第34話『白い人形ノルンは新しき女神ルーンを討つ。終焉のsevendays⑤』【改訂版:Ⅱ】


 ここは、青い瞳のノルンが生きている―再生の時。


 ノルンの夢の中……テラの大樹に覆われた、古びたお城。エントランスホールに、女神の影に導かれた、三人の霧の人形がいた。



 銀色の髪、白い手足は同じでも……瞳の色が違った。


 三番目の霧の人形、爆ぜる様な黄色の瞳を持つ、“魔女エレナ”。黒のミニズボン、黒のニーハイソックス。銀色の小手を身に着けている。



 黄色の瞳のエレナは、階段に座っている妹たちに声をかけた。



『ヘル、ヴァル……私、先に行くよ。』




『アメリアお姉ちゃんがくるのに、

 待たないの?』



『勝手に動いたら、お母さんに怒られるよ? 

 

 ノルン……言うこと聞かないから、

 怒られてるみたいだし……。』




 四番目の霧の人形。


 負の感情に陥る怪しげな橙色の瞳を持つ、“魔女ヘル”。




 五番目の霧の人形。


 安らぎを与える緑の瞳を持つ、“魔女ヴァル”。



 魔女ヘルとヴァルは、身長は同じくらいで、姉たちと比べたら低い。性格も似ているので、双子だと言われたら、信じてしまうだろう。


 どっちもめんどくさがり屋で、できれば動きたくない。母の様に他者の魂を読んだり……長女の様に、他者の魂を惑わしたりして、暇をつぶしている。


 黄色の瞳のエレナは応えた。



『……母に言われたから行くのよ。



 あとで良いから、ヘルとヴァルは、

 ノルンの所へ行って。


 妹だから、助けてあげて。』




『はーい、エレナお姉ちゃん。』



『お母さんが、呼びにきたら行くよ。』




 魔女エレナは城の外に出た。


 霧が後退している。城門付近に、白い太陽の光が射し込んでいた。白い霧は、眼下に広がる街を覆っていて……古びたお城は、透明な大樹に覆われていた。



 魔女エレナは思った。『ここは……ノルンの夢の中。体は弱いけど、母に似ている部分も多い……あの子は、霧の人形? あの子は、変わっているけど……。』



『アメリア姉さんが、

 可愛がるのも……分かるかな。』




 バチッ、バチッ……黄色の電気が流れた。


 魔女エレナの両手両足。全身に流れていく。そして……爆ぜた。




 魔女エレナの“雷鳴魔術”。


 エレナが消えた、転移魔術ではない……雷を呼ぶ、雷鳴魔術。爆ぜる様な瞳を持つ霧の人形は、白い霧から雷を生む。



 霧に包まれる霧の人形は加速した。


 霧に覆われた街の上空で、雷鳴が轟く。雷鳴魔術によって飛翔するエレナの後ろに、白い霧の幽霊―女神の影がいた……。



 白い霧は魔女エレナを包み込み、運んだ。ノルンの夢の外では……二つの門。異界の門と天の門が起動している。真上の世界ではなく、真下の霧の世界フォールであれば、容易に運ぶことができた。


 

 例え、流れている時が異なっていたとしても……。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー――――――――――――――――――――ーーーーーーーーー




 女神の影が、全ての時を奪う“終焉の時”の中へ……青い瞳のノルンは、既に亡くなっている。



 幼いルーンの魂は、ノルンを捜して彷徨っていた。




 バチッ、バチッ……ここは希望のない、“終焉の時”。


 霧の世界フォールの第六惑星オーファン。白い霧が晴れていく、見渡す限りの花畑。鉄とガラスできた、ドーム状の大きな屋根の下に……。


 雷を纏う、魔女エレナがいた。



 白い霧が教えてくれた。裏切り者、聖母フレイによって、この星に……ルーンの魂が、運ばれてくるらしい。



 魔女エレナは不思議に思った。『聖母も、どうしてこんなことを? 母に消されるだけなのに……ノルンとルーンが、聖母を惑わした?』



 騎士神オーファンは、極星魔術を行使した。


 オーファンの鉄槌。現在……オーファン・システムは、殆ど機能していない。テラの大樹が、騎士神を利用すれば……騎士神オーファンも、霧の中から現れたテラの大樹を利用する。



 霧のシステムに属さない、新しいシステムを。



 テラ・システム―フェンリル……起動。



 神聖文字が刻まれた、巨大な鉄の大剣が、星の外に現れる。オーファンに導かれて落下。神聖文字が解放されて……限界まで加速した。



 白い霧が脅威を告げる。『システムが、脅威を感知。魔術反応、確認できず……未知のシステムの存在を確認……早急に、未知のシステムを識別する必要あり。』



『それなら、立派な霧の人形になれそうね。

 ああ……そうだった―』



 ドォオオオオオオオオォォォ―! 神聖文字が刻まれた、巨大な鉄の大剣がドームに激突した。閃光のあと……衝突によって生まれた爆風と爆炎が、ドームを砕き、花畑を吹き飛ばしていく。



 バチッ、バチッ……酸素が無くなった。



 気温と気圧が、急激に低下した。



 ドームの残骸と灰の大地。白い霧に包まれた霧の人形は……雷を纏い、降り立った。地面は冷えて凍っている。



 黄色の瞳のエレナは、白い霧から双剣を呼びだした。バチッ、バチッと電気が、双剣にも流れていく。



『貴方は、ノルンに惑わされていたね。


 ノルンは可愛かった? 

 幼子を守る?



 笑わせるな……堕落した貴方は、

 幼いノルンが欲しかっただけ。



 そうなんでしょう? 

 堕落神オーファン。』



 魔女エレナは……悪魔の女神から、霧の武器を呼ぶスキルを授かった。騎士神の力も、悪魔の女神の模倣。


 全ての堕落神、全ての霧の人形がそうだ。母と同等の存在など……天上の神々だけ。『時の化身を超える存在とは、いったいどんな存在なの?』



 黒い瘴気が立ち昇る。


 瘴気の中に、5~6m程の人狼がいた。狼の眼は死んでいる……幼子を失い、光なく真っ黒。その顔は苦しみに満ちていた。



 狼は、錆びた鎧に覆われていた。



 錆びた鎧から黒い瘴気が生まれ、人狼も蝕んでいる。



 錆びた鎧は、騎士神が堕落した証。女神の影が、騎士神を苦痛から解放することはない。肉体を吹き飛ばして、魂を解放したとしても……。


 

 白い霧が、星の核から騎士神の肉体を再構築する時……錆びた鎧も、必ず再構築する。女神が許さない限り、苦痛から解放される手段はないのだ。




【グォオオオォォォオオオォォォ—!】




 黒い瘴気を纏う、人狼は吠えた。


 悲痛な叫びが、灰の大地に響き渡っていく。魔女エレナは、雷を纏う双剣を構える。一番の下の妹を攫った、堕落神を退治する為に……。



『オーファン、貴方も……。

 母を裏切って、邪魔をするの?』



 黒い瘴気を纏う、槍や大剣が地面に突き刺さる。白い霧が告げる。『システムが、脅威を感知。全方位より接近……36の槍、24の大剣、接近。56の矢、飛来……。』



 魔女エレナの雷鳴魔術。


 驚異的な反射神経で槍をかわし、双剣で……大剣を受け流す。矢が50本以上飛んでくれば、雷を纏う刃で切り捨てる。鉄の矢であっても、切断した。



 魔女エレナは、自身の星の核を用いて、黄色の雷と化していた。双剣を構えて、加速する。黄色の雷が爆ぜる。大剣を受け流し、鉄の槍を切り捨てる。



 白い霧は告げる。『脅威を感知。旧式の魔導銃、256丁……全方位より、1500以上の弾丸飛来。』



『お前も、フレイも……母を忘れたの? 

 時を奪われて、封印されたのに。



 堕落神は、正気を失っている。

 本当に、愚かね……。』




 黒い瘴気の中で浮かぶ、無数の魔導銃が……雷光を纏う、魔女に狙いを定めた。数千の漆黒の弾丸が発射された。



 魔女エレナが爆ぜる、爆ぜる、爆ぜる! 


 黄色の雷が弾丸をそらした。黄色の刃となって……漆黒の弾丸を切り捨てていく。




 黄色の雷が爆ぜる!


 上空にまで飛翔して、爆ぜて、爆ぜて、爆ぜて!……白い霧が告げた。『脅威を感知……地上より、500以上の矢、1000以上の弾丸飛来。』



『母に勝てる存在なんて。


 寿命をもつ者が、

 どうすれば、時に勝てるの? 



 母みたいに答えてよ、堕落神オーファン。』



 上空から、黄色の雷が落ちた。


 爆ぜる魔女エレナは、黒い瘴気の矢や漆黒の弾丸をかわして……堕落神オーファンの懐に入った。魔女エレナは、赤き魔女アメリアの怒りを。


 青い瞳のノルンを捜し続けた、姉の思いを……代わりにぶつけた。



『どうして、ノルンを攫ったの?

 守りたかったから? 



 母が傍にいるから、

 そんな必要はなかったのに。



 お前は、霧の人形が欲しかっただけ。

 あの子は傷ついた。



 どうして、ノルンを攫ったの!? 

 答えろ、堕落神オーファン!』




【……儂は……幼き子らを守る。


 終末を迎えるまで……守るのだ。


 儂が……青い瞳の人形を守ろう。】




 黄色の雷が、黒い瘴気を退けている。


 巨大な鉄の鎌が、二つ落ちる。巨大な鉄の何かが、巨大な鎌を振り下ろしたのだ。



 白い霧は、雷光の魔女を導く。『未知のシステム、“テラ・システム”と判明……脅威を感知。極星魔術の行使を確認。エレナ、雷鳴を……白い霧を呼びなさい。』




『我は呼ぶ、雷鳴の雷刃らいじん。』



 ドォゴオオオオォォォ—! 灰の大地に黄色の雷が落ちた。雷の刃は、巨大な鉄の鎌を受け流し……鉄の鎌は、灰の大地を抉っていく。



 騎士神オーファンは、何かに気づいた……黒い瘴気の中に消えていった。依代の星の魔力を用いて、真なる極星魔術を行使しながら……。




【極星魔術・第六の刻―騎士の軍勢。】



 そう騎士だ。元は名馬に乗った、勇猛果敢に戦うものだったのだろう。堕落神の影響を受けて、黒い瘴気に蝕まれている。



 数十万……数百万の人と馬の魂が重なり合い、混ざりあって……別のなにかになっている。霧が生んだ、歪な巨大生物。



 巨大な黒き甲冑。体は大きく、直立した時は300mにも及ぶ。


 黒く変色した、騎士の鎧を身に着けているので……遠くから見れば、黒い甲冑を身に着けた、巨大な巨人に見える。



 4本以上の足があり……人の手の様なものが、大地を掴み、巨体を支えている。馬の脚で大地を蹴り、体の重みで地面を陥没させる。



 大地を揺らしながら、騎士は進む。



 堕落神オーファンが呼んだ、歪な騎士は10体以上いる……まだまだ増えそうだ。



 歪な騎士が振りかぶって……魔女エレナに向かって、巨人の大剣を振り下ろした。空が暗くなった……巨大な大剣が光を遮る。



 ドォッ、ドォッ、ドォッ、ドォ—! 灰と砂が立ち昇り、岩が砕けて……地面は裂けた。歪な騎士は止まらない。大剣を上段に構えて、何度も振り下ろす。



 バチッ、バチッ……黄色の雷が流れた。


 歪な騎士の兜に、黄色の雷が落ちた。歪な騎士は止まらない。黒く変色した小手、巨大な左手を……黒い鉄の兜に近づけていく。



 バチッ、バチッ……雷を纏う、魔女エレナは、巨大な兜の上に立っていた。エレナは上を……空を見た。星の外から、何かが近づいてきている。



 一筋の光。恐らく、“幼いルーンの魂”だ。



 魔女エレナは嫌気が差した。『オーファンは逃げた……いや、ルーンの魂に気づいたのなら……ここで、こいつらに構っている暇はない。幼いノルンに執着するなんて、気持ちが悪い……。』




『お母さん……女神に、魂を奉げます。』


 

 考えたくもないけど、正気を失っているのなら、ルーンの魂になにをするか分からない。『あとは、母に任せよう。どんな結果になっても……それが、私の為すべきこと……女神に魂を奉げる。それが、本来の霧の人形の姿。』



『女神の名において命ずる。

 母なる白い霧よ、我の声を聞け。』



『我は霧の雷光となり、女神に魂を奉げる。

 母なる白い霧よ、女神の敵を撲滅せよ。』



 上空の白い霧から……歪な騎士に、大きな雷が落ちた。それでも、巨大な黒き甲冑は止まらなかった。別の歪な騎士も、巨大な鉄の鎌を振りかぶっている。



 その時……周囲の時が停止した。



 歪な騎士たちは、もう動かない。




『極界魔術・元始げんしの刻―“時の化身”』

 




 ここは星の外、宇宙空間。


 聖母フレイの極星魔術、重力の門。聖母は惑星フレイから、とても荒っぽい方法で……ルーンの魂を、惑星オーファンへ運んだ。




 惑星オーファンが見えてきた。


 どんどん大きくなっていく。第六惑星の近くまできたけど、光は止まらなかった。そのまま、進み続ける。惑星オーファンから離れて、深淵の闇の中を進み続けてしまうだろう。



 第六惑星の星の神は、青い瞳のノルンに執着している。



 “幼いルーンの魂”が近くにきて、手を伸ばさないはずがない。ノルンとルーンの魂は、重なりあって混ざりあっている。


 それでも構わない、白い瞳のルーンも幼い。守るべき幼き子らに代わりはないのだから……。



 オーファンの鉄槌。巨大な鉄の剣が、星の外に現れた。落下せず……宇宙空間を漂っている。そして、巨大な鉄の剣に一筋の光が……ルーンの魂が激突した。




 “極界魔術―再生の聖痕”。



 それだけでは足らないので……再生の聖痕を、極星魔術で上書きした。


 圧し潰れて、摩擦で焦げた……血の塊から、白い手が出てきた。血の塊はボロボロに崩れて、凍った白い少女がでてきた。


 

 丸まって動かない。いや、動けない様だ。



 少女の周りに白い霧はない。



 女神の影アシエルは、幼いルーンの魂を喰おうとした。女神の夢の世界から逃げた。言うことを聞かない悪い子には、罰が必要。



 白い瞳のルーンに、強欲を取らせて……でも、女神の影は、ルーンの魂を喰うことができない。



 “極星魔術―希望の聖痕”。



 若葉色の光、透明な根……テラの大樹が、巨大な鉄の大剣を覆っていく。もちろん、ルーンの魂も包み込む。



 外側の根っこは凍り付いて、ボロボロと壊れていった。大樹の根の内部では、若葉色の光が駆け巡り……ルーンの魂を温めていく。




 白い瞳のルーンは、ゆっくり眼を開けた。


 もし、幼い少女たちが生き残って、成長できれば……何もできなかったノルンが、全てを奪った女神の影を超えるかもしれない。



 女神の影アシエルは、魔女エレナを呼んだ。


 

 惑星オーファンで雷鳴が轟く。バチッ、バチッ……星の外まで、雷が流れていく。



 ノルンとルーンは、自分たちが近づきすぎていて……お互いの存在に気づいていなかった。ルーンの魂は魅了されて、ノルンの魂に引き寄せられている。



 二つの魂は重なりあって、混ざりあっている。白い霧―女神の影が、二つの魂を識別することができない程に。


 悪魔の女神から譲渡されたスキル―“女神の魅了”によって……。



 この状態が長く続けば……青い瞳のノルンの魂は、白い瞳のルーンに喰われることになる。でも、女神の魅了のお陰で、ルーンの魂は助かっていた。



 女神の影が、ルーンの魂を喰おうとする。


 青い瞳のノルンが、それを許すはずがない。女神の影は、ノルンに拒否されて、ルーンの魂を喰うことができていなかった。



 悪魔の女神が、ルーンを助ける為に……ノルンに女神の魅了を譲渡したのか、今となっては誰にも分からない。



 悪魔の女神は正気を失い……答えてくれないから。




 バチッ、バチッ……黄色の雷が流れた。


 宇宙空間に漂う、巨大な鉄の剣に……星の外に出て、星の生命が数分で死に至る、宇宙まで辿り着いた。



 白い霧に包まれて……雷を纏う、霧の人形。


 霧から双剣を呼ぶ、雷光の魔女がいた。




『こんな所で、何をしているの? 

 

 お母さん、とても悲しい。

 言うことを聞いてくれないから。



 今すぐやめて。ルーン、止めなさい。


 言うことを聞かず、止めないのなら……。』




 爆ぜる様な黄色の瞳を持つ、霧の人形―魔女エレナ。魔女の後ろに、女神の影が立っていた。雷光の魔女は、女神の影に操られている。



 女神の影は、魔女エレナを使って、呪いの言葉を紡ぐ。



『ここで……死になさい。

 私の前から消えて。



 ノルンもそう……。

 役に立たない子はいらないの。』



 雷鳴魔術によって、魔女エレナは加速する。



 黄色の雷となって、双剣の刃を走らせた。




『……お姉ちゃん?』




 透明な根っこは裂け、少女の細い首も……。



 ピタッ……エレナの刃が止まった。これは、時の魔術。周囲の時が止まっている。



『極星極界魔術・

 帰天きてんの刻―“再生の時”。』



 少し切れた様で……ルーンの白い首から、赤い血がでている。


 女神の影アシエルは驚いた。『!? 白い人形が、時の魔術を行使している?……これは、再生の聖痕ではない。それに……瞳が白くない。青い瞳……出来損ないの瞳か……どうして!?』



 が不思議そうに、姉を見上げていた。また……ノルンとルーンの瞳が入れ替わっている。



 女神の影アシエルは、苛立ちを覚えた。



『……ノルン、悪い子ね。

 ルーンに何をしたの? 


 

 正直に教えてくれたら、

 ルーンは、助けてあげる。



 お母さんに話して、

 どんな悪いことをしたの?』

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