賢狼族は月を見ない そのいち
彼女はちょっと声をかけ辛くて、手を出すなど夢のまた夢という高貴なレディー。
たくましい四つ足に、ピンと尖った耳。ふさふさな尻尾が魅力的な、
賢狼族はもちろん言葉を話すことができませんが、人間族の共用語を理解できる種族でございまして、マーベラさんをはじめ、みなさん貴族というより高級娼婦のような色っぽさとアンタッチャブルな魅力に溢れています。
そんな国民投票権すら有するほどの皆様には変わった習性がございまして。誰もが決して月を見ないということでございます。
どうしてそのような習性があるのか。そこには不思議ないわれがございまして。
昔々、月の姿をその瞳に映しこんでしまったせいで、毛並みと同じ白銀の髪を持つ、それはそれは美しい獣人族の女の子に姿を変えた賢狼がいらっしゃいました。
その方が迎えたあまりに不幸な結末。賢狼族はそんな悲劇を決して忘れぬようにと、この物語を人間族の絵師に書かせて長の住まう洞窟に掲げ、日々そちらを眺めては涙を流し、決して月を見ぬようにと自らを戒めるそうなのです。
そんな悲しい物語。愛とは、時にこんなにも残酷なのでございます。
――獣人族の娘に変身した賢狼は、これで夢見ていたことが何でもできると喜び勇んで人間族の村へ行きました。でも素っ裸で村へ入って行ったその子はあっという間に役人に捕らえられ、牢へ繋がれてしまったのです。
どこの獣人族の村へ問い合わせても素性が分からぬ少女。仕方なく、役所は誠実な人間族の若者に命じて引き取り手を探すことにいたしました。
彼女の引き取り手として手を上げる者は幾人もいたのですが、残念ながらその正体は心の汚れた者ばかり。若者は安心して託すことのできる心優しい方を、彼女の手を取り、毎日必死に探したのです。
そんな若者の必死さは、もちろん正義感や親切心に裏付けられたものなのですが、あまりにも美しい白銀の獣人に心を奪われていたということに嘘偽りはございません。
ですが妻のいる身ゆえその想いに従うことは出来ず、閉じ込められた気持ちは胸を焦がし続け、そしてついに彼女を引き取ってくださるという優しい農家のご夫婦と出会えた晩、押さえつけていた炎が爆発したのです。
妻を、役職を、すべてを捨てて、若者は銀色の少女の手を引いて逃げました。
なんというロマンティック。なんというメロドラマ。
丸二日、寝ずに逃げ続けた二人が辿り着いた白い小花に覆われた丘の上。人間族の若者は白銀の少女を胸に抱き、改めて、結婚しようと伝えたのでございます。
大きな大きな、真っ白な月の下。髪と同じ銀色の雫を麗しい瞳から一つ零しつつ、賢狼は若者に、心を込めてお返事いたしました。
「ボク、オスです」
西暦一万四千二百十五年 六月六日
二年F組 出席番号十二番 高橋よし子の未来研究レポート
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
~第三章~ 賢狼族は月を見ない
切り立った岸壁に面して、数世紀もの間その景観を保つ白の宮殿、テリオルエラル。
昔は厳重に警備されてた、広い敷地を持つこの王宮は、先々々代くれえの王様が国民に開放して以来出入りが自由なうえに申請さえ通れば敷地に住んでもいいなんていう状態なせいで、宮殿と町との境が曖昧になってやがる。
そんな家の一つ。王族もよく散策するバラ園の中央に建つ赤レンガの屋敷。
笑いの絶えないこの屋敷には、健康的に日焼けしたバラ園の造園師であるエルコットと、まるまる太った奥さん、そして滅多に外へ顔を出さない娘さんが暮らしている。
このご夫婦は、市場でもいつも一緒。値切り上手で声の大きな奥さんが大根を銅貨六枚まで値切ると、その背後で旦那さんが変な顔をして店主を笑わせ、もう一枚分安くさせる。今は亡きブルタニス王にどことなく顔が似てるなどともてはやされるこの造園師は……。
「お父様! その妙ちくりんな顔、今すぐやめなさい! 国王の自覚が無い!」
「良いではないかアイシャよ。もう国王ではないのだし」
「そうよ? あなたが食べている早作りのスイカ、今の芸で銅貨十枚も安く買えたのよ?」
「お母様も王妃らしく! もうちょっと痩せなさい!」
「だって、もう王妃じゃないもの」
いくら申請さえ通ればどこにでも家を建てることができる敷地内とは言え、この見事なバラ園をつぶして家を建てたいなんて言い出すやつはいない。
つまりこれだけでかい声で素性を叫ぶ粗忽女がいたって、屋敷がバラ園のど真ん中に建っている以上隣近所に家もなく、なにも問題ねえってこった。
宵闇に浮かび上がる赤レンガの館。虫の声が楽しげに聞こえる良い夜に、俺は久しぶりに腹が膨れるまで飯を食うことが出来た喜びを噛み締める。
……が、もうちっと入るな。
「おっさん。余ったスイカ貰っていいか?」
「殿下は良く召し上がりますな! どうぞ二切れとも召し上がって下され!」
「ちょっとは遠慮しなさいよガルフ! ひとんち来て散々食べて! すぐ上の
「食ったよ。でも、なんだかでかい皿にちょっとしか乗ってねえの。ここ三日ばかり牢屋の飯しか食ってねえんだから洗濯ダライで持ってこいってんだ」
例の大事件を起こしたせいでいつものように逮捕され、牢屋に突っ込まれた俺とアイシャ。やっと迎えが来たかと思ったらそいつに手枷をはめられて、その格好のまま王都へ連れ戻されちまった。
目抜き通りを牽かれる俺は
で、崇高な目的のためにすぐ旅に出たいって言った俺の嘆願は、ハーレムっ
「大人しくねえなあてめえは」
「うるさい! ああもう、なんであたしが犯罪者扱いされなきゃなんないのよ!」
「犯罪者だからじゃねえのか?」
「黙れ! 辞世の句が半分のとこで死ね!」
「やあねえアイシャ。ほんとうるさい」
「ジルは黙ってなさいよ! それよりなんでいるのよあんた!」
……そうな。
なんでいるんだよジルコニア。
あ、考えるまでもねえか。
俺を殺しに来たんだ。
しかし、そんな魔族と……。
「もう仲良くなったのかよお前。愛称で呼んだりして」
「愛称じゃないわよ! なんか腹立つから短く呼んでるだけ!」
「あら。じゃあ真似しないとね、『ア』」
「むきーーーーーっ!」
「あらやだ、おさるさん?」
「すっげえ仲良くなってんじゃねえか」
おっさんとおばさんも大笑いする賑やかな食卓は、元国王夫婦の面影も無い実に庶民的なたたずまい。飾りっ気もねえ頑丈そうな木のテーブルに、丸太を切っただけの椅子。食器も家具も木と石ばかりで、ランプの他にはどこにも金属や陶器の類が無い。
落ち着く家だぜ。
晩飯時に勝手に邪魔したってのにやたらと美味い野菜料理をこれでもかと並べられて久々に満腹を味わうことが出来た俺は、スイカを皮ごと食べた指をぺろりと舐めてからジルコニアの素性をかいつまんでおっさん達に話した。
もちろん、魔族ってことは伏せてな。
そして話の流れで怪鳥の名が出た時、この家に暮らすもう一人の住人が話の腰を折った。
「ファイアーバード? ガルお兄様の冒険は、どこまでが本当か分かりません」
「全部本当だっての。なんだよパトリシア、まさか疑ってんのか?」
俺が口を尖らせると、こいつは慌てて首を横に振る。すると閉じたままの瞳に前髪がかかっちまったんで、おばさんが隣から優しく手で梳いて直してくれた。
「おいおい、俺が来てご機嫌なのはわかるが、おばさんに迷惑かけんじゃねえ」
「ご、ごめんなさい、お義母様」
「やあねこの子は。何を謝ることがあるの?」
おじさんとおばさんが優しい笑顔を浮かべてくれる。
それをこいつは見えない目じゃなくて心で感じ取ることが出来るんだろうな。照れくさそうにして俯いちまった。
そんな三人の姿を見て、アイシャが少し辛そうな顔をしてやがるが。お前は昔っからどうしてそう不器用なのかね。あたしも混ぜろーってつっこみゃいいんだ。
ついため息を漏らした俺に、ジルコニアが話しかけてきた。
「ねえ、ちょっと」
ああ、分かった分かった。その真剣な瞳で全部分かった。
「ここじゃやめてくれよ。流れた血を拭くの大変だろうから」
「なに言ってるの? そんな事より、パトリシアって、あなたの……」
「妹だけど?」
「じゃあ、ガルフォンスとアイシャは結婚してるの?」
「「ぶふっ!?」」
隣に座って二人同時に口に含んだ茶をこれまた同時に噴き出すと、俺達はお互いを指差して罵り合った。
「だだだっ、誰がこんなやつとっ!」
「そりゃあ俺のセリフだ粗忽女」
「粗忽ってのは……、こいつのことかっ!」
「ごふっ!? ……正解です」
宝剣を家ん中で振り回すんじゃねえよ。
「いてて。……パトリシアは、おっさんたちの養子になったんだよ」
細かい事情を話す気はねえ。そんな意思を視線で表すと、ジルコニアは珍しく切れ長の目を大きく見開いたまま椅子に腰掛け直した。
「……驚くばかりだわ。処刑されたと聞いていた先代の国王一家が生きていたうえに、死んだはずのグランベルク家の末娘がブルタニス家に養子?」
「ブルタニス家じゃなくて、今はエルコット家だ。でも、ぜってえ言うなよ?」
「もちろん。怖くて言えないわよ」
こいつが自分の体を抱きしめて身震いしてる姿を見ていたら、妙な違和感に気付いた。
部屋の模様替えのせいか? テーブルの位置が変わったから、ランプが真上にねえんだ。
俺が物置みたいになんでも詰まってるおっさんの部屋から梯子と工具箱を持って出ると、察しのいいおばさんに慌てて止められた。
大丈夫だっての。つい何日か前まで大工やってたんだから。
「失礼、ジルコニアさん。一つお聞きしてもよろしいかな?」
「ええ、グランベルク元陛下」
おろおろするおばさんへ平気だからと手をかざす。そんで梯子から梁へ上がっている間に、おっさんがなにやらジルコニアと話し始めたみてえだな。
「そんな肩書は付けんでくだされ。それより、あなたは殿下の?」
「はい、お嬢様と同じで、今はメイド。後にガルフォンス様のハーレムへ入れていただく予定です」
良く言うぜ、その前に殺す気なんだろ?
あと、俺がいつお前をメイドに雇った?
「まあいいや。アイシャ、釘とトンカチ」
「はいよ。パ~ス」
「なっ……、なんと! これアイシャ! そんな事やっている場合ではないぞ!」
「そうよアイシャ! こんなセクシーなライバル相手じゃ勝てっこないわ! これから宿に泊まる時は殿下と同じ部屋になさい!」
「黙れ黙れ! なんであたしがこいつを誘惑する流れになってるのよ!」
「アイシャ、バール的な釘を抜けそうな何か」
「うっさい! あんたなんか大っ嫌いなんだからね!?」
「うおっ!? ばっ、バカ野郎! 思いっきり投げるんじゃねえ! 落ちそうになったじゃねえか!」
こいつ、ジルコニアに取られる前に俺を殺す気か?
何年も言われ続けてるお前の夢だから否定はしねえが、手は貸さねえぞ。
手早く釘を打ち付けて、ランプフックの位置を変えて……、ここでいいか?
ジルコニアが手で丸を作ったのを見て頑丈に固定。見ろよこれ、完璧な仕事。
「アイシャよ。殿下とお母君のおかげで我々が幸せに暮らせておるということを、よもや忘れてはおるまいな?」
「うぐっ……。で、でも! そもそもこいつらがいなけりゃこんなことになってないでしょうが!」
「これ、アイシャ! そんな悲しいことを言うなんて……。母は、身も細る思いです」
「細くなって! ちょっとは!」
さて、やかましい下界に降りるか。テーブルの上だけど構わねえよな。
よく見りゃ粗忽が剣を抜いて柄の側で机を叩いてやがるが、そこから位置変えるんじゃねえぞ? 刃が上向いてっから俺に刺さっちまう。
……ああ、その鈍器じゃ刺さらねえか。
よっこらせ。
「あたしはこの剣に誓って、ブルタニスを必ず復権させる! にっくきグランベルクを必ず失墜させてみせる!」
一旦梁に手でぶら下がって……? あぶねえなあその剣、俺の真下じゃねえか。いつまでどかどか机叩いて長広舌かましてんだよ。
まあ、ちょっとくらいぶつかっても平気か。いっちにの……。
「いつの日か! この剣がグランベルク家の不浄を刺し貫くのよ!」
とーう。
ぶすっ!
「ぱおおおおおおおん!」
「あらやだ、初めて知ったわ。本来出すとこなのに、十センチくらいなら入るものなのね」
「足ぶつけたくらいでなに悶えてんのよだらしない。机で横になるな」
「……君だけ、認識、ちょっぴり違う……」
俺が、息をするのも辛いほど苦しんでいるのを察したパトリシアが慌てて立ち上がろうとするのを、おっさんが支えてくれた。
「何があったのです? ガルお兄様!」
「く……、せ、説明できん!」
「ふふっ。安心なさい、パトリシア。アイシャは宣言通り、グランベルク家の不浄を刺し貫いただけよ?」
「う、うまいことおっしゃる……」
ジルコニアが、目の見えないパトリシアの手を引いて俺の頬に触れさせる。
おお、優しいじゃねえか。
「……あなた、興味の湧く子ね。アイシャがグランベルクを倒すって叫んでる間、どうして笑っていたの? あなたの家でしょうに」
「だって私は、パトリシア・エルコットですから。アイシャお義姉さまの応援をするのは当然ですわ?」
真っ白で細いパトリシアの頬が柔らかい笑顔を作ると、不器用な粗忽女が他人行儀な様子でありがとうございますとかもごもご言ってやがるが……。
自分達が世間的には死んだことになって、世を忍ぶ仮の家名、エルコットを名乗り始めて。それと同時にパトリシアが養子になったあの日からずいぶん経つってのに、未だにどうこいつと接したらいいか分からないとか。
不器用なやつ。
あと、てめえはこいつを見習ってもうちっと世を忍べ。辺りかまわずブルタニスブルタニス言いながら宝剣振り回しやがって。
俺が痛む尻を押さえながらなんとかテーブルに胡坐で起き上がると、パトリシアはアイシャの方を向きながら付け加えた。
「それに、優しいお義姉さまの望みは王権を取り戻すことですから。お父様やお兄様方に本気で手を上げるなんてことございませんもの。……ね、お義姉さま?」
「うぐっ……」
「あら、あれで?」
「だってよ、アイシャ」
「そ、それは……、ととっ、当然でしょ?」
「今日も何度かどつかれた『フリ』してやったけど。全部『フリ』だもんな? あー、喉がいてえなー、『フリ』をこんなに繰り返すと!」
「こっ、この下衆やろう……」
やべえ、超おもしれえ顔してやがる。
それ市場でやったら、銅貨何枚か値切れるんじゃね?
「くくっ。そりゃそうだろ? てめえの男みてえなバカ力でぶっ叩かれたらただじゃ済まねえもんな? これからも、叩く『フリ』でお願いしま~す」
「ば…………」
「ば?」
「バカ力ってのは! これの事かーっ!」
「ごめいとーーーーーっ!」
やべえ、からかい過ぎた。ここ最近でだんとつナンバーワンのフルスイングは、俺の体を、家の壁を突き破る勢いで外まで吹き飛ばした。
……なあ、知ってるか?
お前んち、レンガ製。
「ぐおおおおおっ! いてえ! めっちゃいてえ! 骨とか本気でやべえ!」
あまりの激痛にバラの花壇を台無しにしながらもだえ苦しんでいると、冷ややかな男の声が不意に聞こえてきて、今度は飛び上がるほど驚かされた。
「……大人しくしてろと命じたはずだ、ガルフォンス」
「うおっ!? ……な、なんだレキウス兄さんかよ、びっくりしたぜ」
月明りを正面から浴びて白い肌を冷たく輝かせる、青い長衣のインテリ。
相変わらず、性格が見た目に浮き出してきたようなやつだな。
おっさんとおばさんが俺の心配をして飛び出してきたようだが、レキウス兄さんの姿を見るなり両膝を地に突いてお辞儀すると、顔を伏せたまま家に戻って行く。
「相変わらずおっさん達をいびってんのか?」
「そんなことはしない。相手をするだけ腹立たしい。……貴様には、あの家に近付くなとも命じていたはずだが?」
「そりゃあ無理だ。レキウス兄さんより、おふくろからの命令の方が上だから」
おう。忌々しそうに舌打ちしてら。
でも、そこはレキウス兄さん。きっちり反撃してきやがる。
「…………次期国王を決める国民総選挙まで日もないが。せめてその前に、お前が国から追放されぬよう願うばかりだ」
「追放? ……まあ、思い当たるフシは山ほどあるけど」
最近じゃ、村一つ壊滅させて、川の流れをまるきり変えた。
よく考えてみりゃすげえな。
俺とアイシャは天災だったのか?
「そんな貴様に仕事を与えてやる。せいぜい汚名を
『来い』ってことは、外に出してくれるってことか。嬉しいぜ。
まあ、厄介払いに見えなくもねえけどな。
「父上直轄の 『
「フィン・ツェツェ? おお!」
「……なんだ。彼の地へ行きたい訳でもあったのか?」
「いや、昔行ったことがあってな? 結構長居したんだけどいい町だったからさ」
おっとと、やべえやべえ。
きな臭い町だから調査したかった、なんて話したら仕事は取り下げになる。
あるいは、まさかとは思うけど……、バルバーツ党の事がバレちゃいねえよな?
表情からその辺探ろうにも、こいつ無表情過ぎてさっぱり分からねえ。
カードゲームで勝てたためしもまるでねえからな。
「いい町、か。……その町が、すぐ北の森に住む
「へえ」
「都度、援助金を出してやっていたのだがとうとう看過できない金額を要求してきたのだ」
「なるほど。それで被害状況を見て、適正かどうか判断して来いってことか」
どうせ領主の野郎の虚言に決まってる。もっと上手くやりゃあ良かったのに、欲をかき過ぎやがったな。これでおしまいだ。
だが、俺が強欲領主のデルトン卿のふくよかな顔を思い出そうと記憶を探っていたら、レキウス兄さんはどういう訳か否定してきた。
「そんな命令を出す気はない」
「え? だったら、何しに行けって?」
まるで血も通っていないのかと感じるほど白い頬。
レキウス兄さんは、そこに皺も寄せぬほど無感動に。
……冷たい言葉を、俺に告げた。
「賢狼族を、すべて始末して来い」
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