【σσ 9本】ロキクエスチョン!
――薬草、薬草、薬草…ない…。ないな!!
これだけ探してないのだから、ないな!
洞窟は迷路みたいになっている…のではなく単純な一つの空洞があるものだった。歩いて3分かからず行き止まりに。何ここ?地方の神社にあるミニ洞窟みたいなもの?胎内くぐりだったかな?洞窟を胎内にみたてて、いったん死んで甦ることを疑似体験するみたいな。でもこっちはリアルで体験しているので間に合っています。
「狭い範囲でこれだけ探してないとは…帰りますか…。無駄足だったね。他のクエストを探すか…」
「どんなクエストをされているのかな?」
○杉十郎太みたいなめっちゃいい渋声で話掛けてくるプニプニ。
スライムにクエストの紙を見せる…目がないのに見えているのかな。
「ランクAのミッションじゃないですか?」
こちとら文字が読めないんでね。
「
「10だけど」
「キュイィw」
今引き笑いでバカにしましせんでしたか?…もう!スライムのクセに大物芸能人みたいな笑い方は止めてもらいたいです。
「レベル10でしたら、ランクFからですね。F!F!F!です!」
FF五月蝿いなぁ…アメリカのコメディドラマの先生かよ…
「じゃ戻るか」踵を返す。その時
「マスターこれは何でしょうか?」
メイドさんが指差した先は、行き止まりの壁だ。よく見ると文字が掘ってある。
しばらく見ているとコマンド画面が現れた。
『ロキクエスチョン~♪』
『回答するのに必須レアアイテムは一つ』
『時の砂時計』
「時の砂時計?なんだそれ」
「時を遅らせる事出来る砂時計です」
スライムが口を挟む。
「えっ!時の砂時計はユノ様のリビングにあったような」
メイドさんが呟く。
なんですか?市販されているのですかそのレアアイテムは…。
壁の文字が緑色に光出すと文字から光のビームが放射され始めた。イベント会場のレーザービームライトのように、しばらく交差を繰り返していたが、しばらくして一点に光のビームが集まりA4用紙位の大きさの光の板になり、そこに高速で文字らしきものが上から下に流れだした。
「かなり速いけれど、スロットマシーンみたいだなぁ」
文字は3秒足らずで流れきった。
その後、この異世界の文字が50文字現れ止まった。
再びコマンド画面が現れる。
『パスワードを入力せよ。』
「今のレベルでは絶対無理です」
念を押すスライム。
「これとこれと…」
「何をしているのです?無理で――っえ!?」
目にも留まらぬ速さで文字を入力していく。僕。
『パフワード正解!解錠されました。』
「!!」
「ゴゴゴゴゴ」
壁が上がり光が射し始めた。
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