第4章の世界観・登場人物

『時の書―霧の異界ケイオス。時の女神の落とし物。天の創造主の灼熱の海。』

 ①この新しき世界を、霧の異界ケイオスと呼ぶことにする。


 白と黒の霧に覆われた異界。霧の世界フォールの領域が拡大して、異界は悪魔の女神の霧にのみ込まれてしまった。異界と霧の世界フォールがくっ付いた、この新しい世界。白と黒の霧の中で、悪魔の軍勢が行軍する。新しき霧の女神に、人や魔物の魂を献上する為に……。



 ②新しい世界を呼べるのは、希望の魔女様だけ?


 古き時代の最高位の神々でも、今の世界を救えない。光の女神フェルフェスティや時の女神ノルフェスティでも、この腐敗した世界を救えなかった。


 全てを創り出した、全知全能の天の神は両手を閉じようとしている。全ての世界は一点にまで圧縮されて、全て壊れてしまう。現に、地獄の下層―灼熱の海の位置が上昇し始めている。天の神の地獄の手が、上へ上へ動いているためです。


 どこかの小さな星々で人の争いが起こっても……どこかの小さな星々で、魔物の争いが終わっても、最後は変わらない。全知全能なる天の神の手の中で全てが終わる。



 希望の魔女ノルン様は違う? 希望の魔女様だけが、天の神を殺すことができる? この腐った世界から、新しい世界へ連れていってくれるらしい。



 ③創造主が滅びれば、新しき世界で、新たな生を育めるかもしれない……時の女神の落とし物―天国の鍵(天のピース)。砕けた、10個の欠片―No.1~No.10。


 No.1-テラの大樹、テラ・システム。

 No.2-封魔のラス・フェルト大聖堂カテドラル

 保持者―光と悪魔の子フェル・リィリア。


 No.3~No.5-聖神フィリス、ヘブンズ・システム。

 保持者―狂信者デュレス・ヨハン。


 No.6~ 終末のノアの箱舟-魂の貯蔵庫。

 保持者―白い瞳のルーン・グローリア。



 ノアの箱舟。迷い星フィリスにある、聖フィリスの教国の空飛ぶ船。全長300mを超える法王の飛空船―今は動かない飛空船と同じ名前。これから、No.6~この青く光る水晶の中に、数多くの魂が集められていくだろう。




 ④全世界に響き渡った、天の神の言葉。


《幼き子らよ、我の子を聞け。

 我は天の神……其方たちを導くもの。


 我は世界を閉ざす。天と地は塞がり、世界は終わる。

 幼き子らよ、昇華せよ。各々の信念を貫け。


 我は示そう。我の存在を……。

 そして、高みへ至る為の鍵を。



 この子は、白い瞳のルーン・グローリア。

 この子に、天の鍵の欠片を授けていく。


 生き残りたいのなら、この子を導きなさい。

 この子と一緒なら救われる……。》



 全知全能なる天の神は、天国の鍵 No.6~終末のノアの箱舟の保持者、天国の鍵の贄を選びました。天の神によって、霧の異界ケイオスにある、数えきれない程の星々は巻き込まれていきます。

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