06 企画展、申し込んで
個展に先駆けて、企画展に申し込んできた。
以前申し上げていた「年末の企画展」である。
今年で4回目となるその企画展、吾輩はこれまで皆勤賞だ。もう4年も経ってしまったのか。恐ろしい。
郵送搬入も受け付けてはいるが、直接搬入はこれが最後になるかもしれない。ひょっとしたらこの展示そのものが今年で最後かもしれないし、縁起でもないことを言えば来年はギャラリーそのものがない、という可能性だってある。絶対なんてない。
もともとそこで吾輩の集大成を展示してサヨナラする案もあったわけだし、いろいろ考えた。
最終的に「初年度の展示作品を、ワンサイズアップしてリメイクする」ことにした。
もとがA4だったから、B4に。
リメイクといってもそのままやるんじゃ芸がない。あちこち手を加えるつもりだ。特に、背景。ゴテゴテガチャガチャした背景は吾輩の自慢の一つである。が、当時の絵は面影こそあるもののまだかなりスカスカしている。余白も作品の一部であることは否定しないが、その余白を完膚なきまでに凌辱するのが今の吾輩のスタイルである。100あって、余白がゼロではいけないが、20もあったらそれはそれでいけないのだ。過去作品は平気で余白が30も40もあるので、徹底して埋めたい。
特筆すべきは「リメイク」が「リメイク」以外の効果ももたらすことである。
当時使っていたが今は使わなくなってしまった表現を掘り起こし、よさそうなら今の作品にもまた取り入れる。昔の絵だからって捨てたもんじゃない。発見、たくさんあるよ。
言い忘れたが、この作品は3連作である。
つまりB4サイズ×3。
なかなか壮観ではないだろうか。
個展にも持っていく予定だし、ひょっとしたらわが個展においてメインに近い部分を張ってもらうことになるかもしれない。
窓よりでかそうなパネルや額縁を持ってくる先輩方とは比べないで。霞むから。
個展まで、あと、83日。
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