五人の男たち番外編  

綠龍

 1話 私を変えてくれた人

私の周りはいつも血だらけ、自分を守るために他の人とたちを消してきた。自分が守られたことがないから…

家族は、もういない。

お父さんは私たち家族を守るために、いってしまった。

お母さんは私たちを置いてどこかにいってしまった。

私には、一人の兄がいるだがその兄も私を養うために働き続けていた…

私は兄が稼いだお金で学校に行った。でも学校には慣れないやっぱり、自分の知らない人と一緒にいるのは苦手だった。でも私に話しかけてくれた人たちがいた。私は楽しかった。私は嬉しかった。はじめても友達。はじめての仲間。はじめてのふれあい。私には新鮮だった。家族を失い。兄と二人だけで生きてきた私を受け入れてく嬉しかった。でも3年前悲劇が起こった。そう戦争が始まった。兄は仕事場にミサイルが落ちて死んでしまった。友達もほとんど死んでしまった。また消えてしまった。そして私は思ってしまった。私は死神なのだとみんな私と関われば死んでしまう。だから私の周りは血だらけなのだと。

それから5年後私は軍人になった。やっぱりみんなを殺したりあいつらが許せなかった。みんなはそれを望んでないかもしれないでも、それが私の中のひとつのけじめだと思う。だから軍人になった。

そしてある人物に出会った。その人は輝いていた。私と同じくらいの年なのに自信に満ち溢れていた。同じ艦長なのに…

その人の名は、宮藤…宮藤英利だ。その人は私を救ってくれた。

その人と出会ったきっかけがある戦いだった。

それが5年前の戦いだった


5年前 大ブリーフィングルームにて

「こんにちは皆さん私はノルディック艦長の宮藤です。今回の作戦では、この2隻で敵基地の襲撃をします。今回の作戦も危険な作戦になる可能性があります。でも家族を守るために、家族に会うために頑張りましょう。

では、今回の作戦で協力してくれる艦の艦長である山崎向日葵艦長です。それでは自己紹介をよろしく」

「こんにちは皆さん私はクロウの艦長の山崎です。今後ともよろしくお願いします。」

「はいじゃあ、よろしくねそれでは皆さん翌朝八○○にて作戦を開始しますそれまでは自由なのでかいさーん。

山崎艦長、後でお話があるので私の部屋に来てください。」

「はい」

私は会議が終わり宮藤艦長の部屋に行った。最初は何かヤバいことでもされるのかと思っていた。でも


コンコン


「どうぞ」

「失礼します」

「なんで呼ばれたかわかっていますか?」

「いえわかりません」

「そうかわからないか、そーだよなわからないよかなー自分のことはw」

「!」

「なんだ図星か」

「いえそんなわけではないです」

「どーせ自分が何なのかわからないんだろ。自分がこの作戦でまた仲間がいなくなってしまったらどうしようとか考えてたんだろ」

「いえそんなこと思ったことないです」

「ほんとか」

「ほんとです」

「君のことは君に会う前に調べさせてもらった」

「!  なんでそんなこと」

「まあ、人のこと調べておいた方が良いことはあるからなそれに君は覚えていないだろうが私は君に一度あっている」

「え、、、」 

「8年前戦争が始まったとき、きみを救助したのは私だ。」

「…」

「そしてまた出会った次は同じ立場として」

「…」

「やっぱり変わらないなあんなに時間があったのに」

「…」

「やっぱりあの時と変わっていない。

…その目だ、まるで自分のせいでみんなが死んだ、自分があいつらを殺したんだ。そんな目だ」

「…あなたに…」

「?」

「あなたに、何がわかるんですか!子供の頃に両親が死んで、兄と二人で暮らしていた。兄が稼いだお金で私は学校に行き、友達ができたとても楽しかったでもまた死んだみんな死んだ死んだんだ!あなたにはわかるはずがないひとりぼっちずっとだ!ずっとずっとひとりぼっち私に関わればみんな死んでしまう!私は死神なんだ!だから」

「だからなんだ!」

「!」

「お前は自分のせいで死んでしまったというがそれがなんだ。」

「それがなんだだと。なんでそんなことを言うんですか!」

「何でっていやそうでしょ。どうせ復讐のために入ったんでしょ軍に」

「…」

「やっぱりな。ちょっと昔話をしようか」

「…」

「むかしむかし、二人の男たちがいた。一人は家族で農家をやっている男。もう一人は軍で働いているやつ。そして悲劇が起きた。」

「悲劇?」

「軍で働いていた方が敵に拷問されて殺された。農家の男はやつらを殺すと誓ったそして軍に入り艦長になった。」

「…まさか」

「そうそのまさかだ。その男こそ俺だ。最初は、やつらを殺すことを考えていたずっと、でも年数がたつごとに艦のみんなが家族に思えてきたやつらを殺すことより艦のみんなを守ることが大切になってきたんだ」

「なんで」

「何でって…まあ艦長になってみんなの命を守る立場になった。それが俺を変えてくれたんだ」

「そ、そうなんですか」

「だからそんな目をするな。お前は一人じゃない、いまお前は軍に入り艦長になった。艦長になったということは、艦のみんなを守らないといけないわかっているよな」

「はい、でも何で私が艦長になったのかわからいのです。」

「それは君が無意識のうちに人を守りたいと思っていたのだろう。だから艦長になれた俺はそう思う」

「はあ」

「山崎艦長」

「何ですか」

「お前はいま守る人たちがいる。お前は、ひとりぼっちじゃないだからそんな目をするな。」

「はい」

「ならいいよ。この戦いが終わったらゆっくり飲もうだから艦長としてみんなを自分を守るために戦えわかったな。」

「はい!」

「じゃあ明日共に頑張ろう」

「はい!ありがとうございます。失礼します」


そして戦いが始まり無事に終わった。

私がみんなを守りたいと思っていたなんてやっぱり自分のことは、よくわからないものだでも私のなにかを変えてくれたあの人には、感謝しても感謝しきれない。だから私は、あの人教えられたことを忘れないように私は、戦い続ける。みんなを守るために



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