同人誌の表紙がカラーじゃなかった時代があったのか、と、当然のことを初めて知りました。
ところで、二つ前のコメントですけど、凸版印刷なんですね。
自分が四百年くらい前にタイムスリップしたらどう文明を開花させようかな、ということを想像していて、そのときに調べて知っていたのです。
けれど、さすがにそれは時代が古すぎましたか。
作者からの返信
ちょうどこの舞台になっている時代はカラーの表紙は多くありませんでした。とくにここの小さな印刷所にはカラー印刷機がなったので。他社で表紙だけカラー印刷されたものが入ってくる事もありましたね。
今では活版印刷機を使っている所もないと思いますよ。
版組が大変なので。
奈月沙耶様の応援コメント欄にて、『レザック66』+『箔押し印刷』に震えている方がいらっしゃいましたが。
検索してみた。『レザック66』は一種類かと思ってたら、やたらと種類があった。
『箔押し』は金や銀を始め、ホログラムとかもあるの?
女子高生沙耶ちゃんが、お昼を節約して、バイトまでして、こぎつけた箔押し印刷。
きっと同人誌っていうのは、周りが思ってる以上に、本人たちにしてみれば思い入れがあるんだろうなあ。
『アテ』と『ハリ』の話が出てきてたけれど、精度が高くて当たり前じゃないの?
と、逆にびっくり!
カラー印刷より、多色刷りの方が高くなる?多色刷りの方が手間が掛かるからなのかな?
作者からの返信
レザックは紙自体が非常に高価で、箔押し最初は型を作らなきゃいけないのでとても高いです。それでもそれが作りたい――なんて、みんな思っていたんでしょうね。
印刷機の精度ですが、ゆきちゃん様が思っている以上に低いかもしれません。
作中に出てくる小さな印刷機だと平気で0.5㎜はズレたりします。B4サイズくらいの紙で、左右で1㎜くらい斜めだったり。
これが、最初の方で革ジャン先輩が使っている大きい印刷機になると、0.01㎜まで調節可能です。
単色印刷よりも多色印刷(カラーを含む)が高くなるのは、印刷は1色いくらで料金を出すからなんですね。
たとえば500枚のカラー印刷だと、2000枚印刷(カラーは四色)の料金+色数分の版代がかかります。単純に四倍と言うわけではありませんが。
ここに、特色(特別に練り合わせたインキ)が入ると、特色1色につき1500円とかかかってきます。
料金計算はお店によって様々ですが、ざっとこんな感じでしょうか?
楽しく読ませて頂いております…!
ワクワク感が止まらない…!楽しい…(笑
私が活動し始めた頃は、カラー印刷の価格がさほど高くはなかったのです。
なので、単色印刷、多色印刷って…憧れますねぇ…逆に…(幸せのため息
紙モノ大好き人間としては、紙の特性が一番活かされる印刷形式だと思うのですよね…単色とか、多色って(でもその分センスも問われる)
そういえば、二次創作自体には遊び紙で使ってたトレペに単色印刷をお願いしてたんでした。それを何枚か重ねて、世界の分岐を示す、みたいな(今にして思えば、印刷するの大変そうですね…トレペに印刷って…ありがとう、印刷屋さん…滝汗
作者からの返信
読んで下さってありがとうございます。
多色、単色印刷は、完全に作る側のセンスが必要ですね。
例えば青とオレンジ色で掛け合わせると、アミのパーセントにも寄りますが三色以上の表現が可能だったりしますし、トレーシングペーパーに白インキで印刷すると、オシャレな遊び紙になったりします。
色々考えるのも楽しかったりしますね。
ちなみにトレーシングはインキが乾かなくて大変です(笑
二次創作やっていたのに詳しくないんですが……。
二次創作の同人誌って、二十云年前?の方が盛況だったんですか?
今でも盛況っていうイメージがあるんですが、本当に私、無知ですね……(笑)。
売り出し方にも昔よりもずっと色々な方法が出てきましたし、歴史を遡って見て行くのは面白いですね。
この、たまに買っている同人誌(だけではないですけど)の裏側が見れるのって、凄いです。
全然知らない用語とか、どんな風に印刷されるのかとか、勉強になります。
こういうの、えーきちさんは詳しいんですね……。
あと、同人誌って白黒もカラーも両方あるイメージですが、確かに最近はカラーが多い……かもしれません。
時代の移り変わりって凄いですね!
革ジャン先輩の、美少女の訳し方とか、ストリッパーとか、楽しいです。
何年経っても変わらないのが、良い。
ヒナちゃんとのやり取りに癒されます(笑)。
勉強になり、面白かったです!
また続きを読みに来ます!
作者からの返信
ハッキリ言いますと、業界は右肩上がりではないかと思われます。
以前に比べ、コミケが好きと言いやすくなったせいもありますし。
ただ、現場目線で本の印刷は極端に減っています。
ここ10年以内でも半数以下になっているお店もあるかと。
お金をかけて本を作るのには、売れなかった時のリスクが伴う。
本を作らなくともデータで売れる。
そんな時代になっているのではないでしょうか?
編集済
色々な専門用語が出てきますが、『あて』とかみんな日本語だから感覚でなんとなくわかりますよね。
実はテレビ番組で見た記憶がぼんやりとあったんで、『あて』って浮世絵用語だったんじゃないかと思って調べてみたら、『見当』の間違いでした。(汗)
まさしく見当違いでした。
ところで革ジャン先輩はオールシーズン革ジャンなんでしょうか?
作者からの返信
当てが外れたって奴ですね?(笑
専門用語の説明が一番難しいですね。読み手様がついてこれているかどうか。
◎革ジャン先輩
いつも、ご利用いただきありがとうございます。
オールシーズン革ジャンで間違いありません。ゴミ捨て以外、家から出る時は革ジャン(ライダース)を着用しています。
ただ、仕事先では作業着です。(当たり前)
現在、革ジャンは三着ありますが、ルイスレザーのライダースが欲しいですね。(聞いてない)
またのお越しをお待ちしております(笑
今の同人誌はカラー表紙が基本なんですか!Σ( ゚Д゚)
と、昔の同人誌を軽くしか知らないので、びっくりしてしまいました……。
作者からの返信
今は猫も杓子もカラーですよ。
多分、紙や色にこだわるくらいなら、カラーの方が安く出来ると思いますよ。カラー表紙を含めたセット価格ってヤツですね。
カラー表紙なら私はPP加工よりマット加工が好きでした。
私の周りには漫画書きが多かったのですが、皆ひねくれもので「カラーより特殊紙多色刷りの方が凝ってるよね!」とかまさに言ってました(笑) カラーなんて夢のまた夢だったのに。
印刷所によって基本料金の中で特殊紙も選べるようになってきて、逆にどんどんカラーに頼らなくなっていってたかも。私がまわってたマイナージャンルだとカラー表紙の方が珍しかったかもです。
そうそう、買った同人誌をあれこれチェックして「おお、ここの印刷所よさそう。料金知りたい!」とか。
《教えて! 革ジャン先輩》
同人誌でブレブレの多色刷りとか、おかしな色の組み合わせの多色刷りって記憶にないですが、お客さんの方のミスでそうなっちゃう場合もありますよね??? あ、あとインクの色指定も基本色の他にDICカラーガイドでの指定なんてのもアリでしたか??
作者からの返信
マットPP、私も好きですよ。普通のPPにはない大人な豪華さがあって(笑
カラー印刷ではなくても、工夫する材料が沢山ありましたよね。面白い表紙の多くは、お客様が悩みに悩んで作った成功の結晶です。こちらから提案することは殆どありませんでした。
お客様からの仕事の依頼も、かなり勉強になりましたよ。
◎革ジャン先輩
いつも、ご利用いただきありがとうございます。
多色刷りでのブレはありました。ただ、奈月様もご存じのように、当時はデジタル作成ではなく、トレーシングを使った原稿です。ブレも味の一つだと私は思っています。とんでもなくブレた原稿は記憶にないですね。瞳のトーンが鼻にあるとかは(笑
おかしな色の組み合わせですが、インクの掛け合わせまで利用した多色印刷は少なかったと思います。黒の線の中を塗りつぶす絵具的多色が多かったですね。
これに関しては、そこそこ中級レベルの方のご依頼となりますので、よっぽどのことがなければ連絡を入れることはありませんでした。黒くなっちゃうけどいいの? ってことは実際にありましたけど。
弊社で使っているインキはT&K TOKAでしたので、そのカラーチャート指定のご依頼は稀にありました。ただ、やはり基準色から選んでの料金でしたので、同人誌等のご依頼では金額が上がることは嫌厭されることが多かったと思います。
現在の同人誌以外の仕事では、T&K TOKA、DIC、パントーン、総ての色に対応しております。
後の話で書きますが、同人誌の仕事でももっと凄いご依頼もありましたので、楽しみに待っていて下さい。
またのお越しをお待ちしております(笑
片面一色か二色機で自分とこでインキも練ってって四色印刷やってる印刷屋さん、今でも結構ありますよねー。
作者からの返信
まだそんな印刷屋さんありますか?
特色は私の超専門分野ですが、単色機、2色機でカラーを刷ると、返ってコストがかかる気がするんですが。
一時間で終わるカラーの仕事が、紙の移動や積み替え色変え含めて二時間半から三時間はかかるわけで、4色機の機械を買うと思えば、そんな手間はどうってことない――って感じなんですかね?
印刷機って高いですからねー。
革ジャン先輩、作家に寄り添ってくれてる感じが好きです。初心者から中級者向けの印刷屋さんだったという事は、きっと質問の問い合わせなんかも多くて大変だったりしたのかなぁ、なんて。
そんな時に、ヒナちゃんへ優しく教えてあげてるみたいに、その人の作りたい本にはどんな印刷が良いかとか、アドバイスしてあげてたんじゃないかな、と読みながらほっこりしました(〃ω〃)
作者からの返信
同人詩でも他の創作でも、誰でも最初は初心者です。
何も知らない人がその先も楽しく活動できるようになるべくわかりやすく教えるのもお店側の勤めではないかな、と私は思います!