キスとセックス。
ア・ロマンティックとは
『 性的に惹かれることはあるが恋愛的に惹かれることのない人』の意味で
簡単に言うとキスもセックスもしたい
でも恋愛感情は知らない・嫌う人を指す。
同性・異性と友達にはなれても
1ミリも恋愛には発展しない。
彼氏がいても,相手の一般的な恋愛感情と
私の差が狭まらず結局駄目になる。
ただの思春期特有の憂いだと考えていたけれど17年間もこんななのだから
きっとこれからもそうなんだろう。
だからこんなに彼氏との付き合いが
続いたのは初めてで驚く。
優也「今日さ,生徒会の仕事無いんだよね」
夜「じゃあ…一緒に帰る?」
優也「うん,夜ありがとう」
何も私は彼にありがたい事はしていないのに
まるで神からのお告げを頂いたような
顔をして私の隣を歩く低身長の彼。
傍から見ればいいカップル。
けれど付き合って1年。
私達はキスはおろかデートもしていない。
学校では私からしか話さない。
手すら繋いでいない。
時々ふと考える。
彼は私の真逆なんじゃないかと。
恋愛はしたいけれど性的な事は興味が無い。
それだったら相手は私じゃなくても
いいんじゃないかと思っても言えない。
なんて名前を付ければいいかは不知だけれど
至極対称的な二人ではある。
夜「送ってくれてありがとう」
優也「ううん…寒いから風邪,ひかないでね」
夜「優也もね(笑)」
恋しているような照れた顔で彼を見ると
本家本元,恋している日本代表の顔で
じっと私を見返してきたので
ふと笑って目をそらす。
汗でお粉が浮く。
夜「じゃあね」
優也「うん,気をつけて」
彼は満足してるんだろうか,今に。
私は満足していない。
朝の1000札が400円になって
手の内側で転がる。
誰かお願い,私を満たして。
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