❁❁❁❁❁❁
「俺のさ、父さん出てったっきり戻ってこないんだよね。」
彼はいつの間にか色んな話をしてくれるようになっていた
「どこにいるかもわかんねーからさ、
俺、小5以来あってもないし。まず生きてんのかな?」
彼は笑いながら言った
「お父さんに会いたい?」
私はそう聞いた
彼は
「別に。てか 会ってなさ過ぎてわからん。」
彼はそう言って笑っていた
彼はお母さんと弟との3人暮らし
でも彼はよくおばあちゃん家にいた
「俺。おばあちゃん 大好きなんだよね
まじで 一番死んでほしくないんだよ。」
「もしかして 福祉系の仕事に就きたいのは おばあちゃんのため?」
「そう。 今は元気だけどさ、 この先どうなるかわかんないじゃん?
俺らより早く動けなくなるんだし 俺ほんとにお世話になってるからさ
今度は俺がしてあげたいんだよね いい老後生活? 送ってほしいじゃん?」
彼は満面の笑みで答えた
「いいじゃん。 すごいいいじゃん しようよ おばあちゃん孝行 笑」
「ああ」
彼はおばあちゃんの話をするときは とっても嬉しそうに
とびきりの笑顔で話す
普段の彼からは中々見られない表情で
本当におばあちゃんが好きなのが伝わってくる
彼はおばあちゃんっ子だった
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