【σσ 37本】冥土の鏡いや冥府の鏡!

「冥府の鏡!」


(どこかで聞いたあるような)


「この世界を構築した三人の神の一人、神ロキが作しアイテム。キミが勇者まさゆき復活に協力してくれた時に見ているはずだけど?」


「あ…ああ…あの時は夜だったし、はっきりとは覚えていないけれど…黒色?違うな紫…か!紫色の手鏡ですよね!アマゾネスが持っていた!」


「そうそう!それ!それが唯一キミ以外の人間が復活させる事の出来るのアイテムなの!」


「でもまさゆきが復活した時、砂になって消えちゃいましたけど?」


「…」


しばらく彼女は沈黙していたが、再び泣き出してしまいました。


「レベルを上げるしかないですね!どこか経験値がチートのモンスターとかいないですか?」


「ぐすん…ぐすんキミのレベルは?じーと僕をみる賢者様…えっ?それフルサーチで見てますよね!?やだ!恥ずかしい///」


「35なんだね」


「どれだけレベルを上げればいいのですか?


「200」


「…絶対無理ですよね。ここまでレベル、スムーズに上がりましたけど、35から全然上がらないです。」


「ぐすん…可能だよ…ぐすん」


賢者様はそう言うと、左手の人差し指を立て空にくるっと円を描いた。するとA3用紙ほどの大きさの本が鳥のように羽ばたきながら飛んできて、賢者様の左手に。


賢者様は両目を閉じると額にインド人が額に付けているティーカのように赤い印が現れ光りだした!


「何?何?第三の目でも開くんですか!?」


賢者様は、本をパラパラとめくると、静かに語り始めた。


「この世界のどこかに、旅人(たびびと)の扉という青い渦を巻いている空間があります。そこへ行きなさい。きっと新な力を授かる事になるでしょう」


「賢者様…素敵…」





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