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 今日は雨なので、外に遊びにいけません。

 つまらないなぁ。


 アリアは本を読んでいたので、ぼくもいっしょに読むことにしました。

 お姫さまのお話だったので、ぼくはあんまり好きじゃなかったけれど、アリアがたのしそうだったので、そういうことは言わないことにしました。ぼくだって、好きなものを変に言われたらおこるもの。

 でも、やっぱりぼうけんする本も読んでみたいな。今度ママに話してみようとおもいます。


 「村の外にあるとうがちょうどいいわ」とアリアが言いました。アリアが読んでいたのは、とうに閉じこめられちゃったお姫さまの話だったからです。村をかこう壁の向こう側に、昔見はりに使われてた大きなとうがあるんだ。

 ぼくは「ドラゴンが住んでるかも」と言いました、ぼうけんする話ではそっちだもんね。アリアは少し考えて、「なら、お姫さまをさらって閉じ込めるドラゴンの話にしましょう」。

 とても良い考えだと思いました。さらわれたお姫さまをたすけるのはもちろん、きしです。ぼくはアーノルドみたいなきしがいいなと言ったら、ルーフはほんとうにアーノルドが好きなのねって言われました。

 アーノルドは王さまがいるみやこのきしで、ドラゴンスレイヤーのくんしょうをもらった、とってもすごいきしで、ぼくのあこがれです。いつかぼくもあんな風に、みんなを守ってほめられる人になるんだ!


 それから、村の外のとうやドラゴンや、きしやお姫さまを使ってお話を作っていたら、ママに「おへやのかたづけもしなくちゃダメよ」と言われたので、二人でへやのそうじをしました。

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