第3話 真実を知って尚恋をする
それからしばらく経った
彼女とはあれ以来もたまに話もするし一緒に帰ったりするようになった
話題は主にあいつのこと
悔しいけど彼女との共通の話題はそれぐらいしかなかった
でも、あいつばかりいい思いをしているので彼女とたまに帰るくらいしてもいいだろうと思った。
そんなある日俺は見てしまった
あいつが同じ部活のマネージャーだろうか
彼女ではないそいつと仲良く帰っているのを
もしかしたらあいつの本命は彼女なのだろうかそう思った。
これはチャンスだ
そんなふうに思ってしまう自分に嫌気がさした。彼女はそんなこと望んでいないのだ
僕は彼女を応援すると決めたではないか
そう思った僕は後日あいつを呼び出した
あいつは放課後に僕の指定した使われていない教室にくると先に待っていた僕はあいつにこの前みた女は彼女なのか?と聞いた
するとあいつは彼女だけど言わないでくれと言った。何故?と聞くとお前なら分かるだろと言った。
そこで僕は気づいてしまった。だからあいつにお前は彼女の想いを最初から知っていたのか?と聞いたら知っていたと言った
そう、あいつは彼女の想いを知っていたが事実を知ることで彼女が傷ついてしまうと思ったためなかなか言い出せなかったのだという。考えてみれば彼女に言う必要などないのだが彼女の想いを知っていながら言い出せない自分が嫌なのだろう
だが、あいつはもう大丈夫みたいだと言った
僕はなぜ?と聞いたがあいつは答えてくれなかった。
それからあいつと別れ自分の教室に戻るときに彼女を見かけた。
最近彼女を見るだけで胸が痛いのだ
これが恋なんだなとしみじみ思う
それから数日経ったある日
彼女が告白したらしい
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