メガネと女神と復活の呪文

【σσ 19本】ギルドランキング！

　ギルドには、格がある。

　最下級はブロンズ、次がシルバー、プラチナと続きゴールドそしてダイヤモンドこれが基本的なギルドの階級だ。レベルに合わせて階級も上がって行く。

　階級の高いギルドに入る事は冒険者のステータスになっていた。

　魔王を倒した、勇者や戦士のような限界突破（オーバーステージ）級はまた別の階級が用意されていた。それは…

『オリハルコン』

「勇者が仲間になっただけでこんなにギルド加入のコンタクトがあるとは…」

「タカタッ♪」

「タカタッ♪」「タカタッ♪」「タカタッ♪」

「１日100件のコンタクトしんどいなぁ」

「マサユキ先輩！ギルマス代わってくれませんか？」

「その先輩って言うの、やめてもらえるか？なんだか、むずがゆいんだが…マサユキでいいから」

「おい！マサユキ！ギルマス代われ！」

「マスター！態度まで代えろとは、言っておられません！」

「お前なぁ…」

　苦笑いする勇者。

「ギルド加入者は、多ければ多いほどいいぞ。実際に、一緒に戦わなくても加入者の戦闘報酬の10%をギルドのお金として自動徴収出来るんだ」

　なにそれ！？まさかの展開だよ。働かなくていいじゃん！夢の不労収益だよ！アフィリエイトだよ！

「ギルドの金は、銀行に振り込まれる仕組みになっている。ギルドマスターはそのお金を自由に使えるんだ。それでも代わるの…」

「やっぱりいいです！」

「本当にふざけた奴だなお前はw」

　最近、旅の間僕はほとんど戦闘はレジェンズに任せ、ギルド加入や、調整、情報の共有を主に行っている。正直戦闘はしんどいし、痛いし、魔物とはいえキルは抵抗あるんだよなぁ。だから今のデスクワークみたいな仕事は性に合っている。死んじゃう前の仕事に戻った感じ。

　3週間経たない内にギルド登録者数が100万オーバー有名ユーチューバーになった気持ちです。

　自分の力じゃないけれど。