第3章の世界観・登場人物

『時の書―地獄の上層・中層・下層。星の墓場・星々の灰・灼熱の海。』


①「地獄の上層・中層・下層」

 天の創造主が、天国と地獄を創った。あらゆる世界の一番下、そこに地獄がある。地獄は、上層・中層・下層にわけることができ……天上の神々から、地獄の上層は、星の墓場。中層は、星々の灰。下層は灼熱の海と呼ばれている。



②「上層、星の墓場。」

 落下星……天上の神々は、星の住人を罰する為に、地獄まで星を落とした。地獄に落ちると、下に落ちていく。世界の底に向かって……。


 悪魔の女神が……地獄の真上に、霧の世界フォールを創ると、落下星は急激に増えた。数えきれない程の落下星。白い霧が、星を地獄へ運ぶから……。


 白い霧に包まれた落下星が、下に落ちていく。落下星は、太陽と共に堕ちることはない。太陽の恩恵を受けられない。光を失い、熱を奪われて……星の住人は、すぐに死に絶えるだろう。



③「地獄の中層、星々の灰。」

 中層には、星の残骸が浮遊している。星の残骸には、廃墟の街や城が奇跡的に残っており、灰に覆われている。落下星が燃え尽きて……真っ白な灰ができた。


 星の残骸は、地獄の下層から上昇して、中層に溜まっている。稀に、下に落下せず、中層に留まる星もある。そうなれば、灼熱の炎に襲われることはないけど……中層の灰には、悪魔が潜んでいる。


 地獄の悪魔は、地獄で亡くなった人や魔物の成れの果て。灰に覆われた、廃墟の街や城は……悪魔にとっては、居心地が良いらしい。霧の世界フォールの悪魔、霧の龍ウロボロスの存在も確認されている。地獄の中層は、悪魔の住処。中層に留まることができても……落下星の住人の魂は、悪魔に食われるだろう。



④「地獄の下層、灼熱の海。」

 落下星は下に落ちる。世界の底までくると……そこには、巨大な壁があった。落下星は巨大な壁にぶつかり、粉々に砕けて……膨大な熱を放出。世界の底に、灼熱の海ができた。


 世界の底にある、巨大な壁。星々がぶつかっても、壁には傷一つもついていない。この巨大な壁は動いている。世界の外にいる、巨大な何かの一部……。天上の神々でさえ、世界の外にいるものが、大き過ぎて……世界の底にある、壁の全体像をつかめない。

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