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今日はオニごっこをしました。
ぼくは一回オニになりました。
ぼくは、かくれんぼは苦手だけど、オニごっこは大の得意です。大きい子たちに負けないくらい早く走れるし、体が小さいから、ぬけ穴をつかって近道もできるからです。
今日だって、オニになってすぐに三人タッチできました。
けれど、そのあと、くずれかけたヘイをくぐったら、ビーンおじさんに見つかっておこられてしまいました。
ビーンおじさんは、自分の庭にこどもが入ると、いつもとてもおこります。
がんばってあやまったらゆるしてくれたけど、そのころにはお昼の時間になっていて、みんな家に帰ってしまっていました。
お昼のあと、やっぱりジャンにからかわれました。あのとき、ぼくはジャンを追いかけていたから、近道に、ビーンおじさんの庭を通ろうとおもったんです。だって、いつも言われてばっかじゃくやしいです。むー、って感じです。
家に帰ってアリアに話したら、「きもちはわかるけど、ビーンおじさんはお庭のお花をとても大切にしてるんだよ。だから、なおさらおこったんじゃないかな」だって。
そんなことはじめて知りました。ぼくは、とてもはずかしい気持ちになりました。
夜ごはんを食べると、ぼくはビーンおじさんの家に行って、ドアを叩きました。
でてきたビーンおじさんはいつもどおりこわい顔をしていて、ぼくはやっぱり家に帰りたくなったけど、がんばってあやまりました。お昼のときは、すぐにゆるしてもらえるように、ってあやまっていたけど、夜は気持ちがつたわるように、ってあやまりました。
うまくお話できなくて、あやまれなくて、泣いちゃいそうになったけど、ビーンおじさんはぼくの頭をなでて、ぼくをほめてくれました。ほめてもらえるとは思ってなかったので、とってもうれしくなりました。
花がおれていたりしたらどうしようっておもったけど、それもなかったみたいです。
夜に外に出たので、あとでママにおこられたけど、でも、よかったです。
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