皇城にて5(一人称視点。過激描写注意)

 さて、僕達はお互いを暴き終えた。

 と、我慢の限界を迎えた姫様が強引に唇を重ねる。

「んんっ」

 んっ、なかなか苦しい……。けれど、僕達は口の粘膜を通じて互いを感じている。もうこれだけで、ゾクゾクしてしまうよ。

 しかもご丁寧に舌まで絡めるなんてね。まったくもう、どれだけ欲しがりなんだか。

 とは言え、僕もあまり姫様の事を言える立場にない。

 そう。だから。

「ぷはっ」

 キスを終えたのを確かめた僕は、姫様の両肩に手を当てる。

「きゃっ」

 そしてベッド目掛けて優しく押し倒すと、姫様は無防備に体を晒した。

 僕は思わず唾を飲む。


 何度も見たものとは言え、それ程までに姫様の肉体が美しかったからだ。


 胸にたわわに実った果実が、これでもかと言わんばかりに存在を主張している。傍から見れば「無駄」と言われそうなそれは、百歩、いや千歩譲ってその通りだとしても、「必要な無駄」と言うべきシロモノだった。

 そして胸以外には、余計なモノは付いていない。いや、付いてはいるが、やはり「必要な無駄」というものだ。

 それは全体で見れば、僕達オスを誘うのには十分過ぎるものであった。

「それじゃあ姫様」

「はい、騎士様」

 僕達は再び、互いを求め合う。




 数時間後。

「………………!」

「……あんっ!」

 体が持つ限り求めた僕達は、最後のシメをした。

「はぁ、はぁ……」

「はぁ、はぁ……ふふ、騎士様♪」

 姫様の笑みに、ゾクリとする。

 実際、今回は姫様が積極的だった。

 何が積極的だったかというと、ずっと僕の耳や尻尾を苛め続けていたって事だ。お陰で、僕も何度か姫様――のテクニシャンぶり――に屈服した。

 けれど、基本的には僕が上だ。「支配したい」って感情と、「姫様に余計な負担を掛けたくない」って感情がない交ぜになった理由で、ね。そして姫様は、それを叶えてくれる。


 やっぱり、騎士への配慮を忘れない姫様は尊敬するよ。掛け値なしに、ね。


「ふふ、姫様。大好きだよ」

「騎士様……。ええ、大好きです」

 僕は姫様への想いを口にすると、姫様の頭をそっと撫でた。

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