『悪魔の女神・女神の影アシエル・白い霧―霧のシステム』



①「悪魔の女神―時の女神ノルフェスティ。」脅威度―Sランク。


 神生紀に現れた、天を支える柱の一つ。白い人形のノルンの母親。かつて、異界の女神と呼ばれ、人や魔物を神へと導いた、天上の女神である。今は正気を失い、白い霧の奥深くで終末を待っている。


 悪魔の女神は、ある願いを叶える為に、白い霧を創った。白い霧は、異界の門を通って、異界の住人を悪魔へと変貌させる。悪魔は白い霧の中を蠢き、自身の魔力が尽きるまで、獲物を殺し続ける。女神に魂を献上する為に……。


 白い霧は、女神の願いを叶えていない。白い霧は、見つける。霧の七つの元徳と大罪に選ばれたものを……。七つの元徳と大罪を手にしたものは……古い神々とは違う、新たな神として、この世に降臨するだろう。




② 女神の影アシエル。


 眼や口のない、白い霧の幽霊。霧の女性。白い霧で形作られている為……とても儚い存在。常に、悪魔の女神の傍にいる。人や魔物をよく観察している。


 女神の影は、裏切りを決して許さない。狡猾で凶暴。


 女神の影は、霧の七つの元徳と、大罪に選ばれたものに囁くだろう。守りたいものがあるのなら、手を伸ばせ。欲しいものがあるのなら、手を伸ばせと……人や魔物を利用して、堕落させていく。




③ 白い霧―霧のシステム。


 悪魔の女神が、ある願いを叶える為に創ったもの。霧のシステム(星間循環システム)と呼ばれ……霧のシステムがある為、人や魔物は、魔術を行使することができる。霧の最も重要な役割は、魂と魔力を運ぶこと。


 神生紀には、12の惑星間で、魂と魔力を循環させた。白い霧を利用して、宇宙船は飛び……転移装置は起動した。人や魔物の文明は、急速に発展した。



 しかし、霧には悪い面もある。白い霧は、何でも運ぶ。人や魔物の肉体、魂や魔力でさえ……必要があれば、相手を喰うことができる。実際、数えきれない程の魂が、霧に喰われている。


 最初の霧の人形。魔女ウルズは、白い霧に、人や魔物の魂を食べさせた。数千年、人や魔物を殺し続けて……。



 人や魔物の魂を喰う、白い霧。霧の中に、七つの元徳と大罪が現れた。もし、七つの元徳と大罪を獲得し、魔術を行使した場合……白い霧は、術者に大いなる力を与えるだろう。


 七つの元徳と大罪の保持者は……まさしく、新たな神として、この世に降臨することになる。



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