❁❁❁❁❁

「俺さ、」


彼がいつもとは違う真剣な顔で話しかけてきた


「実はさ、福祉系の仕事に就きたいんだよね」


初めてだった 


彼はいつもどうでもいいことしか話さなかったから


私は嬉しかった


「いいじゃん。すごく素敵なお仕事だと思うよ


 これからすごい需要もあるだろうしね」


私はそう答えた


すると彼は


「まじで? 話してよかったわ。」


満面の笑みだった


彼は続けた


「この話をさあいつらにも言ったんだけどさ笑われたんだよね

 

 え?お前、そんなキャラじゃないじゃんって


 急にどうした? ってさ。」


「確かに私もびっくりした。 そんなこと考えてたんだって。

 

 でもそれってすごくいいことじゃん。向いてると思う。

 

 すごくいい仕事だと思うし。


 私と同じ医療関係だねなれるように一緒に頑張ろう」


私はそう言った。


彼がどうしてその仕事に就きたいのか


それにはちゃんとした理由があった





彼は人一倍悩んでいた







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