知識を学ぶ
まもるは、先ほど水色の布を拾った所にあった本棚を一冊取り出す。
少し埃がかかっているので、軽くはたき中のページを開く――
どこの言葉か解らない事が解る。
そんな中右上の本を見ようとすると点滅している事に気づき人差し指で、押してみると見た事の無い画面が表示される。
そして、頭の中に浮かんだことは?
ゲームの画面の設定だと何となく理解する。
画面左下も点滅している事に気づきクリックすると?
みことちゃんと女性らしき声が聞こえてくる。
どうやらこの画面のシステムについて説明している事が解るが、何故か一瞬みことちゃんより頭のお話がでてたけど何の話をしているのだろうと、耳を傾けて聞く――
「ミョウガさんこのスキルて何かよいのとかありますか?」
「結構な種類がありますけど?」
「それとこれ以外に、自分で考えたスキルとか作れます?」
みことちゃんは、話をいっぱい振っているご様子……
話を聞きながら、俺も同じように操作すると、確かに趣味は、MAXの数字に振られている。
そして、自分の名前も解る。
やっぱり転生したのは、解っていたが名前も違うとは、思っていなかった。
俺の名前は、ヒスイヒョウと言う名前だが好きな人の蘭には、みことちゃんと書かれている。
俺が一方的に好きて意味になってしまうが、後でみことちゃんのステータスの内容聞いてみようと思ってしまう。
ちなみに、転生する前のまもるちゃんではなく――
さらに、その前の時に出会って俺好みに育てたのが、みことちゃんと呼んでいるが実は、もう一つの名前がある。
みことちゃんは、ある日を境に俺に甘えるようになったが、初めからと言う訳ではなく少し歳を取ってから今の状態になったりした。
前世の記憶で言うなら俺は、十九歳で自由に世界を旅をしていた……
そんな時に、悲鳴が聞こえたのがきっかけで、ルナと言う小さい十五歳の女の子と出会う。
盗賊に襲われていたのかと思えば?
この世界に存在する肉食の動物だった。
今で言う猪と熊を足して作ったような生き物で、マロクという狂暴な生き物と接触したと昔を振り返る。
マロクは、特殊な方法で倒すことが出来るのだが、身体的にとても疲れるのであまり戦いに参加はしたくなかったが?
ルナと言う少女が震えてただ餌を置かれたように、動けない事をみていられず介入してしまい……
何とか撃退する事に成功する。
ルナの表情は、全てを失ったかのような表情をしている。
もしかしたらあのまま食べられても本望だと思っていたかもしれないが、助けてしまった以上は、抱えて寝蔵へと戻る。
そんな記憶がうっすらと蘇る――
そして、先祖返りの家で生まれたのちに、あの時の子だと何歳かしてから解り、仲良くする事からはじめていまにいたる。
あいつには、ルナ時代の記憶は無いが、先祖返りでの記憶はしっかり残っているからたとえ転生しても性格は変わらないと知っていたが、会話を聞いていると?
みことちゃんの悪い癖がでてきている。
そして、仕方なく二人の話題中に乱入する事にする。
「俺様抜きで二人して何を密会してるですか?」
「あれ?」
「まもるちゃんお帰り、そして密会なんてしてないよ!」
「僕が好きなのは、まもるちゃんだけだよ?」
そんな事は、知っているがこの会話を聞いていた側としては、何故かそこに話題を入れてしまう。
それでもみことちゃんの本音が変わらない事が解る。
「ちょっと、ラブラブしながら会話に入って来るの辞めなさい!」
「まもる君だったかしら?」
「転生前にあったと思うけど覚えている?」
「僕達を転生して下さった優しいお姉さんと言う事は、解っていますよ?」
「それより私達の会話どの辺から聞いていたの?」
「なら頭の回転が速そうねのあたりからですかね?」
「それほとんどじゃない!」
「みこと君は、まもる君の話をした時に反応がまるで、頭の回転が遅いような感じだったからてっきり後でゆっくり教えるつもりだったのだけど?」
「ミョウガさん一つ訂正するなら?」
「みことちゃんより成績は良かったですよ?」
「趣味読書愛好家て言われるくらい知識は持っていましたが、先ほど本を見たら内容が理解出来なかったので、違う棚をみようとしたらこの画面にたどり着きました。
「みことは、一度もまもるちゃんが頭悪いとはいってないよ?」
「僕の方が成績偏ってたしね、趣味の方が成績良かったですね」
「ちなみに、まもるちゃんは、次期生徒会長て言われるくらい頭はいいですよ?」
そんな事をお姉さんに話すと?
「見た目では、判断出来ないて言うけど?」
「確かに、貴男達を見ていて、それは予想できなかったわ」
「それより、俺から質問なんだけど?」
「ポイント200と趣味の技能があがっているけど?」
「それ以外は、自分で好きにスキル増やせるの?」
「それとここの世界事態のスキルのみ固定?」
「そうね、取りあえず少し時間貰えるかしら?」
「その間スキルを紙に書いてくるから、ちょっとまってて……」
そして、二人っきりになるのだった。
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