【σσ 2本】 新しい朝が来た!!
青白い炎が僕の体に纏っている。
その炎が頭の上に渦を巻いていく
巨大なの青い炎が、さらに膨張を続けついには、直径2㍍ぐらいの球状の炎の塊が生まれた。
そしてその炎は天井へと吹き上がり明度Maxで飛び散った。
天井を見上げて、その吹き上がった残映は鳥の様に見えた。
「さぁめざめ(覚醒)なさい!あたらしいじぶんに!」
少女が元気いっぱいに叫んだ
「てけてけ てーれってー♪」
緊張感のない、安い携帯の着信音みたいな音がした。
『たびとはレベルが10上がった』
『人体強度が1→10』
『魔力が1→10』
『 攻撃力が1→10』
『奇跡が1→10』
『知力が10→20』
『信仰が0→50』
『運が0→0』
『二フライムの呪文を覚えた!』
『ふっかつの呪文を覚えた!』
『視力がかなり落ちた。』
ウグイス嬢みたいな声がアナウンスして来た。運0…。なんか納得。後、視力が落ちたって、何!?
「あと、特別大サービスであなたのにくたいをピーク時にもどしてあげたわ!かんしゃしなさい!」
16歳位だろか若返ったようだ。体が軽い。
小さい頃将棋をしたりして遊んでくれた、ご近所のじいちゃんが、わしは死んで天国で今の姿は嫌じゃけん!とかいってたなぁ。その時は、何を言っているのかよくわからなかったけれど、今少し分かりました。
「…」
「……」
「……うそでしょ!?」
「何がです?」
「禁断のまほうなのに…」
「にんげんのいきしにに、かんしょうできるのは、かみだけなのに。」
「あなたかみなの?」
「まさか…一般ピーポですが…」
「だ…だよね!なにかのまちがいよ!アナウンスのミスよっミス!ちょとーしっかりしてよね!ようせいじょからやりなおしよ!」
レベルアップを告げるアナウンサーの養成所でもあるのか?そんな疑問を遮るかのように
少女は、両腕をバタバタと上下に振り回し、天上を睨み付けている。
しばらくその動作をして、落ち着いたのか、彼女は言った。
「オンケイも与えたし。どう?ちからがみなぎってきたでしょ?」
じっかんは…まったく…ない。
「さぁ!はじめるわよ! ふくしゅうげきのまくあけなのよっ!これからアウトレイジのじかんなの!」
かなり物騒な事をいい始めた神様に、呆気にとられる僕。
「かわいい。かわいい。わたしのコに、トクシュケイボウでめったうちにしてしゅうだんでボクサツするなんて…」
「ぜーーたいにゆるさない!!」
えっーと…そんな死に方してたんですか…僕。(知りたくなかった)
急に足がガクガクと震え出し、顔が青ざめた。逃げるのに必死で、最後の瞬間、強い熱さだけは覚えていたが。酷い死に方だ。
「さあ!いくわよ!レッツてんばつ!!」
僕の腕を掴んで可愛い神様は、目の前に突如現れた光の扉に突き進んで行く。
「ちょっとタイム!タイムですっ!」
相変わらずの敬語口調で、けれども強い意思で掴まれた腕を振りほどいた。
「暴力はちょっと…。後、もう現世には未練はないと言うか…」
「えーーーー!」
「これから、ちみどろのふくしゅうショーが、かいまくするのにーー半グレを半ゴロなのにー」
可愛い顔して、マジ怖いなぁ。
少女の神様は、ぷっうと頬っぺたを膨らませ最初に会った顔に逆戻り。
「つよくなったんだよ!わんぱんで、てきをふんさい!なのにぃぃ!」
そんなに強くなっているのか…
「じゃぁ どうしたいの?」
「出来ればなんですけど?異世界に転移とか可能ですか?ユーチューブでよく見ていた漫画の展開だと、不幸な形で死んだ人間は大体異世界に転移とか転生しているんですよ。そしてその世界で幸せに暮らすみたいな。それって可能かなと?」
「いせかいに、いきたいんだ」
「…」
「……」
「いいよ☆」
軽っ!て言うかその前の間はなんだったんだ。
「ちょっとそのコインかして!」
神少女に、コインを手渡すと、彼女はコインにキスした。すると携帯の📶マークの様なものが浮きあがった。
「これでいつでもどこでもれんらくできるから!」
そういうや否や
「転送!」
彼女は、そう言った!
どういう世界に転移するのか少しくらいオリエンテーションして欲しかったな。光の大渦に包みまれながらそう思いました。
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