【σσ 8本】不本意な仲間!
暖かい、幸せだ。母親の胎内にいた頃こんな感じだったのか、その期間ってパーフェクトニート時代だっのだろう。人は潜在的にニートなのだ。だから今、僕も誰かに養ってもらいたい。酷い死に方をして、異世界に転生して、初陣で又死亡。アニメだったら2話のBパート途中くらいで放送終了。この打ち切りは、よっぽどひどい放送事故でもあったのかな?昔のアニメは口パクが完全にずれていたり、紙芝居よりひどい作画だったりがありましたけどね。2018年も希にありますが…。
「――すた」
「スター」
「マスター!!」
目が覚めると、大きくて潤んだ目がそこにあった。顔を逆から見ると綺麗に補正されて見えると言うが、元々美人な子が、それをやったら凄い破壊力になる。
「籍に入って下さい」
返事をする前に言ってしまっていた。
膝枕二回目。もうこのままでいい。とだだをこねたら。天使のメイドに怒られました。玩具を買って欲しくて地面に受け身を取る子どもの気持ちがよーく分かりました。渋々起きあがると、目の前に。
「ボクは、わるいスライムじゃないよ」
青いネバネバが話し掛けて来た。
いやいやいや悪いスライムだろっ!人を窒息死させそうにっ!!
「あれは、正当防衛ですよ。専守防衛です。ボクは空母化したりしません!」
「そう言われても…」
って言うかハッキリ喋るなこのスライムは、声帯はどこなの?
「ボクが消えていないのが証拠ですよ」
確かに邪悪な存在を消し去る攻撃魔法
を放ったのに目の前にいる。
「どうやら冒険初心者のようにお見受けいたします。ボクを仲間に加えませんか?」
「お断りしますっ!」
「即答ですね…」
「初めての仲間がモンスターって普通に嫌!」
先ほど酷い目に合わされましたしね。
「初めてってその女性はお仲間なのでは?」
「仲間というか、保護者というかいや!マイナマザー!」
「違いますっ!私はユノ様の命でマスターに仕える者です。こんな大きな子どもを産んだ覚えはありませんっ!」
全力で否定するメイドさん。なんか切ない。
「ボクは、この世界の初めから歴史を知るもの、言い替えれは生し歴史書」
「この世界の創世から生きているってこと?」
「そうです」
んー、僕は余りにこの世界の事を知らな過ぎている。メイドさんに道すがらこの世界の事を聞きはしたが、現在いる地域がパーフィーム大陸の中央地域だと言う事と、あと3つ大きな大陸と小さな島々が点在しているとの大まかな事ぐらいしか分かっていないようだし。本当、転送前にちゃんとしたレクレーションぐらいして欲しかったですね。胸のメダルを睨み付ける。
「…仕方ないか。ここでは、あまりに無知だし。情報はお金より貴重な事もある。いいけど。二度とさっきみたいなのはしないでよね」
そう念を押して渋々、このネチョネチョを仲間に入れるのでした。
しかしこの最古参の名もないスライムだが、かなり優秀なのだがそれを知るのはまた別のお話。
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