俺と恵さん 24日連続でやる

89話 聖職者




「教師は聖職者であることをいまいち理解されてないですね」




最近はモンスターピアレントもそうであるし、教師自身の失態も目立つ。




「結局はどっちも悪いんですよね。学校は、教師や学校が万能であるわけじゃないと言い訳をしますし、親はその質が落ちていることを責めますし」




「だから、お互いに尊敬する気持ちが必要なのだと思います。学校は勉強だけをする場所ではございません。私も中学生まででしたが、いろいろな人の生きざまを見て、いろいろな考え方を知って、社会のルールを学んだりしました。そこに1人の人間のわがままが入るのはだめですよ」




恵さんと俺は4歳差だが、もともとの家が遠くなかったので俺と違う小学校、中学校に通っていた。




そこは非常にいい環境、いい教師がそろっていて、昔恵さんからその話をされて通ってみたいと思ったものだ。




というより、恵さんと1回学校に通ってみたかった。




ただ、恵さんの性知識が非常に多くなった原因を作ったのが、中学生時代の恩師であるらしい。それだけはどうなのか。




「やっぱり性食者ですからね。ロマンを楽しむのもいいとは思います。先生と一緒にたくさんそういう光景を見ましたよ」




「また保健の先生の話ですか……」




恵さんの恩師。恵さんが中学に入ったときに2年目だった保健の先生。当時の俺は意味がまだ下ネタの分からなかったので、当時は2人で仲良くしてたらしい。




「意図的に保健室を解放した振りをして、2人で除いた不純行為は面白かったです」




この人には聖職者を語る資格はない気もする。








90話  使い捨て




「恵さんは割りばしについてはどう思います?」




「割りばしは衛生的には刺す道具には使われないほうがよろしいと思いますよ」




「割りばしを普通に使う分にはどう思いますか?」




隙あらば下ネタ。




「資源の問題については、廃材利用していて環境に悪くないと聞きますが」




あら模範解答。




「外食するときに、同じグループの店なのに、割りばしを使う店と、プラスチックの橋を使う店の2つがありまして、どちらがいいのかと」




「一長一短だとは思いますが、使い捨てよりは何度も使えるほうがいいとは思います」




確かに家には割りばしがない。




「優様もおかずをリサイクルするでしょう。気に入った本も丁寧にされてますし」




「またそうなるんですか」




「本やフィギュアにかける人はどう思いますか? 1度抱いた女は2度と抱かない的な感じでしょうか」




「掃除が嫌なんでよくないと思います」






91話 マナー違反




「買い物をしているときに、クチュクチュ音を立てながら、食事をしているカップルがいまして、まぁ目立ってました」




「それは目立つでしょう。そんな往来で前戯を行うなんて……」




「……音を立ててごはんを食べていましたので、周りが迷惑そうでした」




そりゃそんなことをしてたら目立つ。というより迷惑というレベルではなく、社会常識がない。




そういうDVDとかだと、周りはあえて無視するが、そんなことは現実ではありえない。




「ああ、クチャラーというものですね。それもテレビで見たことがあります。マナーが悪いですね」




「息がうまくできないとか理由もあるそうなんですけど、単純に回りからの視線とか痛くないんですかね」




「見られたい願望があるのかもしれません。だとすると、逆効果……?」




「そういう例外的な人については、もう無視するのが1番ですね」




「その方が放置プレイ癖もあったら……」




「クチャラーで、見られたい願望で、放置プレイ持ちの人とは、関わりたくないです。そういう


例外的な人は無しで」




「でもきっと苦労なさりますよね。お付き合いしている彼女の方も大変でしょう」




確かに彼女も白い目で見られるかもしれないしな。




「キスが長時間できませんから困りますね……、ですがディープキスなら音が激しくなって? 長さより質?」




クチャラーは直せないにしても、外ではほどほどにしてほしいものである。キスも屋外ではそんなにしないし。






92話 笑顔の素敵な女の子




「優様は笑顔のかわいい女子は好きですか?」




恵さんが俺に聞いてきた。




「なんですか急に?」




「いえ、よく雑誌やテレビで、好きなタイプの話をすると、笑顔の素敵な女子がよく出てきますので」




と、いいつつも恵さんの顔はポーカーフェイス。




俺の好きなタイプは恵さんである。




だが、恵さんの笑顔はどうか。




もう付き合いも長いし、無表情でもなんとなく感情はわかる。




「普通です。人によるんじゃないでしょうか」




ここで笑顔が好きと言ったら、恵さんの笑顔が見れるのだろうか、とも思ったが、これだけ付き合いがあって笑顔をほぼ見たことがないということは、あまり表情を作るのが上手ではないかもしれない。




「優様はそういわれると思いました」




少しうれしそうだ。無理な笑顔よりもこの感じのほうがずっといい。




「エッチな本でも、笑顔の写真ばかりだと、妄想するときに女性が余裕あるように見えてしまって、なえてしましますからね。ちょっと困り顔とかア○メ顔のほうが盛りますからね」




間違ってはいないので否定はしないでおいた。


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