初めての冒険のクエスト
実験の結果石鹸もシャンプーとトリートメントが上手く出来ている事が解った。試しに朝起きてからみことちゃんと洗いっこして確認済みなので問題なく出来上がる。
それを持ってギルドのあるヴァラン都市へ朝から向かう。みことちゃんには、お留守番と言うお休みモードが実行されている中朝早かった事とその疲れで深い眠りについている。
ヴァラン都市に到着して直ぐに冒険ギルドへと足を運ぶ扉の方ではなく開いている入口から入る。この前やって二度目になるのでさすがに間違わずにちゃんとした入口から入りギルド譲のヒメミヤ・アキさんいますかと目の前にいる別のギルド譲に話しかける。
ヒメミヤさんですね、少しお待ちくださいと言ってしばらくお待ちくださいと書かれた紙が机に置かれる。
「あら、こんにちは、ヒスイ・ヒョウ君いらっしゃい」
「あ、俺の事ヒスイでいいです」
「ならヒスイ君あらためていらっしゃい」
「こんにちは、ヒメミヤさんでいいですか?」
「いいですよ?」
「けど、ヒメミヤお姉ちゃんでも構いません!」
「えっ?」
「ケッホケッホ」冗談ですよ?
「う~~ん、なんか凄く寂しそうに聞こえるので、ヒメミヤお姉さんでいいですか?」
「はい、よろこんで!」
なんだろう…このテンションの高さは……
「それでどうしました、本日は?」
「ギルド独占で販売してもらいたい物を作ったので、売っては頂けませんか?」
俺は、作った石鹸とシャンプーとトリートメントを机の上に並べる。
「これは、なんですか?」
「凄く甘い匂いがしているのと、ヒスイ君からも同じ匂いが髪と服から匂いがしますけど?」
「これは、身体を洗うのがこっちの石鹸と頭を洗うのがこっちのシャンプーとトリートメントを使います」
説明するのが、ちょっと長くなりそうなので、俺の肌と髪を触ってもらう。
「どうぞ」と言うと何て言うか凄いご機嫌になりながら髪を櫛で弄ったり、身体を手でゆっくりと弄ったりする…何て言うか凄くムズムズしていてなんか変な感じだったが、触った事でどう言う物か理解はしてくれたようだ。
「こ、これは…凄い物ですね!」
商品の説明で、まさかヒスイ君を触れるとは、夢にも思わなかったけどなんか物足りないな……
そんな事を考えながら、コメントをしている私がいる。
そんな事を考えていると?
「触って解ると思いますが、朝方ルナと洗いっこして試した結果問題なく使える事が解ったので、商品化を検討して欲しいと思いまして、お持ちしました」
えっ!ヒスイ君とルナ君が洗いっこしたって――やばい想像してしまいそうになる……
「どうします、商売出来そうですか?」
「うん、問題はないけど?」
「これって、いくらくらいで販売するの?」
「今の段階ですと材料的に、結構良い物を使ってまして……」
「例で悪いのですが、甘い香りがするのは、ビーンブラックハニーレディーの蜜を使用しています」
「えっ!」
「それって、コスト的に最高級な物ですね!」
「それで、貴族か王族の方々に販売して頂いて、良ければ今後販売という形を取りたいのですが……」
「ちなみに、さっき洗いっこて言ってたけどどうやったの?」
どこかの池で、水浴びでもしたのかしら?
「家にお風呂がありまして、それで洗いっこしましたけど?」
「お風呂て何?」
「あれ、知りませんか?」
紙を用意して、図で描きながら説明する。
「なるほど、確かに貴族か王族くらいしかこの代物はないですね」
「普通に、池・川・湖・泉でも使用可能ですよ?」
「成分は、自然から作っているので、汚染とか問題なく自然にかえりますので……」
「それは、凄いですね!」
「それで、お値段はいくらくらいですか?」
「石鹸一個が金貨三枚・シャンプーとトリートメント各金貨五枚で販売したいのですが高いですか?」
「それって、コスト的に安くないですか?」
「そうなんですか?」
「もっと高くても商品が良ければ値段がつきますよ実際に――」と私は、ヒスイ君に話す。
するとある事を思い出す。
「あ、話し変わりますけどいいですか?」
「はい、どうしました?」
「この間のギルド買取で、ギルドからギルドランクカードと言う物がありまして、ランクCが確定しました」
こちらですとヒスイ君に手渡しする。
「このカードは、冒険者のランクになにか影響しますか?」
「ギルド個人的な買取なので、冒険者ランクとは違います」
「それとこれは、ギルド内の取引なので、絶対に公開される事はないです」
それにしてもCてつくなんて、あれだけでCとは、驚きだと内心思ってしまう。
それでもう一つの買取を頼むのを忘れていた。蜜を買取したらどうなるか聞いてみたかったのだ…価値がどれくらいなのかを……
「すみません、これを買取して頂いた場合てどれくらいで買取して頂けますか?」
俺は、ビーンブラックハニーレディーの蜂蜜を百ミリリットル瓶詰めにした物を五十本ほど置く。
「これは、例の蜂蜜ですよね?」
俺は、黙って頷く。そして様子を伺っていると?
「この量で、一瓶あたり金貨二百枚以上は、値段つきますね……」
「今後も色々お世話になると思いますので、一瓶これから二百で売ります」
「いいですか?」と呟くも内心三百でもおかしくない代物だったりする。
「いいですよ、全然」と僕は、答える。
「さっきの商品と買取は、交渉成立にさせて頂きます」
「商品は、大体何個お持ちですか?」
「各百個ずつで納品お願いします」
「それと販売手間賃として、売り上げの三割をギルドに寄付します」
「三割も頂いていいですか?」
「凄い大金ですよ?」
「問題ないです」
「ギルドなら信用あるので、トラブルになっても対応可能ですよね?」
「そうですね、対応可能です」
「それを見込んでの三割なので、大丈夫です」と俺は、笑顔で答える。
「解りました」
「今日は、色々と有難うございました」
「またお二人で着て下さい」とヒメミヤお姉さんが言うと?
「すみませんが、クエスト受けたいのですが?」とつけたしたかのように言う俺がいる。
実際売る目的よりも、クエストを受けるのが本命だったりする。
「それでは、Eランクなので…あそこに貼ってある茶色の紙にランクが記載されているので、そちらからお持ちください」
「実力的には、違う気がしますが…ま、冒険を楽しむならいいと思います」
そして、木の壁に刺さて貼り付けられた茶色い紙を見ると?
Eランク駆除クエストコボルトと書かれている。あれ、Eだと討伐系はないはずだけど?と内心思いながら紙を取りヒメミヤお姉さんの所に持っていく。
「ヒメミヤお姉さんこれ間違い?」
「それですか?」
「間違いでは、ないですよ?」
「ちゃんと理由があるので…実は、最近この辺一帯でコボルトが大量発生している事が解りまして、弱い冒険者の方でも倒せるモンスターと最近知ったので、特別に駆除としてだしました」
「ちなみに報酬として、一匹倒すと銅貨十枚が手に入ります」
「狩りをした際は、コボルトの毛か牙を取って頂けると証拠となりそれは、別口で買取されてます」
銅貨が一枚日本円にして、十円だから一匹倒すと百円貰えるて事か……確かに、駆け出しの冒険者にしたら美味しい大金だなと思ってしまう。
「このクエスト受けますか?」
「はい、二人で受けます」と伝えて登録を終わる。
「それで、先ほどの密ですが、五十個なのでこちらのお金になります」と白金貨を十枚受取直ぐにボックスにしまう。
そして、俺は、ギルドを離れてみことちゃんが寝ている家に戻るのだった。
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