俺と恵さん 10代相手でもショタコンです
33話 自慢の歯
「優様の歯って黄色いですよね……」
恵さんが俺が歯磨きをしているときに話しかけてくる。
「な、なんですか? 自慢ですか?」
恵さんの歯は、まぶしいほど白い。ものすごく綺麗である。
「いえいえ、うらやましいのです。黄色い歯は一般的には丈夫なのです。優様は小さいときには私が丁寧に歯を磨きましたし、虫歯になった話も聞きませんから、丈夫なうえで、黄色いんですよね。私の歯は丈夫ではないのです……」
「誤差でしょう。恵さんはとてもきれいだからいいじゃないですか」
「優様……、ありがとうございます。今日は久々に歯を磨いてあげましょうか?」
「い、いや、恥ずかしいですよ」
「遠慮しなくていいですよ。ほんの4年前まではやってたじゃないですか。急に断られてさみしかったんですから」
そりゃ断る。13歳にもなって仕上げの歯磨きをしてもらってたら恥ずかしい。12歳でも十分恥ずかしかったけど、まだそこまでは羞恥心よりも恵さんに甘える方が勝ってただけである。
「いいんですよ甘えてくださっても。歯は黄色くても精液は白い優様。あっちが黄色くなったらちゃんと言ってくださいね」
「なんでそういう方向に話を持っていくんですか~」
恥ずかしくなって、歯磨きを中断して部屋に逃げた。
ただしその後落ち着いたので、歯磨きはしてもらった。時々ならいいかな。丁寧で気持ちよかったし。膝枕もしてもらえて幸せだった。
34話 黒い物体
「きゃー!」
「恵さん?」
恵さんにしては珍しい大きな叫び声。いったい何があったのかと悲鳴のする方へ向かう。
「恵さん、大丈夫ですか!?」
玄関の近くまでいくと、恵さんが床にへたり込んでいた。
「ゆ、優様!」
そして俺の声に気づいくやいなや、俺に思い切り抱き着いてくる。
「め、恵さん?」
予想以上に思い切り抱き着いてきたので、胸部やら、大腿部やらが思い切り当たる。
「ど、どうしたんですか?」
「あ、あそこに黒くて大きいあの虫が……」
恵さんの肩越しに見てみると、いわゆるGがいた。結構大きめの。
「恵さんあれ苦手なんですか?」
「はい……、小さいころに1度だけ見たのですが、本当に苦手で。もう出ないように丁寧に掃除していたのですが……」
そういえばこの家であれを見たことはなかったな。恵さんのおかげだったのか。
「じゃあ退治しますので、ちょっと離れてください」
俺は別に苦手ではない。すぐに処理した。
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、これくらいなら俺がやりますよ。いつも恵さんにはお世話になってるんですから」
「すいません、黒光りする物体に驚いて抱き着いてしまって」
Gとすら言いたくないほど苦手なのか……。
「優様のあそこは黒光りするんですか?」
「立ち直り早すぎませんか?」
「優様のあそこが立ってたのが、当たったので、ちょっと興奮してしまいました」
俺もGが出ないように徹底しよう。清潔にすることを意識しておこう。
35話A 3か月で私にできてしまった
「はい、わかりました」
恵さんが電話に出ていた。
仕事の用事が家にかかってくることはないので、基本的には簡単なことか、学校の用事くらいである。
「そうですか……」
今日の電話もそうであると思い、素通りしようとすると、ちょっと悲しげな声が聞こえた。
どうしたんだろう?
気になったが電話中に話しかけるわけにもいかず、気にはなったが、その場では何も言わなかった。
「はぁ、できちゃいましたか………。3か月なら確実でしょう」
その後恵さんが、カレンダーを指さしながら、ため息をついていた。
(できた? 3か月?)
もしかして恵さん妊娠したのか!?
「め、恵さん! 相手は誰ですか!?」
「はい?」
そう思ったときには恵さんに思い切り詰め寄って質問してしまった。
「うふふ、3か月前に落とし物を拾いまして、落とし主が見つかってないそうなんです。ですから、私のものになってしまうという話です」
よくよく聞いてみると、完全に俺の勘違いだった。冷静に考えればそんなわけないのに。
あー恥ずかしい。
「心配なさらなくても、私はまだ処女です。処女を喪失したら、心配性の優様に真っ先にお教えしますね」
いつもの下ネタトークも、今日は俺が悪いので言われるがままであった。
35話B 恵サイド
3か月前に財布を拾って警察に届けました。
財布の中には1万円入っておりました。1万円は大金です。
ほかにカードとかは入っていなかったので、身分もわからず、心配になって時々警察の人に連絡をしていましたが、ついに見つからず、私のものにしていいと言われました。
断ろうかとも思いましたが、もう権利が私に来ていて、また2か月放っておけば、もう誰のものでもなく夏とこのことでした。
でしたら、私がいただいておいて、もし落とした方が現れれば、渡せばいいだけです。
なのでもらうことにしたのですが、やはり心苦しく、カレンダーを見ながらため息をついたら、優様が急に問い詰めてきました。
何事かと思ったら、ただの勘違いでした。私は常にエッチなことを考えていると思っているのでしょうか?
明かしていないとはいえ、私が好きなのは優様です。
優様の童貞卒業よりも、私の処女喪失が早いことなどありえません。そして、冗談で言いましたが、優様以外の相手に体を許すことは現状考えられないので、処女喪失を報告する未来はありえないとも思っています。
でも、私に子供がいると思って同様した優様は可愛らしかったです。
普段私の発言に突っ込んでばかりの優様ですが、今回は優様が悪かったので、私の冗談を全部聞いてもらいました。とても満足いたしました。
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