【σσ 25本】強制の日々!
画面を見てみると非通知になっていた。非通知や知らない番号の電話には出ません。
「オレオレ詐欺対策の基本ですよね」
「こ…こらぁぁ!だれがオレオレ詐欺だぁ!」
スマホから怒声が聴こえた。
「通話ボタン押してないのに!こわっ!」
「ちゃんとしろぉ!!」
聞き覚えのある少女の声だった。
「か…神様?」
「きづくの遅すぎ!!」
「メールしても出ないしっ!」
「メール?…えー…あっ?!」
初回からずっと放置していた。胸のメダルを見つめると。
コマンドの窓が現れて文字が流れた。
『着信200件』
怖いのでメールの中を開くのは止めておきます。
「お久しぶりです!神様♪」
明るく返事をする。返事は大事!会社に入社して間もない頃、先輩が職場では嫌な奴も隔てせず機械的に挨拶したほうがいいと助言してもらった記憶を思い出しました。嫌な奴でも無視したら事情を知らない他者がみたら、こっちの好感度が下がるとの事だった。
「なにイチャイチャしてるの!」
「いやいやいやただの友達ですって」
「…」
「もくてきは?」
「もくてき?」
「たびの も く て き!」
「賢者様と楽しく暮らす?」
「ちがぁーーう!!」
「王様になるんでしょ?」
「ああ…あの時は特にやることもなく適当に返事をしてしまいまして。」
「すいませんでしたっ!」
「…」
「先方も首を長くしてお待ちなのよ!」
「こっちも仲人をしたから是が非でも行ってもらいます!」
「はい!いくよっ!!」
すると僕の体が黄色の淡い光に包み込まれた。
目の前が一瞬魚眼レンズを覗いたように、歪んだ。これって!
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