第七章

第七章

「本当にすみません。俺も、顔色が真っ青なのに大丈夫かって、確認したんですけど、今思えば力ずくで止めるべきでしたねえ。」

ブッチャーは、申し訳なさそうに座礼した。

「それに、八重垣さんという方の所持品まで破損させてしまうとは、、、。あたしたちで、新しいじゅうたん買ってきましょうか?」

「そうですね。そうしなきゃダメでしょう。じゃあ、近いうちにニトリでも行きましょうか。」

恵子さんがそういうとブッチャーもすぐに即答した。二人の話を聞き流して、ジョチは布団で眠っている水穂の脈をとった。

「お気になさらず。平脈なので、多分これで目を覚ませば大丈夫だと思います。それまでは、できるだけ眠らせてあげてくださいね。多少せき込むことはあるかもしれないですけど。できるだけ早く、医者に見せてあげるようにしてください。」

「そうですね、、、。実は病院見つかってないんですよ。ほら、新聞にも書いてありましたけど、生田記念病院がつぶれたじゃないですか。あそこが大和川病院並みにひどかったことは、センセーショナルに報じられましたしね。もう、夜逃げ同然に廃院になり、後任の医者も何も見つからなくて。」

ブッチャーはやるせなさそうに、現状をいった。

「そうですね。まあこのご時世ですし、耳鼻科とか、呼吸器関係は難易度が高いので、なかなか医者が少ないのもまた事実ですよね。それに、彼自身が納得するのに時間がかかるということもあるのでしょう。本人の頑強ぶりは僕も知っていますので、パンフレットとかそういうものでも信用しないでしょう。そういうことなら、お二人で、抜き打ちで診察の様子を見学させてもらいに行き、病院内の様子を見てから彼に話を進めてみたらいかがでしょうか。」

「あ、そうか、その手があったか!よし。俺、ネットで口コミのよい病院調べて、見学させてもらえるように言ってみます。でも、個人的な現場だから、お断りって言われたりしないかなあ?」

ジョチの提案に、ブッチャーは心配した。

「ええ、ですから、優れた医療を提供しているところは、まず閉鎖的な態度はとりません。断るようなところは、良い病院ではないと断言しても過言ではありませんよ。学校なんかもそうですけど、人間自信がないことは、どうしても隠しておきたくなりますからね。公開を渋るところは、何かしらよろしくない活動をしていると思ってください。それも、病院選びの基準の一つになりますので。」

「曾我さんはやっぱり頼りになりますね。すぐにぱっぱぱっぱとそういう指示が出せて。」

恵子さんが思わず感心すると、

「いいえ、これは経験で知りました。偉人は歴史から学ぶことができますが、僕は経験からでしたので、同じようなものですよ。ただの凡人です。」

と、謙虚な答えが返ってきた。

「そうですかあ。やっぱり偉い人は違うなあ、、、。」

ブッチャーは大きなため息をつく。

「とにかくですね、よく眠っていますので、多分これで大丈夫でしょう。まだ、打ち合わせが終了していないので、申し訳ないですが、本吉原に戻らせてください。もし、体調が回復したらで結構ですから、彼にも打ち合わせに参加していただけますよう、伝えてください。」

「すみません、お忙しいのにわざわざ介抱して連れてきてくださって。もう、今度の時は、自分の都合で勝手に決めないように、いい聞かせますから。」

恵子さんは、お母さんのようなセリフを言った。

「恵子さんが責任を取るような真似はしなくていいんですよ。恵子さんは、親ではないんですから。じゅあ、これで失礼しますが、昼食を取らずに帰ってきましたから、八重垣さんのお知り合いである、介護用の弁当を製造している会社が製造した弁当を、彼に持たせておきました。目が覚めたら、食べさせてやってくださいませ。」

「わかりました。それは冷蔵庫に入れましたので、その時に出します。」

「はい、必ずですよ。こういう病気の方はどうしても、薬をご飯代わりにしてしまうことがほんとうに多いんですけれども、それではいけないと、説得しなければなりませんからね。それには非常に高度な技術が必要かもしれませんが、もし行き詰まったら、またお力になりますから、遠慮なく連絡くださいませ。」

「あ、ありがとうございます。本当に、本人の事ばかりではなく、介護しているあたしたちのことまで気にかけてくださるなんて、もう、いくら感謝してもしきれませんわ。」

恵子さんは改めて座礼した。

「じゃあ、これで失礼しますが、何かありましたら、連絡ください。」

「はい、玄関までお送りいたします。」

ジョチは、二人に座礼して立ち上がり、ふすまを開けて四畳半を出て行った。恵子さんも、そのあとについていく。ブッチャーは、水穂のそばに残った。


形式的な挨拶を交わして、ジョチは玄関の戸を閉め、車を呼び出そうかと電話を鞄から取り出した丁度その時、

「こら、待て!波布!」

と、後方からでっかい声がする。振り向くと蘭であった。

「あ、どうも。確か、伊能晴社長のご子息、伊能蘭さんでしたよね。やはり、息子はお母様に似るというのでしょうか。どことなくよく似た雰囲気は持ってますな。」

「うるさい!またうちの会社をつぶしに戻ってきたのか!」

「ええ、あの時は確かに、あなたの会社は、非常に危ない企業だと思いましたのでそうさせてもらいましたが、現在、そのような狙いは毛頭ありません。」

「嘘をいうな!本当はうちの会社を狙っているくせに!お前が、会社の近くに保育園を建てて、うちの会社の様子をうかがっているのは、お見通しなんだぞ!」

蘭は怒りを込めて怒鳴ったが、ジョチはふっと笑いを浮かべて蘭を見た。

「まったく、おっしゃることがめちゃくちゃですね。いいですか、確かに伊澤保育園の建設に手は出しましたよ。でも、お宅をつぶそうという狙いはありません。ただ、先日廃院になった生田記念病院の付属施設を無理やり買収させられて、所有権はもらったものの、使い道がなくて困っていたんですが、たまたま保育所の建設を計画していた人としりあったので、彼女に売却しただけの事です。」

「嘘を言うな!すでに偵察してもらったが、その保育園にうちの会社の職人の子供を預けさせているじゃないか!きっとその子から、情報を聞き出すつもりなんだろう!そして、波布とマングースというくだらない歌を子供に教え込んで、うちの会社へ宣戦布告して!そんなきたないやり方で、うちの会社をつぶすそうとしても、うちはそんな脆い会社ではないからな!」

「まあそうでしょうね。それは前回の失敗でよくわかりました。ですからもう手は出しません。何回言わせたら気が済むのでしょうか?」

「うるさい!お前がしていることは、ある意味では犯罪にもなるんだぞ!警察に訴えることだってできるんだからな!」

「そうですか。訴えても砂を噛むような結果しか出ないと思いますから、早めに退却したほうが、よいのではありませんか。幸い、うちの焼き肉屋は、警察のお世話になるようなことは、何一つしていませんから、逆に無駄骨折りさせるなと、文句を言われることは確実でしょう。それに、法に触れることなら、お宅のほうがもっとすごいのではありませんか?加藤さんのお書きになった嘆願書だって、うちに保管してありますよ。それに、あの伊能社長は、多かれ少なかれ、まだ人権蹂躙な発言を繰り返しているようですね。」

「こら、それ、どこで聞いたんだ!」

「ええ、影山杉三さんという方から聞きました。彼が、焼き鳥屋ほていやの常連であることは、よく知られていますし、呆れかえるほどの大食いと、耳が痛いほどの愚痴を漏らしていくことも焼き鳥屋の店主から聞きましたよ。」

「杉ちゃんがしゃべったのか?お前に?」

「違います。焼き鳥屋ほていやの店長ですよ。彼が、うちの弟によく話していました。ちなみに、焼き鳥屋ほていやは、うちの傘下にあるもんですから、時折収支報告に、うちへ来るんです。」

「貴様!」

「まったく、すぐに頭に血がのぼるのも、お母さんそっくりですねえ。さすが親子だ。杉三さんが、蘭は気が短いから非常に困ると言っていたのもよくわかる。それに、お宅の会社だけではありません。この製鉄所もそうですが、なぜ重大な呼吸器疾患の方を住まわせておきなから、介護に必要なものが何一つないのです?仕方ないから、僕が、用意させる羽目になりましたよ。あれではさすがにおつらいでしょうね、彼も。なぜ、あんな狭苦しい四畳半に寝かせておくだけなのか、不条理にもほどがある。これだって、重大な人権問題とも考えられますよね。」

蘭は、杉ちゃんがあの焼き鳥屋に行くのをやめるように、なぜ言っておくことができなかったか、今となってはものすごく後悔した。

「しかし、あなたには、杉三さんの行動を制限できる権限は全くありませんよ。あなたは、杉三さんの親権者でもないし、雇用関係でもないんですからね。もし、それを無視して指示を出せば、本人の意思を侵害することになります。それはいけません。友人というのは、重大な関係に見えますが、しょせんそんなものにすぎませんよ。つまり、何も束縛する権限は与えられないで、ただくっついているだけだということです。法的に保障された関係ではないのですからね。もし、本当に信頼関係で結ばれるのなら、二人で雇用契約でも結ぶがいい。」

「貴様が何を言っても、この製鉄所も、うちの会社も、絶対に渡さないからな!」

蘭はさらに怒鳴ったが、

「まったく。覚えの悪いのもお母様そっくりですね。まあ、いくら大学院まで行ったとしても、会社経営における能力は身に付きませんね。そういうことは、教えてはくれませんよ。さて、これから、打ち合わせの続きがありますので、通していただけないでしょうかね。これでは、いつまでも自宅に帰れませんので。」

ジョチは高笑いして、製鉄所の入り口に向かって歩き出した。蘭も、これ以上反抗する方法がなく、その時は、悠々と目の前を通っていく波布の姿を見つめるしかなかった。

「覚えてろ!」

とりあえず、それだけ怒鳴ったが、ジョチは振り向かなかった。


一方そのころ、製鉄所の中では。

「もう、目が覚めたらおちつくかと思ったんですが、またせき込みますねえ。ちっとも落ち着かないなあ、早く病院探さなきゃあ。」

ブッチャーがせき込んでいる水穂の背をさすっていた。

「とにかくおつらいとは思うんですが、無理をしてでも食べてください。こんな高級なお弁当、食べられるなんて、すごい幸運じゃないですか。」

「すみません、食べますからちょっと待って、、、。」

出された弁当を受け取り、箸を取って口にしようとするが、またせき込んでしまうのであった。

「しっかりしてください。本当に、病人食とは言っておきながら、こんないい弁当ができたなんて、俺もびっくりですよ。俺の姉ちゃんが、拒食症になった時に、こういう弁当を注文したことがありましたが、それに比べたら、よっぽど高級だ。栄養だってあるでしょう。だから、食べなきゃだめです!」

返事の代わりにせき込んで、思わず弁当箱を落としそうになった。

同時に、ぶっ壊れそうなくらいの大きな音がしてふすまが開く。

「何ですか蘭さん。そんな怖い顔して!」

「うるさい、波布からもらった弁当なんか食べなくていい!こんなの食べたら毒が回るぞ!」

蘭は、水穂から弁当箱をひったくって、弁当箱を中庭へぶちまけた。

「蘭さん、何をするんですか。食べるものがなくなっちゃうじゃありませんか!」

「うるさい!波布のやつめ!僕の会社ばかりか、製鉄所までつぶす気だな!先ほど、玄関先で、ここの事を人権蹂躙だと豪語していったぞ!」

「そんなことありませんでしたよ!新しい病院の見つけ方とか、ヒントを出したりしてくれました!」

「だから、そういう優しい男を演じて、弱い人間を味方にし、そのあとで総攻撃を仕掛けてくるのが波布なんだ!もう、波布のやつ!絶対に許さないからな!」

蘭がバアンとふすまを叩いたのと、水穂が激しくせき込むのとほぼ同時だった。

「おい、大丈夫か、お前。苦しいか?おい、しっかりしてくれ。おい!」

「うるさい。お前がそうやって騒ぐと、本当に製鉄所が壊れる。」

水穂は、せき込みながら、細い声でそういうのがやっとであった。

「もう、水穂さんの言う通りです。あんなふうにふすまをバンバンされては、本当に壊れちゃいます。」

ため息をついて、頭を振るブッチャー。

「もう、すまん!許してくれ。ただ、お前を苦しめた、波布は必ず捕まえる!だからお前もそこまで持ちこたえてくれよ!」

蘭はまた水穂の体に縋りついた。

「おい、波布の最大の敵は?」

「ちょっと蘭さん、いまクイズを出している暇はないでしょう。それよりも、」

ブッチャーは、はあ?という顔をした。

「マングースだ。」

せき込みながら、水穂は静かに答えた。

「そうだ。マングースだ。あれなら絶対に勝てるんだ。だから、僕がマングースとして、頑張って戦うから、もうちょっと待ってくれ!」

「蘭さん、そんなマングースの話は良いですから、水穂さんの食べ物がなくなっちゃったんですから、早く何か代わりのものを買って来て下さい!」

ブッチャーは、しまいには苛立ってしまった。

「本当に、英雄気取りにはなりませんよ。水穂さんのご飯はなくなるし、ふすままで壊されそうになるし、迷惑なだけですよ。はやく、買って来てやらないと、かわいそうですよ!」

と言っても、蘭には通じず、親友に縋りついて泣きはらすのみである。

「あーあ、もうしょうがないですねえ。じゃあ、俺、買いに行きますから、ちょっと待っていてください。」

「すみません。お金なら、机の上に財布があるので、、、。」

水穂が申し訳なさそうに言った。


そのころ。

「社長!大変なんです。ちょっと来てください。とにかく大変なことが起こりました!」

沼袋さんが社長室に飛び込んできた。

「何?どうしたの?何かあったの?」

「いや、大変なんです。会社の玄関口に、若いお母さんたちがたくさん押しかけてきて、もう、止められないんです!」

「若いお母さん?」

「はい。そうなんですよ!社長に抗議したいことがあるからって!」

晴は、何のことだと思いながら、とりあえず玄関先に歩いて行った。

玄関先には、20代後半から、30代前半くらいの若いお母さんたちが10人ほど集まっている。中には、遅くなってから子供を作ったのか、40歳くらいのお母さんもいた。

「なんですか、こんな時に、こんなに大勢で、うちに押しかけて。」

晴が思わずそういうと、

「ええ、私たちは、子供を伊澤保育園に預けている母親です。この度、社長が、園をつぶそうとしていると聞きましたので、それはやめてもらいたいと思いまして、抗議に参りました。」

リーダーと思われる、40歳くらいのお母さんが、静かに言った。

「確かに、園長先生も、社長がここで、150年以上この会社をやっていることは確かなので、どうしても、この地域では、かなりの発言力のあることは否めないと言っていました。それに、やっぱりこの地域ですから、どうしても有力な人がいて、よそ者と言いますか、新参者はどうしても不利になってしまうということもよく知っています。でも、私たちは、家を支えるために働かなければならないこともまた事実であり、その間は家に子供を置き去りにしてしまうということは、倫理的にも、安全面でも、不利であることは確かですから、預かってくれる保育園というものは、どうしても必要になるわけです。だから、どうかこのまま伊澤先生の保育園を、続けさせてほしいのです。」

「それなら、ほかの保育園に行けばいいじゃない。公立の保育園はこの辺りにごろごろ転がっているわよ。保育園なんて、学校じゃないんだし、やることはたいして変わらないでしょう、公立も私立も。」

「それは違います!」

晴が、当たり前のことを述べると、若いお母さんが鋭い声で言った。

「うちの子は、ちょっとばかり事情がありまして、公立の保育園で預かってもらうことがどうしてもできなかったんです。小学校は特別支援学校とかそういうところがあるから、いいかもしれませんが、保育園はそういう子供を預かってくれるところは、この近くですと、まったくなくて、公立でも私立でも断られてしまって、困っていました。そんなときに、伊澤先生が、預かってくれると言ってくださったものですから、私たちは大喜びして、伊澤先生のもとへ通わせています。保育園内でも、伊澤先生をはじめとした保育士の先生方は、うちの子のような特別な事情のある子を、変な子だとか、ダメな子だとか、そういうことをまったく言わないで保育をしてくれるようですから、子供もとても楽しそうに保育園に通っていて、私たちはやっと安心して仕事に行くことができるようになりました。ですから、そういう事情がある家庭もあるわけですから、伊澤保育園をそのまま継続していただけないでしょうか!」

「お判りになりましたか?彼女のように、本当に深刻に悩んでいた方も少なくないんですよ。伊澤保育園に通っている子供たちの中には。ですから、そういうお母さんたちにために、」

リーダーのお母さんが彼女の話を援護するようにそういうと、

「ちょっと待ちなさい!」

と、晴はそこで疑いを持った。

「今のあなたのセリフ、誰が脚本を書いたの?あなたほどの年齢で、そういうセリフを口に出して言えるほど能力があるわけないでしょ?おそらく、あなたたたちは、こうして抗議に来たことでさえも、すべてある人が脚本を書いて、そう発言しろと指示が出たんでしょう?」

「違いますよ。私たちは、伊澤先生からお話を聞いて、これではいけないと思ったので、自主的に来たんですよ。」

お母さんたちは、変な顔をして、顔を見合わせた。

「まあ確かに、伊澤先生は、園長としてはお若いのかもしれませんが、でも、お若い伊澤先生だからこそ、できることもあるのかもしれないじゃありませんか。」

「いいえ、こうして、団体を組んだのだから、打ち合わせだってしただろうし、その時にはきっと、曾我もその中にいて、曾我があなたたちにこうすれば効果的だとか、戦法を伝授したのでは!」

「理事長先生は、何もしていません。さっきも言いましたが、問題を提起したのは伊澤先生で、理事長先生ではありませんよ。確かに、理事長先生は時折顔を出してくれますし、子供たちからの人気も高いですが、保育内容に口を出すとか、そのようなことは一切ありません。伊澤先生が非常に高い能力があるから、彼女に園を任せるとおっしゃっております。」

晴は、きりりと唇をかみ、彼女たちの抗議を聞いていた。聞きながら、自分もずいぶん年を取ったなあと思わざるを得なかった。

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