第2話 最初の一歩
壁を殴ると手が痛い・・・
孝一は壁の前に寝転がる。
何やってんだろという疑問が心の中に渦巻く。
ゲームみたいにレベルあがったりしないし、
周りから白い目で見られるし、
辛いし、苦しいし、意味が分からないし
でも、あの人はそれをやった。
この世の中には光がない・・・
けど、
その人のあの余裕顔・・・
俺の弱音をすべてあざけるかのような・・・
あの光・・・
そして、何度も
何日も
何か月も
何年も
憑りつかれたように壁を殴り続けた。
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