【σσ 3本】 異世界の迷い人!
気が付けば、そこは雪国だった!?
どこまでも続く銀世界。空も白く、360度パノラマの白で遠近間がない世界、寒さを感じる前に強い嘔吐感が襲って来た。脳が天地を認知出来ずに混乱したようだ。立っていられず膝まずく。しかしすぐにその体勢も保てずに倒れ込んでしまった。
目に映るのは自分の弱々しい白い息、肌に突き刺さる寒さに、雪だと思っていたが地面は白い砂だった。口の中に砂が入りじゃりじゃりする。
「なんだ?この白い砂…猫トイレかっ!…」
「気持ち悪ぃ…」
中学生の頃、家族旅行で行った北陸旅行。日本海での釣りを思い出す。朝、旅館で親に無理やり叩き起こされて、釣り船に乗りらせれて、釣りをした思い出。すぐ気持ち悪くなって、釣りもせずに、ただただ船の中で寝る場といういい思い出。
しかし今回はただ酔っているだけではない、また違う気持ちの悪さ…死ぬ直前に、感じた激しい恐怖感によるものに近い感覚だった。
「?」
ゲームのコマンドの窓みたいなものが現れた。
『ぺみむとの まどりちい さきわんる
むはちまん とないだか たかすぎぱ』
文字が現れた!と思ったら1秒ほどの一瞬で消えてしまった。
「なんだったんだ…」
そう思った瞬間
「みつけたっ!!」
目の前が一瞬魚眼レンズを覗いたように、歪んだ。
そこは、自分がイメージする穏やかな風景ときっと強く記憶されるであろう。まるで絵本の世界のような鮮やかな黄色の絨毯。菜の花畑だった。不快な込み上げて来るものはいつの間にか無くなっていた。
「天国かな?」
僕は何も考えずに、ボソっと言った。
頭に柔らかい何かが上下から熱を帯びて包み込む…安心感。
「 天国だなっ!」
僕は断定した。
すると半覚醒状態で聴くのような、鼓膜の奥でで優しく囁かれてるような声がした。
「ようやく目覚められましたね。」
半分ぐらい開けていた目に力を入れると、優しい眼差しで見つめてくる瞳が見えた。
「おはようごさいます。マイマスター」
眼鏡を掛けたメイド姿の美少女に膝枕してもらってる。可愛いけれど人形のように無表情であった。しばらくして、胸のコインが、眩く輝き出した。
「ざひょうはきちんと計算したはずなのに…なんであんなところに…」
コインから声が、聞こえてくる。
「いきてる?」
自称神様少女の声だ。
「あなたがうんがわるいのは、はあくしてたけれど、ここまで最悪だっだんだね。あの場所はこの
「なので?」
「大天使を、はけんしちゃいましたっ!ほっといたらすぐしんじゃいそうだからっ!」
この子が天使様なんですか、そうですか…この安らぎで納得です。年は20過ぎくらいだろうか。
「ぶじに、新世界にてんそうとは、いかなかったけれど。ようこそ!
元気のいい腹から声を出した神様の一声が新世界生活の始まりだった。
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