【σσ 26本】暗闇の女王!
「…んん」
船酔いしているみたいだ気分が悪い…
誰か!来て!保健室に連れて行って!
誰もこない…
冷たい!頬っぺたの体温を石の床が下げる。
どこだここは?じめじめしている、湿度が高そうだ。喉にはいい環境だが…僕は歌手でも、声優でもない、王になる男だ!心の中で言ってて恥ずかしくなりました。
中二病患者完全体だよなぁコレ。この世界に来て悪化しているわ。誰かーカウンセリングして!
そんな事をぶつぶつ独り言いながら起き上がると。
「どこから涌いて出た羽虫がっ!」
「…」
「汚らわしい蛆虫が!近づくなっ!」
なんだ?僕をどうしても害虫にしたいらしい。久しぶりに、ゲスの極みな暴言を吐かれたよ。中学生依頼かなぁ。不良が汚い言葉使ってたなぁ。いやいや僕をキルした特殊警棒振り回していた連中もだったわ。
悪意に対して悪意は返さない。これも会社の先輩の教え。本当いい人だったなぁ。元気でいるのだろうか先輩。感慨に耽りながら。目の前の女亜人に声を掛けようとする。
亜人だと思ったのは耳が長く獣のような瞳をしていたからだ。暗闇で光ってるよあの目!なに?猛獣なの?猛獣の亜人なの?襲われるの?てか近寄るなっていってたからそれはないか。でもゲスい暴言も女性の声なのだからだろうが澄んでいて魅了される声色に聞こえる…
心の中で早口で話す僕。そして次は声に出して。
「お姉さん!こんにちは!湿度高めですね。外は雨でも降っているのかな?」
「馬鹿か!地下牢だからに決まっているだろう!話し掛けるな。ゴキブリ。」
なんか害虫が大きくなっているんですけど。好感度が上がっているから…じゃありませんね。
めちゃめちゃ睨んでいるから。
囚人服なのだろうか、荒い布の服を着ている。
しかし暗いなぁ!なんだよこの部屋!ランプ位つけろよなぁ!目が悪くなったらどうすんだよ。スマホを起動させライト代わりにする。
後で賢者様から教えてもらった事なのですが、本を暗闇で読むと目が悪くなるって言うアレ因果関係ないらしいですよ。どうでもいいですけど。
「なんの魔法だ!?」
「ん?(なんか食いついた)」
「これ?スライムスマホ。」
「何故魔法が使えるのだ?この牢は結界で魔法はかき消されるはずなのに…」
「ふふふ…」
「なんだ?その馬鹿にした笑いわっ!」
「まぁまぁ可愛いなぁと思っただけですよ」
「うっ!誰が可愛いだと!お前っ!私が魔人重騎士近衛隊 朱の壱番隊 隊長 エルム・ド・エルガルと知って言って…」
「知りません!」
「エルフの話は最後まで聞けっ!」
「お姉さんエルフなんですね。オーラが禍々しいからダークエルフさんなのかな?」
は使えるらしい。
「…」
「お姉さんレベル50なんですか?凄いですね。(肉体美レベルもすごっ)」
フルサーチは検索系統の最上級魔法で相手からあらゆる情報を引き出せる後、何故かサーチ中は、相手の衣服は透けて裸の状態に見える。
…なんかすいません。
クレームはこの魔法の開発者まで!
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