苦い思い出……

 三階を攻略中ふと昔の事を思い出す。まだみことちゃんと会う前の話だ。学校に通っている時扱いが凄く生徒もPTAも学園側も気持ちが悪い程別に俺は、偉くも何もないが、家の権力が強かった為か、高級品を扱う様に周りの人間がいた。ある日体育際があったひなどは、参加するだけで、勝負は決まったなど言われる始末そして、ちょっとしたきっかけで、転倒するだけで救急車が待機するくらいの出来事がある。唯一俺の事を知らなかった友達がいる彼は、普通に僕に接してきたようだった。ある日の事件の境目にて、人間は変わる。




 家に戻りいつも道理の習い事を終わらせて、勉強と自分の個人勉強や課題などもこなして、最近趣味で始めたミニチュア創作のもの作りと料理だった。この家は、基本的に下の子にはとても甘くさらに男の娘だったりすれば、何でも聞いてくれる。




 ある日親戚集会があり、参加の通知がくる。今回は、全員親族参加の為、俺もいつもなれた手つきで服に着替える。




 ちなみに、この家は、古くからある家の為か、三歳になると着物を着て髪を伸ばして、少女の様に育てられる。




 他にも親戚がいるが、そこの家の子も俺と同じように、女性の服を中学生くらいまで着ると言う習慣があった。




 その為か、学校では浮いた存在になるしも学園トップの成績を持ち日本人どくどくの顔だちと言うか少し人間離れた美しい顔を持っていた為か良く告白にあう事が多かった。




 男からは、二年から三年までの男女構わずに、一年でそれをやる勇気ある人間は、居なかった。




 この情報は、その階で勉強している一部の家族と子供立ちと教師くらいしか存在しない。




 小学校にあがり、いつも道理の着物に着て、学校にくると?




 何だか騒がしい事が解る。学校周辺に住んでいた熊と猪が現れたらしく、退治しようと思う者がいなかった。




 俺は、これでも護身術以外にも古武術と合気道なども習い事で習っている。似たようなことが家でもあった時は、自分で何とかしていたが、流石に学校でする訳には、いけないと思い出来る限り誘導と言う方に回ると?




 俺より可愛い着物を着た子が、熊と猪の所まで距離を詰めて、竹の箒で殴りにかかっているのが見える。動き的には問題なのだが、少しみて捌きが難しい状況になっている。それを見た先生方とPTAは、何人か倒れてしまう。




 この原因は、熊と猪の自然現象ではなく、戦っている彼に問題があった。俺は、一応三学年の名前と顔を覚えている事から目を閉じて、彼が誰なのかを調べると?




 海野美琴うみのみことと言う名前が浮かぶと同時に、海野に危機が訪れる。遠吠えした猪が別の猪を呼んでいる事が解った。




 俺は、この場から離れて体育館で待機を先生方に伝えて、倉庫から愛刀の舞華まいかの神じんと呼べる刀を取り出し急いで現場に向かう――




 「大丈夫かい君?」




 俺より背が高めの彼に声をかける。そろそろ捌き切れなくなっているみたいだから俺も手伝うと言うと?




 一般市民は、すみませんが離れて下さい――これは、僕が代々やってきている事なので、大丈夫ですと愛らしい笑顔で笑う。




 それでも俺は、何体かの猪を刀で切り付けていると、僕も変わってますが、君もかわってますね……




 怖がるよりもその場の対象に慣れた動きをしている。不意に、彼の後ろから熊が追加で現れたので、下の名前で呼んでしまった事が運命の歯車が動き出す。




 「みことさん――」後気をつけて、新たな熊が出たからと言い放つと、「有難う」と言って上手く受け止めて、はじき返すのが見える。




 名簿票も名前だけしか拾えなかったので、下の名前で呼んでしまった。




 「あれ、君とあった事あったけ?」




 「無いと思います」




 「たまたま名簿票に書かれていたので、名前だけでも覚えるつもりで、覚えたからです」と俺は伝えると?




 「でしたらあなたの下の名前教えて下さい」と言って来る。




 「俺は、深翠守瑠しんせいまもるで、今年入った一年生だ、この機会に宜しくと手を握る。




 そんなやり取りが過去にあっての家族集会だったりした。




 親戚が集まり、話を始める――予言で、先祖返りが告知された……




 もしかすると、この中に居る人間かそれとも儂らが居なくなってからかも知れぬが、先祖返りであるここの家系に伝われている。北欧神話に出る生き物で、最後の吸血鬼が先祖返りとして、急に生まれ変わる事がある。




 そして、今回起きてはならない事態が起きてしまった……




 ここにいる海野家の末っ子さんの海野美琴うみのみこと君がなんと先祖返りにあってしまい。社会的存在を知らせない為に、それ専用の部屋へ案内して、生活をしてもらう。




 本日をもって、君は、地上から出れず地下の部屋に移り住んでもらう事になったと聞こえる。




 誰だろうと俺は、すこし行儀が悪いが、腰を少し浮かしてみてみると?そこには、学校で生活して来た親友となった者がかなりの拘束具によって、座って言る。




 そして、一部の人間のみ彼に会える事になる。もちろん俺は、普通に学年も一緒だったからと地下の部屋に行く事が出来た。




 彼は、淡々と現状を受け入れて、手際よく動きかなり広い地下の屋敷に住み始める。もちろん地下の屋敷には、何故か入口は、指紋認証の為か、限られたと言う事は、そう言う事なんだろうと思ってしまう。




 親友だったみことさんの所に、学校が終わるか休日が終わるまで大抵その部屋に住んでいる感じだった。




 二人で試行して、物作りや料理なども楽しく作ったりする。




 それとみことさんの部屋は、かなりの本が置かれており、見た事無いシリーズがあったりする。




 そこから何冊か借りて、自室で読むことが多くなる。




 そして、それから数年すると、俺も先祖返りとなって、みことさんが居る部屋へと引っ越して来ていた。




 どうやら俺が、吸血鬼になる事が解っているような口ぶりだった。




 そんな事を考えていると?




 これからも親友として、二人の世界を作ろうと笑いながら話す。




 天から地に落とされて居る者のやはり先祖返りは、丁重に扱わないといけないしきたりと部屋を地下に隔離する言う事が昔の本に書かれている。




 そして、この出会いによって、生活して技能を学び家族の毒にて、最終的には、この世を去ったのだった。




 大事に扱うことよりも目先の損得に関わらず己の実の保証としては、最高だったらしい。




 そして、今は、幸せにみことちゃんと異世界にきて楽しい生活を送ろうと縛りがなくなった分軽くなり楽しみを見つける喜びが同時に受けられた事が一番の嬉しい事です。




 そんな事を考えながら三階の最後の部屋へと向かうのだった。

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