第三章
第三章
「はい、買ってきましたよ。ちょうど、セールをしていましたから、安く買えましたよ、理事長。」
小園さんが、でっかいビーズクッションをもって、やってきた。
「はい、彼の布団の上にのせてやってくれますか。そして、彼をその上に寄り掛かって座るような形で座らせてください。」
ジョチの指示で小園さんは、その通りに布団の上にビーズクッションをのせ、水穂をその上に寝かせた。
「どうぞ、よく休んでくださいませよ。」
小園さんは、水穂にかけ布団をかけてくれた。
「じゃあ、また帰るときに呼び出してくださいませね、理事長。」
一礼して、静かに車へ戻っていく小園さん。
「よかったでしょ。以前、あなたがうちの店に泊まっていただいたときに、使用したのと同じものなんですよ。呼吸器に問題がある方は、扁平な布団にあおむけになって寝るよりも、こうして寄り掛かって寝ているほうが、ずっと楽なんですよ。」
確かにその通りである。あおむけに寝ているよりずっと息継ぎしやすく、せき込む確率は大幅に減る。
「どうして、こういう処置を知っているのですか?」
思わず水穂がそう聞いてみると、
「ああ、僕が経験で知りました。鼻水が詰まって苦しかった時に、母がやってくれたんです。」
「なぜ、小園さんは先に帰ったのですか?」
「あ、だって小園さんは、ただの運転手ですから。運転手が、いちいち、仕えている主君の私生活に口出しをしたら、それこそもめごとの原因になりますよ。」
「そうですか。」
「じゃあ、僕は次の訪問先がありますので、これで帰りますが、そのクッション、差し上げますので、どうぞ使ってくださいね。返却は気にしないでください。」
「だ、代金は?」
「ああ、気にしないでください。どっちにしろ、二万円程度しかしない代物ですので、そのまま使っていただければ結構です。」
「二万円?」
すごい大金だ。それでは、寝心地よくて当然である。
「そんなに高価な、、、。」
「ええ。もし疑わしいなら、小園さんに領収書を持ってこさせましょうか?」
「け、結構ですよ!すぐに現金書留で返金します。なので、送り先を、」
「そんなこと気にしないでください。現金書留なんて、必要ありません。あなたはまだ療養中の身であるわけですから、そのような体で、郵便局になんて行けるはずもないのですからね。あなた、その黒豹の毛皮を、富士警察署の警視さんからもらったそうですが、それだって、おそらく同じくらいの価格だと思います。黒豹は非常に希少価値のある動物ですから、その毛皮なんて非常に高価ですよ。それと同じ値段なのに、なぜ彼には返金せず、僕には返金しようと思ったのですか。おかしいでしょう。それではえこひいきをしていることになりますよ。」
「あ、ご、ごめんなさい。そうですね。華岡さんには確かに申し訳ないような。」
「ええ。そうですよ。ですから、あなたは、今現在これ以上症状を出さないように努めてください。もし、必要なものがあるのなら、何でも呼び出してくれれば、僕も、弟も協力しますから、遠慮なく言ってくださいませよ。金銭的なことは一切気にしないで結構ですから。いいですね。今ではなく、あなたにはこれからというものがあるんですから。」
「ちょっと待ってください。いま、理事長は、これからというものがあると発言されましたけれども、」
水穂は、そこにつっかかるようにいった。
「ええ、言いましたよ。それが何だというのです?」
ジョチは何食わぬ顔でそう返すが、
「どういう意味ですか?」
と、水穂は聞いた。
「意味って、その通りですよ。これからはこれからじゃないですか。あなたは、まだ45歳だそうですね。僕よりも、十年近く若いのですから、より長い時間があるわけですよ。それを無駄にしてはならないというだけです。」
「本当にその通りの意味だけなのでしょうか?」
「なんですか?ほかに意味はありませんよ。そんな、人の発言すべてに、そんな重大な意味があるわけではないでしょうに。」
「違いますよね!」
きっとなって水穂はそれに対抗した。同時に、感情が高ぶって、再び咳が出た。
「ほらほら。落ち着いてください。勘違いされては困りますが、僕は過去にあった犯罪組織と何も関係はありません。むしろ、そういうところには対抗したいと思ってるんです。もちろん、多かれ少なかれ、ほかの組織と摩擦が生じることは仕方ないでしょう。でも、それによって、犠牲者がでるとか、そのようなことは一切ありません。うちの組織は、テロ組織でもなければ、宗教組織でも何でもないのです。おかしな組織が、地下鉄で毒ガスをばらまくという事件を起こしたせいで、僕たちは逆に、迷惑をこうむったほどです。だから、この部分を誤解されては非常に困ります。」
「ど、どういうことですか?何か、そういう組織でもされているんでしょうか?」
ジョチは、一度天井を見上げてふっとため息をついた。
「教えて下さい。あの時から、おかしいと思っていたのです。いきなり杉ちゃんと僕たちに近づき、こうやってたくさんの物品を出して、何かたくらんでいるとしかみえないんです。」
「仕方ありませんね。あなたには、もう少し体調がよくなってからお伝えしようと思っていたのですけど、あなたがあまりにもそうおっしゃるのなら、教えましょうか。僕は、ある政党で代表をしています。と言っても、ただの地方政党にすぎないのですが、既に本部から、公認は得ています。もし、有能な政治志望の方がおられたら、今度の衆議院議員選挙に立候補してもらおうと考えています。その時は、あなたに、同和問題について演説してもらおうかと考えているんです。候補者が決まれば、応援演説にも加わっていただくつもりでいます。」
「どういうことですか!本部と言いますと、やっぱり。」
「もう、皆さん誤解されるから、あんまり口に出して言いたくないんですけれどね、日本共産党ですよ。すでに、委員長とも面会させてもらい、支部として認めていただきました。もし、疑わしいのなら、次回訪問した時、契約書持ってきましょうか?」
「要りませんよ、そんなもの!でも、どうしてそのようなことを始めたんです?ただの焼き肉屋というだけではなかったのですか?」
思わずそう聞いてみると、
「ええ、以前、伊能製紙の従業員をこちらで保護した時に思いつきました。幸い、彼をそこから避難させることには成功しましたよ。しかし、女というのは恐ろしいもので、必ず何か反撃してくるものなんですよね。そのあとで、伊能氏はある衆議院議員と結託して、僕たちの店の差し押さえを命じたんですけど、でも、僕たちも同じようにすればいいということを教えてもらえましたね。ですから、政党として活動することにしたんです。行政をみかたにするのなら、こっちもそうすればいい。そういうことです。」
と返ってきた。
「ちょっと待ってください。じゃあ、蘭の会社、いや、伊能製紙ですか、あれをつぶそうとしたのは本当だったんですね。」
「ええ。そうですよ。どうしても、つぶさなければならない理由があったからですよ。」
さらりと答えが返ってくる。
「どうしてつぶさなければならないのですか?あの会社が悪いことをしたとでも?」
「当り前でしょう。いいですか、日本の発展を妨げる最大の敵は、日本の伝統です。それのせいで、若い人たちが、どれだけ苦しんできたか、あなたであれば、わかるはずでしょう。若い人たちが、そのみずみずしい感性で、何か始めたいとおもっても、年寄りたちが戦前の誤った伝統思想にのっとって、彼等を妨げているのは、御存じのとおりですね。ですから、そのような伝統を重要視している企業こそ、つぶさなければなりません。いいですか、水穂さん。日本は江戸時代に鎖国という誤った考えを正当化してしまったせいで、実に300年以上もの間、誤った思想が正当として定着してしまいました。明治維新になって、やっと誤りを認めるようになりましたけど、西洋のすぐれた思想がまだまだこちらに定着するには程遠すぎます。それどころか、女性の地位は中東とほぼ変わらないという、惨劇もおきている。これで、よく世界に通じる経済大国なんて言えるのか、僕たちは恥ずかしくて仕方ありません。ですから、そこを直していかなければいけません。そのためには、伝統思想にのっとって、若者の発展を妨げる企業はつぶすこと。そうすれば、子供たちや障碍者たちがもっと暮らしていきやすい社会になるでしょう。僕たちが目指すのはそこですよ。企業だけではありません。教育施設や医療施設も同じことだ。あの、生田記念病院だってそうです。弱い立場の患者に、暴言を吐くような医者を置いているような病院、何の役にも立つことはしません。そのためには、あらゆるところから少しずつ攻めて、最終的にはつぶさなければなりません。幸い、あなたが、患者として協力してくださったおかげで、この作戦は、比較的早く決着がつくのではないかなと思います。第一段階として、あの医者を解任することは、成功しましたから。」
「それなら、僕が病院に行って、先生にひどいことを言われてかえって来た時に、声を掛けてきたのは、、、。」
「ええ、すぐにわかりました。その着物の柄から。知ってますよ。あなたが、銘仙の着物であったこと。それが何を意味していたのかも。」
思わず気絶してしまいそうであったが、何とかして最後まで聞かなければと思った。
「しかし、それで誤解されては困りますが、僕たちはそれを利用してテロを起こすとか、そのようなことは毛頭ありません。いいですか、あなたは被害者です。あなたのご先祖は、文献によっては古代の蝦夷の子孫などとする説もあるようですが、それはあくまでも推測。そうではなく、民族的には僕たちとおんなじ、大和民族であることは間違いないでしょう。しかし、江戸幕府が、勝手にあなた方を別の民族だと定義して、拇を詰めることを義務付け、動物の革や、死体の処理などを押し付け、徹底的に差別させた、いわば作られた少数民族だ。それに対抗することもできずに、あなた方は極度の貧困生活を強いられる運命にあった。そして現在もそれのせいで、不条理な人種差別を押し付けられたままで生きなければなりません。現在のところ、日本には少数民族はいないと定義されていますが、それはとんでもない大間違いであり、学校や職場で少数民族として生き抜くことを強いられる若い人たちは大勢います。時には、それに耐えかねず、命を落としてしまう人も少なくないのです。このような方々に対し、古代から差別的に扱われてきた、あなたのような存在は、間違いなく憧れの英雄となるでしょう。あなたは、その部分を強調して演説していただきたいのです。そうすれば、きっと、日本社会の変革に、非常に貴重な人材になることは疑いないでしょう。」
嬉しいのか悔しいのか、それとも怒りか、いろんな気持ちが湧き出してきて、水穂はわっと泣き出してしまったのであった。その背を、ジョチの腕がしっかりと抱きとめる。
「ですから、あなたには生きてもらう必要があるんですよ。わかりますか?これをしっかりと受け止めて、これからも治療に励んでくださいませね。」
子供みたいに泣きじゃくった。声にも言葉にもならなかった。
「少し、休みますか。」
何も返答もしなかった。それを肯定と思ったのか、ジョチはそっと、布団の上に横にならせ、かけ布団を改めてかけてやる。
「じゃあ、訪問先があるので、帰りますが、何かありましたら、いつでも連絡くださいませ。先ほども言った通り、二万の支払いは必要ありませんからね。それでは失礼。」
「はい、、、。」
もうそれしか言葉がなかった。
「よくお休みください。時折、こちらにも訪問させていただきますよ。」
と言って立ち上がり、四畳半を出ていく人物を、目で追うことすらできなかったのである。
哀しくて、布団に寝たまま泣きはらした。まさか、こういう政治家に、自分が道具にされてしまうとは、思っていなかった。それも、共産主義者の道具になってしまうとは、、、。
「おーい、具合どう?いいもの買ってきたよ!」
遠くで誰かが声がする。返答する気にもならない。
「あのねえ、ブッチャーと二人でさあ、追分羊羹買ってきただよ。君が羊羹大好きだってことは、ブッチャーも僕も、知っているんだからさあ。」
といって、ふすまが開いた音がして、杉三と、ブッチャーこと須藤聰が入ってきた。
「はい、食べようぜ。追分羊羹。今日は本家本元と呼ばれているお店に行ってきた。そこいらに売っている追分羊羹じゃないんだからさ。添加物も何も一切なし。喜んで食べよ。」
目の前に、羊羹の入った皿が突き出された。
「本家本元、、、。」
「そうだよう。嘘偽りない、本家本元の追分羊羹。ほら、食べな。本家本元だからさ、すげえ高価だったからさあ、ブッチャーと割り勘して買ってきた。ブッチャーがどうしても食べさせてやりたいなっていうからさ!」
杉三がそういうと、ブッチャーが申し訳なさそうに頷いた。
「すげえ高価って、、、。」
思わず水穂は、ぎょっとしてしまう。
「何?どうしたの?羊羹大好きじゃなかったのかよ。」
「いやその、、、。まあ確かに杉ちゃんだから、あの人のように、取引の道具にすることもないか。」
「取引の道具?どういうことですか?水穂さん。」
ブッチャーが心配そうに言う。
「あの人って、誰なんだ?」
杉三も心配そうに言うので、これは話したほうがいいなと思って、先ほどやってきた人物の事を話した。
「ええー!つまりあの人は赤軍派の大将だったのか!と、いうことはつまり、日本を北朝鮮のようにしてしまおうとたくらんでいたのだろうか、、、。」
「杉ちゃん、ちょっと、声が大きいよ。でも、あの人は、北朝鮮の惣領みたいに、権力意識が見え見えという人では、ありませんでしたねえ、、、。」
「でも確かに、水穂さんに対して、親切すぎるほど親切だったなあ。それはすべて、権力を手にするための作戦だったのかあ。それに、蘭の会社を、本当につぶそうとたくらんでいたとは、、、。」
杉三は、頭を掻いた。
「そうですね。まあでも、幼い時に重い病気したということもあり、共産主義に走るということもわからないわけでもないですよ。その古い思想に固まっている組織を敵に回したくなるという気持ち。俺も姉ちゃんを看病した時、そう思ったこともあります。一時期ですけど、赤旗新聞を読んだこともありました。ジョチさんの場合、遺伝子の病気ということもあり、もっと深刻だったんでしょうから、より深く共産主義に傾倒したかもしれませんね。」
「そうそう。ブッチャーの言う通り、大きな病気すると、一度や二度は、中央政権に、恨みの言葉を口にする。」
ブッチャーと杉三が相次いで同意した。
「しかしですよ。確かに蘭さんのお母さんがやっている会社のように、資本主義の恩恵にあやかっている会社は、ああいう共産主義者は、間違いなく宿敵ですねえ。そして、ジョチさんにとっても、蘭さんのお母さんは、自身の革命を達成させるためには、大きな壁になるはずですよ。ですから、つぶしてやろうと思っても仕方ないかもしれませんね。二人は、本当に相反する思想を持っていますからね。」
「そうだなあ、つまり蘭が、ジョチの事を、蝮よりももっと怖い波布だと表現したのは、そういうことか。水穂さんのいう通り、悪質な病院の医者をやめさせて、患者を味方につけ、最終的には病院をつぶすと。」
「なるほど、直接主君を手にかけて戦国大名にのし上がった、斎藤道三とちがって、味方を得てから、攻撃を仕掛けるわけだから、これは美濃の蝮よりも、上手ですね。確かに、蝮より強力な毒蛇である、波布と呼ばれるのもよくわかりますね。」
確かにブッチャーの言う通りだ。蝮に比べると、波布は性質が荒いため、退治するには本当に大変だと言われる。
「うん。確かにそうだ。波布と言えば、沖縄を含めて、日本最強の毒蛇だ。離島では生態系の頂点に立つともいわれるんだから、これを回避するのは本当に大変だぞ。」
「そうだなあ、、、。」
杉三とブッチャーは顔を見合わせた。
「それは違いますよ。杉三さん。」
いつの間にか、ふすまが開いて、懍がやってきた。
「あ、青柳教授。聞いていたんですか?」
ブッチャーがそう聞くと、
「ええ、今先ほど、学会から戻ったのですが、杉三さんが、赤軍派がどうのと話していましたので、それで立ち聞きしてしまいました。」
懍は、そういいながら、四畳半に入ってきた。
「ほら、杉ちゃん、ボリュームが大きすぎるんだよ。こうやってすぐに知られてしまうじゃないか。」
ブッチャーは、困った顔で杉三を見た。
「二人とも、勘違いされては困りますが、日本最強の毒蛇は波布ではありません。それに、波布は確かに性格が荒いと聞きますが、持っている毒の致死量はさほど強力ではないそうです。それだったら、日本本土に住んでいる、蝮のほうがさらに強力であり、わずかな毒液で死に至ります。」
「え、じゃあ、先生。波布は日本最強の毒蛇ではないのですか?」
「そうですよ。須藤さん。僕は、海外で蛇の血清を開発している友人に聞いたことがありますが、彼の話によりますと、日本一最強の毒を持っている毒蛇は、蝮でもなければ波布でもないそうです。基本的に、一番身近に見かけるヤマカガシのほうが、さらに致死率は高いそうですよ。ただ、ヤマカガシは非常に臆病な蛇で、人間見れば怖がって逃げてしまうそうで、噛まれる事故が少ないために、この事実はあまり知られていないだけの話ですが。」
「教授、蛇の比べっこをしている場合じゃないんだよ。それより、どうやって波布を駆除するか、でしょ。」
「杉三さん、それはわかっています。ここからが本題ですが、波布は、確かに攻撃性はありますが、毒性は強くないということをはっきりさせましょう。暫く、波布の動きを監視する必要がありますね。そのためには、多少犠牲になるのもやむをえませんから、水穂さんに、おとりになってもらいますよ。」
「わかりました。僕も、蘭の会社がつぶされてしまうというのも辛いですし、何よりも、病院をつぶされたらと思うと、確かにつらいです。」
それまで黙っていた水穂は、おとりになることを受け入れた。
「それに、今までもらったものは皆、非常に高額で、いきなり支払いを求められる可能性もありますし、使い続けると、怖くてなりません。今日も、こんなものを貰ってしまいましたけど、値段を聞いたら、二万円だったということですから、今までのものと合計してしまうと、かなりの額になりますので、支払いができるかどうか、、、。」
「いや、いいんじゃないですか。それは、もらってしまえばいいのですよ。第一それがあったほうが、より安全になりますしね。おそらく、仰向けに寝ているよりは楽なんじゃないですか。」
懍はあっさりとそういった。
「水穂さん、隠してもだめですよ。あなた、この二、三日、夜半に必ず咳をしていますね。すくなくとも、仰向けに寝ているよりは、その姿勢のほうが、咳の回数が減少するはずです。」
「も、申し訳ありません。はじめは大したことないと思ったんですけど、最近また出るようになりまして。」
「そうでしょう。それでは何かしら対策を取る必要があります。そのための道具が天から授かったと言えばいいのです。」
懍はいつも通りさらりと答えるが、
「だ、大丈夫ですか。」
「また、血を出すことはしないでくれよな。」
ブッチャーと杉三は心配して顔を見合わせたのであった。
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