　次の日私はいつもより早い時間に目が覚めた。

　なんでこんなに早く起きたんだろう、昨日のことが楽しかったから？満足できたから早く起きたのかな？わからない。でも今日は早く起きたし、せっかくなので相澤君と登校してみるのも面白いかもね。

　そんなこんなで私は相澤君の部屋の前で待機する。どの時間で出ていくのかわからないからなるべく早めに準備を済ませて待っている。

　──ガチャ

　あっ！出てきた。

「おはよう相澤君♪」

　相澤君驚いてる！ふふっおもしろい

「一緒に行こ♪」

　あれ？百面相してるけど嫌だったのかな？何考えてるんだろ？

「どうしたの相澤君？」

「いえ、一人で行こうと思ってたので・・・」

　一人で行こうと思ってたのか・・・これは断られてるのかな？遠回しにそう言われてるのかな？そんな気がするけど、ここまで待ったんだし一緒に行きたい。

「なるほど、じゃあ今日は二人だね♪」

　そんなこと言ったら相澤君がなんか迷っているような、んーわからない。

「あ・・・いえ、麻那辺さんと登校するのは流石に難易度高いというか、僕が後で絞められるから遠慮したいです・・・・・」

　相澤君が覚悟を決めた感じで言ってきてくれたけど、なんだかヘタレっぽい考え方してる気がする。そんなことを気にして欲しくなかったな。

「そんなこと言ってくる人がいたら私が怒るから」

　言いたいことが伝わったのか、相澤君は一緒に登校してくれた。

　----------------------------------------------------------

　学校に着き教室に入れば、クラスメイトからの質問の嵐だ。私はビックリしちゃった、相澤君はこれを言ってたのかな？

　適当に流しながら、自分の席に行くと友達の美奈（みな）と瑠璃（るり）が来た。

「愛花〜相澤と登校なんてどうしたんだ？」

「あれじゃね？人を操るやつ！」

「催眠術のことだろ！それとも弱みでも握られてたりする？」

「いえ、偶然歩いてたら彼がいたからせっかく隣だし一緒に行こうとなったの、というかクラスメイトに対して催眠術とか弱み握られてるとか、あるわけないよ！」

「ワリワリ、普段男子と登校するところを見ないからビックリしてよ」

「まったく瑠璃は〜」

「まぁ理由は分かったよ、疑って悪かった、そろそろHR始まるし戻るわ〜」

「うん！またね」

　凄い色々言われちゃった、そんなに驚くことなのか、あんまり気軽に誘う訳には行かないか〜

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい