【σσ 16本】ボクの装備がない!
断ったんだけれどね。
男女2、2のペアーって…常にダブルデートしてるみたいで、気まずいじゃない?
って言ってたらメイドさんに、頭を叩かれました。マスター、マスター言う割には、僕の頭平気で叩きますよね。
なので今は4人のパーティーを組んでいる。
蘇生に協力したお礼で、聖地ファストユナまで同行させてくれるとの事。期間限定のパーティーです。
あ…マジでわすライム。
と一匹のスライムの5人パーティーでした。
まぁアイツは弱小でもモンスターなので町には入れていませんが。
魔王を倒したとかいう伝説の勇者と戦士が仲間って最高じゃない。彼らを前衛で戦わせて後衛の僕は左団扇でたまーに回復魔法を唱えれば…まだ覚えてないけれど。何もせずにレベルが上がるまさにニート戦術ですな。
さぁ!レベルとマネーゲットのクエストを!
この世界に来て始めてやる気になったクエスト、シュデドウシの中央広場の掲示板から僕はともかく、救世主二人が必死にクエスト探ししてる姿を客観的に見ると申し訳ない気持ちで一杯です。弱すぎず初心者のレベルが上がり安くモンスターの一撃で死んじゃうとかを回避するクエスト――
―― そんなクエストをこなし、レベルは35まで上がったのですが…
完全に詰んだ…。
お金が貯まらずにまだ旅立てません…
何故?
「ごめんなっ!またぶっ壊しちまった」
「私の斧も…すまん…」
刃がぼろぼろの鋼の剣もとい鋼の板がひしゃげていた。
「はがねえの剣じゃないかっ!」
理由はこうだ。レジェンドカップルが戦闘の度に装備品を破壊してしまうのだ。攻撃力が強すぎる為に武器の耐久度がすぐに0になってしまうのだ。
何?魔法を使えばいいだろうって?それは僕も思ったのだが。
「レベル上位者の攻撃魔法はダンジョンでは禁止事項だから…下手したらクエスト協会から干される」
とか勇者がいっておりました。
残念ながらこの地域のモンスターは野外にはいないのだ。だから初心者のクエスト場所なのだろう。洞窟か遺跡のダンジョンしかモンスターは現れない。なんて親切なゲームシステム、野外で急にエンカウントすることはない。
確かに狭いダンジョンで業火系や爆発系の魔法を唱えたら周りの冒険者を巻き込む大惨事になるとは、僕にも容易に想像がつく。
そんな感じで武器を使い。壊れる。武器購入の無限ループにはまってしまっています。
完全なる無理ゲーで、半ば諦めかけていた時
ぷにぷにが話し掛けて来ました。
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