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城塞と草原のカラウナス

城塞と草原のカラウナス

左安倍虎

おすすめレビュー

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★★★
★19
7人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • 帆多 丁
    2023件の
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    ★★★ Excellent!!!

    美しく弧を描いて飛ぶ首

    前になにかのテレビで、昔の攻城兵器の一つ、カタパルト(投石機)の実演を見ました。

    巨大な天秤棒の片方にぶら下がった六トンの石。もう片方には長い綱の先に編まれた網。
    その網を、カタパルトの台の下に潜り込ませて、って奴です。

    人殺しの兵器なんであんまり手放しで喜ぶのもなんですが、二重振り子みたいな動きで、ロマン溢れる飛び方をするんです。

    そうやって、ロマン溢れる感じで投げ込まれた首。

    籠城して、包囲されて、「もうだめだろ」ってなりながらも訓練する奇妙な日常。

    ごく微量のラジウム(たしか)が練り込まれた光るグラス。

    泥だらけの床にぶちまけられた、ふやけた大麦。

    今とは全然違うけれど、そういうこともあったんだろうな、という時代に起こった、おおよそ不釣り合いな程に優しい物語。

    不釣り合いだからこその、物語でした。

    • 2018年11月11日 14:02