【σσ 20本】大賢者!
彼女はなんと言うか、頭がいい。
年齢は16歳で同い年だ。身長は少し小柄、髪は少し青みががった銀髪で髪型はショートホブ、春だというのに寒がりなのだろうか白い毛皮のファーみたいなものを首もとに巻いていて、青いドレスを来ている。瞳の色は青、とても表情豊かな大きな目だった。
シロイル・バァチャルカ・ユチュピィそれが彼女の名前だ。
この世界にいたんだ…僕のメインヒロインが…
「
赤毛の女戦士が話し掛けてた。
「な…なに?」
僕はこのギルドの事務方と言えどトップだし、ビクつく事もないのだが。
トラウマがあるんだよなぁ。平和な宿屋引き籠り生活を壊してくれた奴だからなぁ。ドアが壊され腕がにゅーって出てくる場面、時々夢に出ます。
「少し遠回りになるのだが、恩人に挨拶がしたい。ビロードス島の白い清廉の塔へ行っていいだろうか?」
「俺からも頼む!命の恩人だからな!」
勇者に頭下げられたら、仕方がないか。
シュテンドウシを出発して現在パーフィーム大陸西海岸の港町エウルカルカに来ていた。
「…なんか聖女様と王女様を待たせているんだが」
「…」
「いいよ☆」
誰の真似をしているのだか。
――船に1時間くらい乗っていただろうか。
島には港がないために。小舟で上陸した。
船は買い。船長、船員は雇いました。不労収益最高!まぁギルド全員所有の船なんだけどね。
「てっぺんが見えない」
昔、スカイツリーを見に行った事を思いだす。ピサの斜塔程度の塔かと思って来てみたが迫力のあるでかさの白い塔だ。
雲に隠れて上部が見えない。
塔の中に入るには巨大な両開きの扉を開けなければならなかった。なんかイベント臭がぷんぷんします。あれでしょ?力が強くないと開けれらない扉とかでしょ?
「シロイル様!マトイが参りました。門をお開け下さい!」
女戦士が大声を上げた。声がが門に反響しこだまのように響いている。
「ガガガガガガ!!」
巨大な門が左右同時に開き始めた。
「簡単に開いた…」
門が開いた隙間から小さな人影が近づいてくる!
「相変わらず。無作法な奴だゾイ」
小人獣人族のムゾロンだ。
「なんですか?このぬいぐるみさんはっ!」
僕のメイドさんがムゾロンに駆け寄り、抱っこをし頬擦りした。いつも無表情なのに、めっちゃ笑顔なんですけど、でもうちは生き物飼うの禁止です!
「おう!久しぶり!ムゾロン!」
「マサユキ!復活したのだな!会いたかったゾイ!」
涙目で黒目をうるうるさせるムゾロン。
「あの魔王との戦い以来だなぁ!元気にしてたか?」
「ワシは元気だゾイ!」
「そいつは?新しい仲間かゾイ?」
アイリに抱かれたまま、僕を見つめるぬいぐるみ…可愛い!世話をきちんとするなら飼ってもいいでしょう!
「ああコイツは
久しぶりの再会に、しばらく話しに花が咲き。しばらくしてムゾロンが塔のなかを案内さしてくれた。
塔の内部は松明が灯されていたが、なにぶんだだっ広く薄暗かった。少し歩き一階中央の何やら白いチョークのような物で書かれた円の中に入るようにぬいぐるみに指示された。
「スンだゾイ!!」
ムゾロンが呪文を唱えると白い円が黄色く輝きだし。
気がついたら園庭にいた。
「庭?」
ペガサスなのだろうか白鳥の羽の生えた馬の石像が園庭の入り口に神社の狛犬のように二体設置されている。園庭中央には綺麗な女性の石の裸婦像の噴水があり、その像が持つ瓶から水が流れ続けていた。
噴水の周りには、5台の茶色のベンチが有り、像の後ろのベンチに腰かけていた少女が立ち上がるとこちらに向かって歩いて来ると。
「ようこそ!白い清廉の塔 の管理者!シロイルです♪」
「可愛い…付き合って下さい!」
メイドさんに頭を叩かれました!嫉妬ですか?嫉妬なんですかぁ?
可愛いねぇー。
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