夢について思い返す。


「あれ……本当に夢?衝突の時の衝撃とか夢にしてはリアルだったし…………」

牛乳を鍋で温めホットミルクを作る。

ホットミルクを啜りながら

「授業風景もリアルだったし……夢とは思えないんだけど…………」

死に方が交通事故ってのも現実でも自分に起こりそうで怖いんだけど。

「…………………夢だ。うん夢だ。あれは夢なんだ」

結論、埒が明かないので夢ということにした。


「どうした!!お前が六時にはもう起きてるなんて…………今日は雪か?」

「五月で雪が降ってたまるか」

「雪は冗談だけど今日は早いね」

「なんかね目が覚めた」

「そういう日もある…………のか?」

何故疑問系?という言葉は喉まで出そうになったが呑み込んだ。

「…………時間までテレビ観てるわ」

「いつもの叶ちゃんで安心したよ」


録画した番組を観てから普段通りに学校に向かう。

いつもより早く着いただけでクラス中が大騒ぎになったけどそれはまた今度。


一時間目の授業内容に驚愕した。

「………………!!」

授業、今朝の夢でやってたのと同じ内容じゃん。

二時間目、三時間目、四時間目………今朝の夢と同じ内容の授業。

「………」

交通事故も本当に起こるんじゃ……………。


いやいやあり得ないって。

そんな風に否定していたけど学校から家への帰り道。

あの横断歩道を避けて普段とは違う道で家に帰った。


結局、その日はあの横断歩道で事故は起こらなかった。

「なんだ。やっぱりただの性質たちの悪い夢じゃん」

私が少し神経質になってただけなんだ、と思って次の日も普通に過ごしていた。

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