【σσ 28本】プリズムブレイク!

女神の神罰によって天井に大きな穴が開いちゃいました。半端ない威力だったようです。

修繕費請求されたりしないですよね。請求書は女神まで。

上から強い風が、流れ込んで来る。

脱出場所が出来たし、どうやって上に登るかだけど…道具もなく途方に暮れていた。


「神様!ホームに戻して!」


「ご…ごめんね。今、うちのシステムエンジニアから報告があったんだけど、転移魔法になんかウイルスはいっていたみたい!」


「…」


「駆除ソフトで今けんさく及びさくじよしてるからもうちょっとまってて!」


「おいおい詰んだな…この惨状だ。牢の番人がすぐ来て多額の金を請求されるっ!ていうかキルされるんじゃ?」


「空を飛ぶしかありませんな」


「え?」


スマホから渋い声が聞こえてきました。そう言えばスライムでしたね。


「僕に考えがあります。旅人殿!懐の卵を使ってもらえますか?」


「使うって使い方わからないよ」


懐から鮮やかな卵を大事に取り出す。


「そこはご心配なく僕と賢者様は、知識を共有していますので」


「使い方は」


「わかります」


「やった!よしよし!脱出!多額請求からの脱出!」


「物質変換の呪文をお教えしますので、空を飛ぶアイテムのイメージを頭に思い浮かべて僕を見詰めて下さい!」


スライムスマホに従って呪文を唱えた。


スマホは賢者の卵によって七色に光輝くと。


スマホは絨毯に変化した。


「何故絨毯!?石畳がそんなに辛かったんですか!?」


絨毯が歪み叫んだ。動きがいったん○めんみたいなので止めてもらえますか?


無理やり絨毯の上に乗ると、ふゎ~あと宙に浮いた。


「魔法の絨毯は僕のいた世界じゃ定番の空飛ぶアイテムなの!」

(物語の世界だけれども)


さぁ!上昇して脱出!と思っていた時に目に入ったのはぼろ雑巾のよう倒れて瀕死のダークエルフだ。


虫の息だがまだ生きている。


「…はぁ~。しょうがないなぁ!」


その言葉は、旅人自身に言った言葉かダークエルフに言ったのかは、それは誰にも分からなかった。







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