久々のご飯

 ハニーベアの肉で料理を開始する。




 煮込み・炒め・焙り・燻る・焼きのシリーズで料理を作っていく――




 植物系で、ビーフシチューになる材料があったから煮込みは、それを使おう。




 食べやすいサイズに切り分けで、調味料を入れて作り始める。




 サラダも作り、パンも焼くが、バターになる材料がないので、少し硬めの物が出来上がる。




 完成と共に、みことちゃんを起こしに言って来る。




 「みことちゃん朝だぞ?」




 「んぅぅぅん?」




 「あれ、まもるちゃんとさっきまで、何かやり取りがあったはずだけど……」




 「いや、俺は、朝ごはん作ってたところだけど、何か嫌な夢でも見たのか?」




 「う~~~ん」




 「何でもない!」




 もし、夢だったら僕がこれからまもるちゃんに、好きすぎる事がばれてしまうなどと真剣に考える。




 「ならこっちに来て、ご飯にしようぜと俺は、みことちゃんを誘いだす」




 「実際は、本当にあった話だが、あえて触れずに、食卓へと足を運ぶ」




 食卓からは、食欲をそそる香りがする――




 「まもるちゃんの手作り料理なの?」




 「もちろん、さっき狩りに行って取ってきた新鮮な料理の数々だから味わって食べろよ?」




 「そうだね、なんか凄く僕お腹空いてる――」




 そりゃああれだけの事をしたのだから体力がごっそり持ってかれても仕方がない……




 そして、技能で創った食器などを使いながらごはんを食べる。




 「まもるちゃんの料理ていつも思うけど?」




 「料理の本に載ってないのつくるよね?」




 「そうだな、創作料理だし、俺が本ださないかぎり世の中には、この味と見た目は、再現できないかもな――」




 「今度の時は、まもるちゃんが狩りに行っている間に、僕がご飯を作って待っているね!」




 「当分は、それで問題ないけど?」




 「少ししたら勉強会開くから覚悟しといて――」と笑顔で言う――




 「・・・・・・」




 「冗談だよね?」




 「まもるちゃんの勉強会て……」




 「いや本気だけど?」




 「ちなみに、何問か決めてある数字以下だった場合は――」




 「まさか、過去みたいな罰がまっているだろうな……」




 「う~~んと、癖になるような罰にするから安心して――」




 まもるちゃんから一瞬寒気がするような言葉が発せられる。




 「冷めないうちに、どんどん食べちゃってね!?」




 「うん、栄養つけて落ち着いたら勉強します」




 「言い返事だ」




 「ご飯終ったら話があるからここに残っていてね」




 「解った、何か作ってまってるから――」




 そして、二人は、ゆっくりと初めての異世界にて、食事を取るのだった。

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