第2話「何がどうなってるの!? 教えて! ミーラ先生・クルル先生!」
〈前回のあらすじ〉
〈本編〉
「魔法少女?」
街はずれにある古びた洋館、その一室。
豊満な体をベッドの上に投げ出した悪魔――アスモデウサと同じ七大悪魔の1人、名はベルフェゴーラという――は声を上げた。気怠げな視線をもう1人の悪魔――アスモデウサに送る。
アスモデウサは頷きながらベッドに腰掛け、ベルフェゴーラの艶やかな黒髪に手をそわせながら答えた。
「彼女たちはそう名乗った。取るに足らない存在かと思ったが……意外とニンゲンというのは侮れないようだ」
「異性の魔力を生み出せる上に、貴方の魔獣を消した『魔法少女』という存在。確かに、想定外ね」
アスモデウサの手がベルフェゴーラの角に触れると、ベルフェゴーラはくすぐったそうに体をくねらせながら起き上がった。そしてアスモデウサにしだれかかるようにしながら、その耳元で囁いた。
「アタシ、気になるわ。その
「オレがニンゲンの小娘どもに心移りするとでも?」
おどけて言うアスモデウサだったが、ベルフェゴーラは体を離してにべもなく言葉を返した。
「だって貴方、そんなことを言いながら、いつも他の
「そう言うな。つい味わってみたくなるのがオレの
そっぽを向くベルフェゴーラを抱き寄せ、その頭を優しく撫でながらアスモデウサは囁き返した。
「ベルフェゴーラ、お前がいつでも一番だ」
「もう、貴方ったら」
『ごほん』
アスモデウサとベルフェゴーラが唇を重ねようとした瞬間、部屋に咳払いの音が響いた。その音は、部屋の中にいる者が発したのではなかった。アスモデウサとベルフェゴーラは、ベッドの脇に置かれたドレッサーの鏡に映った顔に視線を向けた。
「おや、オレに抱かれたくなったのか? サタニア」
「残念だったわね。今夜はアタシと寝る予定だから。ああ、明日もダメよ? それと明後日も」
『お前らなぁ……』
鏡に映る顔をひくつかせるのは、アスモデウサたちと同じ七大悪魔の1人であるサタニア。サタニアは怒りの沸点が低いことで有名だった。
いまにもブチ切れそうな怒りを何とかこらえながら、サタニアは言葉を継いだ。
『そっちの進捗はどうだ? ワタシも暇じゃないんだ。報告は定期的に上げて欲しいんだが』
『サタニアにしては怒りを抑えている』ということを瞬時に理解し、理解したからこそアスモデウサとベルフェゴーラは『面倒なことになる前に』――2人にとって『面倒なこと』ほど嫌いなことはない――とっとと報告を済ませることにした。
まず口火を切ったのはベルフェゴーラだった。
「魔界とは違って魔力が混沌としているわ。こっちで大掛かりな魔術を使うには、少しばかり制約が生じる。通信魔術くらいなら、今みたいに大丈夫だけどね」
『つまり、開扉魔術をそちらで行うことには限界があるということか』
「そうね。ゲートを開くことはできても、長時間ゲートを開きっ放しにすることは難しいと思うわ」
ベルフェゴーラの答えをアスモデウサが補足した。
「オレたちが魔術を行使しやすい場所でも、ほとんど状況は変わらない。魔術に適した魔力を事前に集積することが必要だろう。それに関連してお前に伝えておくべきことが2つある」
『何だ?』
あまり期待していないような顔のサタニアに、アスモデウサは淡々と告げる。
「1つ。ニンゲン界の生物、特にニンゲンはどの性質の魔力も発することができる。魔力を回収する対象としてはなかなかのものだ。もう1つ。天使たちがオレたちの動きに勘付いたようだ――そして、『魔法少女』とやらが現れた」
『まほうしょうじょ?』
鏡の中で首を傾げたサタニアに、アスモデウサは頷く。不意に、ベルフェゴーラが割って入った。
「その魔法少女に、アスモデウサが魔力回収の邪魔をされたんだって」
『お前が退かざるを得ないほどの相手だったのか?』
「わからない。魔力回収方法の確立が目的だったゆえに退いたまでだ。魔法少女の実力把握はこれからの課題だ」
サタニアはやや考えてから、アスモデウサとベルフェゴーラに順に目を向けて告げた。
『そうか、わかった。詳しいことは文書で送ってくれ。目を通しておく。調査も継続だ。ただし、あくまでも『調査』だ。ゆめゆめ――』
「――先の大戦のことを忘れるな、だろう?」
言おうとした言葉をアスモデウサに言われ一瞬驚いたサタニアだったが、瞬時に落ち着きを取り戻した。
『わかっているなら良い。お前たちは七大悪魔の貴重な生き残りだ。みすみす死なれては困るからな。今度はきちんと定期的に報告しろ』
その言葉を最後に、ドレッサーの鏡はただの鏡に戻った。そして同時にベルフェゴーラが立ち上がった。アスモデウサが怪訝そうに声を掛ける。
「どうした、ベルフェゴーラ?」
「ちょっと挨拶しに行ってくるわ。『魔法少女』さんに」
アスモデウサにウィンクしてから、ベルフェゴーラは部屋を出て行った。
「一体、何から聞けば良いんだろう……」
怪物騒ぎの起きたショッピングモール「アイオン」から徒歩10分の位置にあるひかるの自宅。そのリビングにあるテーブルで、ひかるは頭を抱えていた。
「ミラクルソルとミラクルルア、魔法少女ミラクル☆エンジェルズ……ふむ、覚えておこう」
そう言い残して、「アスモデウサ」と名乗った悪魔は姿を消した。
緊張と同時にひかると杏子の変身も解け、窪んだ地面やひしゃげていたフェンスは元に戻った。
「何、今の……夢?」
ひかるは地面にへたりこんだ。時間にしてしまえばわずか10分程度の間に、とても現実とは思えないことが起こり、そして何事も無かったかのように消えていた――ただ2つの存在を除いては。
「夢じゃないよ!」
「現実だぜ!」
「あ、人形が浮いて喋ってる」
「だーかーら! 人形じゃなくて天使なんだぜ!」
憤慨する天使をなだめ、家とは真逆の方向に逃げていたことに気付いて道を戻り、綺麗に修復されたアイオンの壁面や歩道を驚きながら眺め、晩御飯の買い物の途中だったことを思い出したが、最早コンビニのお弁当でも良いと近所のコンビニに寄って帰宅し、リビングのテーブルに弁当の入ったビニール袋を置き、椅子に座って一息ついて発したのが、冒頭の言葉だった。
「2人は天使……なんだよね?」
流れでそのまま家まで来ていた杏子が、テーブルの上に立つ天使2人に問いかける。
「そう。ワタシの名前はミーラ。そして――」
「ボクの名前はクルルだぜ。ボクたちは、この世界とは違う世界、天界から来たんだぜ!」
「天界から来た天使……」
胸を張って大きく頷くクルルと、恥じらうように笑うミーラ。
何も知らなければ、2人の天使は長い耳が特徴の愛らしい雰囲気を醸し出すうさぎの人形にしか見えない。だから、ひかるは呟いた。
「こんなに小さな天使もいるんだね」
「好きでこんな姿でいるわけじゃないんだぜ!」
突然語気を荒げたクルルに、ひかると杏子は思わず慄いた。
ハッと我に返り、気まずく感じて目を逸らすクルル。
沈黙が場を支配しかけた。それを防いだのはミーラだった。
天界は緑豊かで、いつも明るくて、美しい世界。
天界王であるミカエラ様の下、みんなで幸せに暮らしていた――あの日が来るまでは。
あの日、突然空に開いたゲートから悪魔たちはやってきた。そしてそのまま、天界で破壊の限りを尽くした。もちろんワタシたちは抵抗したけど、多くの仲間が倒れていくだけだった。
もう、終わりだ。
そう思った瞬間、世界に光が満ちた。そしてその光が消えた時、悪魔の姿も消えて、ワタシたちは小さな姿になっていた。
悪魔を消してワタシたちを救った光。それは天界王ミカエラ様が起こした奇跡だと後で知った。体が小さくなってしまったのは、悪魔の主――魔界王が断末魔の際に放った「呪い」だということも。
「天魔大戦」。いつしか、あの日のことはそう呼ばれるようになった。
「あの日以来、元の姿に戻れないまま、懸命に天界の復興を進めているの」
「そう、だったんだ。ごめんなさい」
「……キミが謝る必要はないぜ。ボクが悪かった。申し訳ないぜ」
互いに頭を下げるひかるとクルル。
再び沈黙が場を支配しかけていることを察し、杏子が質問する。
「体が小さくなってしまったことはわかったんだけど、2人は何でこっちの世界に来たの?」
「それは、こっちの世界で悪魔が何をしようとしているのかを調べるためだぜ」
「何をしようとしているか?」
首を傾げたひかるに向かって頷いて、クルルは言葉を続けた。
「天界には、他の世界の様子を観察できる機械があるんだぜ。また悪魔たちが攻めてくるかどうかを知るために、それで悪魔たちの世界――魔界を観察しようとしたんだけど、なぜかよく観察できなかった。そこで他の世界を観察してみたら、この世界に悪魔が来ていそうだとわかったんだぜ!」
「へー、そんなすごい機械があるんだ」
感心する杏子の隣で、ひかるはまた首を傾げた。
「そんなにすごい機械なら、悪魔の意図とかわからないの?」
「それが、その……」
「?」
急に歯切れの悪くなったクルルに代わって、ミーラが答えた。
「実は、そもそも精度があまり良くないんです。こっちの世界に悪魔がいそうだということは、『悪魔がいるかもしれない』というレベルの話で……」
「じゃあ、『悪魔がいるかもしれないから、本当に悪魔がいるかどうかを確認して、もしいれば悪魔が何を企んでいるかを調べる』ために2人は来たってこと?」
ひかるの総括的な問いに、ミーラは苦笑交じりに頷いた。
「何か、大変だね。2人とも」
そう言って杏子も苦笑した。
「で、でも、悪魔がいることは確認できたから、後は何をしようとしているかを調べるだけだぜ!」
「どうやって調べるの?」
「そ、それは……」
またもや歯切れの悪くなったクルルに、ひかるは苦笑しながら提案する。
「しばらく
「え?」
「ひょっとしたら、さっき現れた悪魔が近くにいるかもしれないし、私しかいない時間って結構あるから。自由に動きやすいと思うけど。どうかな」
顔を見合わせるミーラとクルル。ややあって、ミーラが口を開いた。
「良いんですか?」
「私は構わないよ。これも何かの縁だろうし」
「では……よろしくお願いします」
頭を下げるミーラとクルル。それに答えようとして、ひかるはあることを思い出した。
「そう言えば、名前を言ってなかったね。私は米原ひかる。よろしくね」
ミーラとクルルとひかる。それぞれに握手を交わした。
もう太陽はほぼ沈み、迫る闇に抵抗するかのごとく空の一部を染めるだけだ。
ショッピングモール「アイオン」が直結するNR中津里町駅の南北出口からは人が溢れ、ある人は近くのマンションへ、ある人はロータリーに止まるバスへと吸い込まれていく。
駅ビルの屋上に立ち、その様子を見下ろしていたベルフェゴーラは、アスモデウサの言葉通りの状況を確認した。
「さあ、おいでよ。お姉さんと楽しいことをシよう」
ベルフェゴーラの手に集積される魔力。そしてソレは現れた。
物音が杏子たちの耳に届いた。
「何か騒がしい音がするね。花火するような行事ってあったっけ?」
「いや、これって何かを壊している音じゃ……」
呑気に構える杏子とは対照的に、段々と青ざめていくひかる。
そして、ミーラとクルルが窓に向かって勢いよく飛んだ。
「「悪魔の気配がする(ぜ)!」」
「「悪魔!? あ……」」
勢いよく杏子たちが立ち上がると同時に、ミーラたちもまた勢いよく窓に頭をぶつけていた。カーテンが間にあっても、ぶつければ痛く、また音も発する。
「大丈夫?」
ミーラたちに心配の言葉を掛けながら、ひかるがカーテンを開けると――
「あたしたちがさっき倒さなかったっけ、あれ?」
「そのはず、だけど……」
杏子たちの視線の先、立ち並ぶマンションの間で暴れているのは、さっきと同種の怪物。
「行かなきゃ……守らなきゃいけないんだぜ」
「よし、じゃあ行こうか」
「神谷さん!?」
ひょいとクルルを抱え上げ、杏子は玄関に向かって小走りに歩く。
その腕の中でもがきながら、クルルは抗議の声を上げた。
「離すんだぜ! 何をするつもりだぜ!」
「何って、一緒に戦うの」
さも当然と言わんばかりの杏子の言葉に、しばしクルルは絶句し、しかし反論した。
「キミに、そんな危ないことはさせられないぜ!」
「生身で戦うなんて言ってないよ? さっきみたいに魔法少女になって戦う」
「そんな! どうしてあんなことが起きたのか、さっぱりわからないんだぜ!」
「あたしもわからない。でも、行けば何とかなるって」
靴を履き、ドアノブに手をかけた杏子はクルルに微笑んだ。
「……無茶苦茶なんだぜ」
「無茶苦茶でも、それしか無いよね」
杏子のそばに、ミーラを抱えたひかるが立った。
「もう知ってしまったから。私たちを守るために戦う2人を、見過ごせないよ」
押し黙るクルルと、決意したようなミーラ。
杏子とひかるは互いに頷いて、ドアを開いた。
「来ないわねえ……」
駅ビルの屋上でベルフェゴーラは独り言ちた。
魔力回収は進んでいたが、肝心の魔法少女が来ないのである。とは言っても、怪物を錬成してからまだ5分と経っていないのだが。
「ウォオオオオオオオオオ!!」
「でやぁああああああ!!」
「ハッ!」
「ウギィ」
咆哮を上げる人型の怪物の頭に、ドロップキックを見舞う少女が2人。
純白の翼を背中に広げ、優美な服の裾をはためかせながら、地に降り立つ。
「全てを照らす光、ミラクルソル!」
「闇の中に輝く光、ミラクルルア!」
互いに手を取って一回りし、最後に背中を合わせて指鉄砲を怪物に向ける。
『世界を照らす奇跡の光、魔法少女ミラクル☆エンジェルズ!』
(あれが魔法少女なのね……まずはお手並み拝見と行きましょう)
ベルフェゴーラの手の一振りで、怪物は即座にソルとルアを目標に捉えた。
一方のソルとルアはと言うと……
「で、どうしたら良いんだろう」
「えぇ!?」
ソルの言葉に、ルアは大きく驚いて腕をブンブンと振った。
「そこは魔法少女らしく、ズガバキやって、ズドーンだよ!」
「ズガバキ、ズドーン? ミ、ミーラはわかる?」
ソルの問いに、腹部に結ばれたリボンに付いた宝石が点滅する。
「わからないです……そもそも変身できたところからわからないです……」
「そ、そんなぁ!」
ソルの戸惑いにはお構いなく振り上げられる、怪物の拳。それは真っ直ぐソルに向かって振り下ろされた。
「危ない! ルア・リフレクション!」
咄嗟にルアが滑り込み、満月のごとく丸いシールドで拳を防ぐ。
「おぉ、アニメ通りだ、すごい!」
「……ありがとう」
「どういたしまして! えい!」
ルアに押し返され、一歩、二歩と後ろによろける怪物。
(低級の作りとは言え、魔獣を相手にこんな戦いができるなんて……)
駅ビルの屋上でベルフェゴーラが眉をひそめる一方で、ルアは感心しきりだった。
「おお、すごいパワーじゃん。インドアオタクとはまったく思えないね!」
「すごいんだぜ……これが魔法少女なのか」
ルアの胸元に結ばれたリボンに付いた宝石。それがクルルの声と共に点滅した。
「まだまだこれから!」
そう言って駆け出すと、怪物の突きを横飛びでかわし、逆にその腕を駆け上ってジャンプ。怪物の後頭部に渾身の力で回し蹴りを叩きこみ、百メートル以上先へと一直線に吹き飛ばす。
「よし、そろそろキメる頃合いかな?」
意気揚々と構えるルアの背中を見て、思わずソルは呟いた。
「詳しいの? こういうのって」
「ゔっ」
その一言で、ルアは固まってしまった。今までの振る舞いが嘘のように、潤滑油の切れたロボットよろしくぎこちなくソルを振り返った。
「い、いや、それほどでもないよ? ちょっとし、知ってるってだけで、べ、別に『魔法少女ミラクル☆エンジェルズ』の大ファンとか、そ、そんなこととかないから!」
「大ファンなんだぜ」
「大ファンなんですね」
「大ファンなんだね」
「ちちちち違うから、そんなんじゃないから、あの、その、ね? だから、えっと……」
必死にごまかそうとする杏子の頭の中は、最早混沌としていた。自分が何を喋っているのかすらわからず、ただ焦りだけが口を動かす。
そんな杏子を救ったのは、ひかるの一言だった。
「良いと思うよ」
「へ……?」
「好きな気持ちは、素直に『好き』って言って良いと思うよ?」
ルアの隣に並び立ち、にっこりと微笑みかけるソル。
その笑顔で、ルアの心は落ち着きを取り戻していった。
「よね……じゃなかった。ソルも『魔法少女ミラクル☆エンジェルズ』好きなんだよね?」
「昔見ていたっていうレベルだけど。どうかしたの?」
「ソルとルアの合体技、わかるかなって……」
ルアに問われ、ソルは昔の記憶を思い出そうと顎に指を当てた。しばらくして、おぼろげながらもあるシーンをソルは思い出した。
「2人で光を集めて、その光を解き放つやつ?」
「そうそう、『ソルア・シャイニングストリーム』!」
「ああ、そんな名前だったような――」
「せっかくだし、あれをやろう!」
ぐいとソルに迫るルア。一瞬驚きこそしたものの、ソルの答えは一択だった。
「わかった」
一方の怪物は、吹き飛ばされたダメージから立ち直り、ソルとルアに向かってゆったりと――しかし足音は重く――歩いていた。
その怪物を真正面に見据え、ソルとルアは手を繋ぐ。
「じゃあ、いくよ」
「うん。OK」
ソルとルアの前に発動する魔法陣。そこに収束した魔力は光球となって輝く。そして――
『ソルア・シャイニングストリーム!』
空いた手を胸元に引き、そして光球を押し出すかのように前に向かって突き出す。
光球から一直線に走る眩い光の奔流は、直撃した怪物を消滅させた。
「……できたね」
「……うん」
「倒したね」
「うん。倒せたね」
顔を見合わせ、呆けるソルとルア。しかし、
「悪魔の気配が――後ろだぜ!」
ソルとルアが振り返ると、そこにはベルフェゴーラが腕組みをして立っていた。
「アタシは七大悪魔の1人、ベルフェゴーラ。貴方たちの力、見せてもらったわ。今日はこれでおしまい。また会いましょう」
妖艶に笑って、ベルフェゴーラは姿を消した。
〈次回予告〉
神谷杏子です。やっと魔法少女らしく戦えたかな!? あれ、クルルの姿が見当たらない。調査かな……えぇ!? ミーラも書き置きを残していなくなった!?
次回、『魔法少女ミラクル☆エンジェルズ』第3話。
「どこに行ったの!? 家出したミーラとクルル!」
あたしたちが、奇跡を起こします!
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