食卓にて一人寂しく
本当は、大好きなまもるちゃんとちょっと戯れたかっただけだったが、ついつい本気になってしまって今にいたる……
元々まもるちゃんには、現世でも勝てない事ばかりなのに、勝負に挑んで勝てないのは、解っているがと考えながら周りにある布を想像しながら服を作っていく――
これも、その時の戦闘用として作っている。さすがにTシャツ一枚でうろちょろしている二人なのも変だろうから、布探しに出かける事に……
まもるちゃんは、どうせ二階に居るのは、解っているから一回内を探してみよう……奥に行くと大きなといえるくらいの扉があって力ずよく開けてみる。
衣類が沢山出て来る。これは良い物だと内心握りながら服を作成していく―二着メイド服で動きやすい服を二部つくり、下着に取り掛かる。
趣味で作った縞々の靴下とニーソ下着とリボンも作りお揃いにする。作り始めたらやはりとまらないけど、勝負どうしようかな?今から謝れば問題ないかなと内心後悔してきた……
何だかんだ言って、僕の事を優先にしてきてくれたまもるちゃんだし、もし結婚するならまもるちゃんの奥さんになりたい訳だからまもるちゃんの好意は、むしろ喜ぶべきだけどあの時は、僕自身が喜ばず夢落ちの様に終わってしまったのがとても悔しくてついつい言ってしまった事に少し自分に腹が立ったが、喧嘩を売った以上は、買わないといけないかな?
でもどうしよう?探検に行ってあまりにもまもるちゃんが好きな分野の探検で、帰ってきたらお腹空いた何か作ってあるとか笑顔で言われたら僕の戦う意識が無くなりそう――
考えても、考えても手だけが動き服を作っているが、頭の中ではどうしようとずっと考えている。
まもるちゃんは、昔から何だかんだ言って優しい所がいっぱいだし、何でも知らない事や欲しい事なども叶えてくれたのを覚えているけど今回は、僕も僕だけどまもるちゃんもまもるちゃんだからなんて一人で呟いていると一着ずつ色々なデザインの服が出来る。
和服・洋服・制服・巫女服など色々作ってみたりしたが、どうしてもなぜかまもるちゃんが来た時に似合う色を選んで作ってしまうのが僕の心は許しているのかなと内心思ってしまう。
それに、何だかんだ言って、俺とか言葉を使ってる割には、僕より少し背が小さくて、甘えた時の時代のまもるちゃんが一番可愛かったと昔を思い出す。
僕と出会って間もない頃まもるちゃんは、ゴスロリ系の縞々デザインの服を着て来た時は、女の子が来たのかと思っているといきなり、俺は男だからなと呟くも声変わりしていないので、どうしても小さな女の子が強がり言ってるようにしか聞こえない。
最近は、気をつけているけどたまに素に戻る時は、声が綺麗な女の子みたいな感じになる。その時のまもるちゃんは、ぎゅっとしていたい気持ちになるが、本人は直ぐに逃げ出してしまい長く抱く事が出来ない。
あれ、この喧嘩でもし勝てるとしたら?僕自身にメリットあるのかも!エッチ以外で、普通の声で喋ってもらいながらお着換えとかもしてもらえるのかなと思うと内心ワクワクと嬉しさで我を忘れてしまう所までいってしまう。
何だかんだ言って、僕もまもるちゃんも勝負と言う形で何かを手に入れようとしてるだろうな――そんな事を考えながら五着目の服に手が伸びるのだった。
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