第四話:激走! 怒りのビーストチェイサー526

Cycloneの噂は広まって


「俺が思うによ、《鬼面騎士》の正体は騎士団の隠し玉なんじゃないか? それなら警備隊が再三取り逃してるのにも説明がつくだろ」

「実力なら騎士団でもトップクラスだっていう、あの警備隊長でも勝てなかった英雄級だぞ? そんな人材がいたら隠すまでもなく、騎士団長の座についてるはずだ。それに魔物の格好なんてさせる意味がわからん」

「じゃあ、冒険者に中途半端に擬態した新種の魔物って可能性はどうかしら? いつだったか予言されたっていう、人類を滅ぼす《魔王》だったりして……!」

「そ、それだったら、とっくにこの国は滅ぼされてると思います。魔物から人を守った話も聞きますし。私の考えとしてはですね――!」




「…………」

「冒険者ギルドの酒場どころか、ここでもゴブリンナイトの話題で持ち切りなのね」

「キヒヒ。騎士団の情報規制も全然役に立っていないご様子デスねー」

「やれやれ。私としては、頭の痛い話だ」


 背後のテーブルから聞こえてくる熱の入った議論に、浩介は表面上平静を保ちながら、顔面をテーブルに打ちつけたい衝動と必死に戦っていた。ファムとの戦いに匹敵する過酷さだが、そのファムが対面の席に座っているので、下手な反応は見せられない。

 浩介・立夏・ローザの三人が、朝食やティータイムを過ごす場として定番になりつつある喫茶店ペルペル。今日はそこにファムも加えてのティータイムとなっていた。


「コースケ? どうした? 難しい顔をして」

「あ、いや、警備隊長殿とお茶なんて緊張するなー、と」

「そうかしこまらないでくれ。今日は休暇だし、気軽にファムと呼んでくれていい。君は恩人である学士殿の助手で、君自身にも先日助けられた恩があるしな」

「いや、こんな美人で年上のお姉さんをいきなり呼び捨てとか、ハードルが高すぎるんで……ファムさんで勘弁してください」


 王都警備隊の隊長にして褐色美女ダークエルフのファムは有名人だが、店内で彼女について騒ぎ立てる声はない。

 今のファムは私服の上、伊達眼鏡をかけている。普段と印象の違う格好だというのもあるが、実は伊達眼鏡がローザ特製の魔法道具で、擬似術式により【隠密】や【認識阻害】のスキルが付与されているのだ。

 よくよく目を凝らせば気づかれる程度の効果だが、プライベートな時間を落ち着いて過ごすには十分だった。


「ちょっとコースケ。あんたデレデレしすぎじゃない? そりゃあ、おね……ファムさんが美人なのは私も認めるけど。さっきから落ち着きなくて挙動不審になってるわよ? あんまり鼻の下伸ばしてると、グーで元の位置に叩き直してやるからね」

「お前今、お姉様って言いかけただろ。デレデレなのはどっちだ。つーか俺が立たされてる状況も考えてくれよ……。お前らみたいな綺麗どころに男一人で囲まれてるんだぞ。居た堪れなくて挙動不審にもなるっての」

「き、きれい……!?」

「オーイ。ローザたちそっちのけにしてイチャついてるんじゃねーデスよ」

「ふふっ。仲が良いんだな、君たちは」


 しかし実際問題、周囲から嫉妬の視線が浩介を粉微塵にせんとばかりに集中砲火しているのだ。胃が痛いこと痛いこと。

 野郎どもの気持ちはわからないでもない。なにせ小悪魔系金髪ロリ美幼女、幼馴染系銀髪ツンデレ美少女、お姉様系褐色エルフ美女のトリプルコンボだ。たぶん王宮に棲んでいる王様だってこんな贅沢を味わったことはあるまい。


 京太のようにチート持ちの勇者でもなければ、ダンジョン攻略で大活躍しているわけでもない。召喚前はヒーロー好きのボッチ高校生、召喚された今とて――少なくとも表向きは単なる助手に過ぎない自分が、なぜこのような状況にいるのやら。

 立夏という幼馴染がいる時点で、生涯の女運を使い果たした気でいた浩介は全く不思議でならなかった。


「それにしても、なんでその、ゴブリンナイトとかいうのがこうも話題になってるんだろうな? いくら高レベルで格好が奇抜だからって、やってることは良くも悪くも、そこまで騒ぎ立てるほどのことじゃないと思うんだが」

「そうよね。国を滅亡の危機から救ったりしたわけでもなし、ダンジョンの深層にいる強大な魔物を倒したわけでもない。聞く限りやってることはせいぜい、自警団の真似事みたいな人助けくらい。物語の勇者や英雄に比べると、いまいちパッとしない活躍よね」

「その人助けも不定期な上に活動範囲は王都だけ。全ての弱者を救済するような聖人の類とも思えないデス。事実、王都の犯罪発生率にも大きな影響はないデスよね? ぶっちゃけ、正義の味方を気取ったただの変人デスよ」

「ぐふう」


 ゴブリンナイト=八代浩介で結びつかないよう、援護射撃してくれているのはわかるのだが。立夏とローザの言葉が地味に刺さって心が痛い。

 しかし、最近のゴブリンナイト人気はやはり不可解に思えた。

 王都にゴブリンナイトが現れてから、まだ一ヶ月足らず。

 いくらゴブリンナイトが英雄級の力の持ち主と言っても、アンダーヘイムには同等以上の力で、既に輝かしい経歴や功績を積んだ英雄が大勢いるのだ。

 それにEXスキル持ちの地球人というチート集団だっている。現に一年C組も勇者・京太を筆頭にダンジョン攻略で快進撃を繰り広げ、《リベンジャー》の一件で――ゴブリンナイトの手柄を横取りした形だが――すっかり新世代の英雄と祭り上げられていた。


 そんな中で、しかしゴブリンナイトの存在は明らかに別格の扱いだ。

 京太が倒したことになっている《リベンジャー》の一件も、『実はゴブリンナイトが倒したらしい』と噂でまことしやかに囁かれている。どうもクラスメイトの女子二人が誰かに漏らしたか、他に目撃者がいたらしい。

 あくまで根も葉もない噂という体だが、話題性で完全にゴブリンナイトが勇者・京太を上回っている状態だ。

 浩介たちの疑問に、ファムは真面目な顔で両腕を組む。ゆったりとした服越しでも隠せない豊満な双丘がギュムッと柔らかそうに歪んだ。


「ふむ……。私が思うに、ゴブリンナイトが人々から注目されている理由は、ひとえに彼が持つ神秘性のためだろうな」

「神秘性?」


 ヒーローとは今一つ結びつかない言葉だ。

 両サイドからチクチク刺さる視線を感じつつ、浩介は首を傾げる。


「確かにアンダーヘイムには、物語や自称を含めて数多くの勇者や英雄がいるし、子供たちは皆、勇者や英雄に憧れて育つものだ。しかしこう言ってはなんだが、そういう英雄譚の類はすっかり使い古されている。要は生まれつきスキルに恵まれた人生の勝ち組だろう、なんて声も現在では少なくない。それを十歳にもならない子供まで口にしたときは酷く驚いたよ。夢や憧れの象徴として、勇者や英雄は廃れつつあるのかもしれない」


 なんというか、なかなか耳に痛い話だった。

 勇者や英雄に夢を見ない風潮。おそらくそれを助長しているのは、召喚されただけでEXスキルというチートを手に入れる地球人だろう。なんの苦労もなく強大な力で成功する地球人の存在が、努力して高い場所を目指そうという気持ちを奪うのだ。

 ダンジョン攻略をより深くまで進めるための人材として招かれた地球人が、ダンジョン攻略に挑む冒険者を目指す子供を減らしているとすれば、皮肉な話である。


「ゴブリンナイトが人々にとって魅力的に映るのは、なにより『わからない』からだ。その正体も目的も、どこからやって来てどこへ行くのかも、まるでわからない。わからないから好奇心が刺激される。わからないから想像が広がる。箱の底まで漁られて空っぽになった勇者や英雄と違い、ゴブリンナイトはまるで謎だらけの未知なる宝箱だ」


 徐々に熱が入るファムの弁舌。

 んん? と浩介たちは三者三様に表情がひくつく。


「宝は探している間の冒険こそが楽しいのと同じだ。なにもわからないが故に、想像を無限に膨らませることができる。だから皆、仮面の下に多くの謎を秘めたゴブリンナイトが気になって仕方がない。彼についてアレコレ議論すること、その過程・行為自体が楽しくて堪らない。単に新鮮な話題というだけはでない。我々の好奇心と想像力を刺激してやまない、彼の神秘性こそがこうも我々を熱狂させているんだ」

「我々を、ときたデスか。まるで我がことのように言うんですねえ?」


 面白そうに悪い笑みを浮かべたローザに、ギクリと硬直するファム。

 常に凛々しい彼女らしからぬ、狼狽した様子で弁明を試みた。


「ち、違うんです学士殿。私は警備隊長として、ゴブリンナイトに対する世間の反応を分析する必要がありまして。それに何度も直に交戦し逃している身としては、注目せざるを得ないといいますか。別に個人的な関心があるわけではなく、ましてやファンになったとかそういうわけでは――」

「……だ、そうだけど?」

「いや、俺に言われましてもね」


 語るに落ちるといった具合のファムを余所に、立夏が物言いたげな視線をこちらに寄越してくる。浩介としてはそんな拗ねた顔をされても困るばかりだ。

 ファムが気にかけているのはあくまで『ゴブリンナイト』であって『八代浩介』ではない…………と返せないのが辛い。プールの一件以来、ファムは八代浩介にも強く関心を寄せているようなのだ。尤も、そこには立夏も含まれているわけだが。

 こうしてティータイムにファムが同席しているのも、二人を警備隊に勧誘するため。


 立夏はまだしも、正体がバレる危険性を考えれば浩介が話を受けるわけにはいかない。しかしこのイケ美女なお姉様の誘いをキッパリ断るというのは、生半可な精神力では難しかった。

 どうしたものか、と内心頭を抱えていると。

 突然、横殴りに怒鳴り声が。


「オイコラ! 酒がねえとはどういう了見だ!? 俺を馬鹿にしてるのか? あぁ?」

「お客さん、ここは酒場じゃなくて喫茶店。最初からお酒は出してないんだがね」

「んなこと知るかよ! お客様は神様だろうが! 客が酒を寄越せっつったら、四の五の言わずに用意しやがれ!」


 見ればなにやら冒険者らしき青年が、店長に完全な言いがかりの文句をつけていた。

 逆立てた赤茶の髪。見るからに荒事慣れした強面と筋肉のついた体躯。竜鱗の鎧に、同じく竜の素材と思しき槍。

 佇まい一つ取ってもかなり腕が立つ部類だとわかるが、喫茶店では場違いが過ぎる。

 場所も弁えない頭の悪い物言いといい、誰彼構わず見下した目つきといい、山賊の方が余程お似合いのチンピラだ。歯を剥いて威嚇されても全く動じない、常連客から「おやっさん」と親しまれている店長の方が遥かに貫禄と威厳がある。

 しかし青年は周りの非難の目も見えない様子でふんぞり返り、脇の取り巻きというか、如何にも手下で三下っぽい男二人がニヤニヤ笑う。


「店長さんよお、ここにいる御方が誰かわかってないんじゃないの? 今のうちに頭床に擦りつけて詫びた方が身のためだぜ?」

「なんたってこちらにおわすのは、数多のダンジョンを攻略してきたさすらいの凄腕冒険者! 天下に並ぶ者なき無双の槍使い! 《|烈槍(れっそう)のコッゾ》様だぞ! 頭が高い高い! 平伏せ、弱者ども!」


 ババーン! などと効果音が聞こえてきそうな、無駄に芝居がかったポーズで手下二人が囃し立てる。万雷の拍手でも待ち構えるように胸を張るチンピラことコッゾ。

 いや誰だよ? と客の反応は微妙の一言だ。

 浩介と立夏とローザも、互いに目配せするが全く聞き覚えがなかった。

 ただ一人、ファムだけがピクリと長い耳を反応させた。


「ファムさんはなにか知ってるんですか? あのコッゾとかいうヤツのこと」

「警備隊に隣町から報告に上がってきた名前だ。要注意人物として、な。各地のダンジョンで高レベルの魔物を次々討伐した腕利きというのは事実らしい。しかし行く先々で暴力沙汰を起こしているようでな………」


 確たる証拠こそないが、強盗や人さらいの疑いもかかっているらしい。

 さすらいというか、どこにも歓迎されず一ヵ所に留まれない流れ者のようだ。

 浩介たちの眼前では、それも納得の振る舞いを見せている。


「全く、コッゾさんを知らないとはとんだモグリですぜ! 華の王都と期待してやってわざわざ足を運んだというのに、超一流のオーラもわからない節穴揃いとは!」

「一体ここの冒険者の質はどうなってるのかねえ? 聞けばゴブリンナイトとかいう、魔物の仮面被った英雄ごっこ野郎が騒がれてるとか! 王都の冒険者はそんな不審者に話題を持っていかれるような、スライムも満足に狩れない三流以下の雑魚ばっかりのようだな! おかげで一流冒険者のコッゾさんが迷惑してるじゃねえかよ!」


 王都中の冒険者に喧嘩を売るような言葉。そのくせ冒険者がたむろする酒場でなく、こんな郊外の喫茶店で声高に叫ぶ辺りが果てしなく小物だ。

 大方、冒険者ギルドで相手にされず追い出されたのだろう。あそこは京太たちEXスキル持ちの地球人が大勢利用しているし、いくら腕が立っても暴れるには分が悪すぎる。だから鬱憤晴らしにこんな場所で大口を叩いているのだ。

 呆れ半分に聞き流す浩介たち。このままおやっさんに任せといても大丈夫な気はするものの、助けに入るべきかどうか。


「腕自慢がしたいならダンジョンに潜ってくりゃいいだろ。ほら、帰った帰った」

「てめえ、舐めた口叩いてると痛い目に……ん?」


 そうひとまず静観していたのだが、運悪くコッゾの目に留まってしまった。

 ヒュウと口笛を鳴らしたコッゾは、ズカズカと浩介たちのテーブルに近づいてくる。


「ほう? 都会のくせしてブスばっかかと思ったら、ちっとはマシな女もいるじゃねえかよ! おっ、いいねえ、銀髪の嬢ちゃん。その反抗的な目! 俺はよ、そういうお高くとまったメスガキをヒイヒイ鳴かせるのが大好きなんだよ!」

「ちょっと、ダークエルフもいますぜ! ヒトモドキが喫茶店でお茶なんて生意気な! こりゃ身の程ってヤツを、オスに媚びるしか能のない身体に教え込んでやらなくちゃ……あ、貧乳のチビガキは対象外なんでいらないっす」

「オラ、とっととこっちに来て酌でもしな。王都でもお目にかかれない超一流冒険者様が声をかけてやったんだぜ? せいぜい感謝して誠心誠意、たっぷりねっぷりサービスしてもらわなきゃな!」


 ゲヒャヒャと下品な笑い声を上げる三人に、真冬のように表情が冷え切る立夏たち。

 ファムはさりげなくケーキ用のナイフを手にし、ローザは袖から如何にも呪われそうな紋様が刻まれたカードを取り出し、立夏はコキリと指の骨を鳴らす。

 この時点で、コッゾたちが半殺しにされる未来しか浩介には見えなかったのだが。


「待てええええい!」


 若干芝居臭い声で、タイミングが良いのか悪いのか割って入る助け。

 声がした入口の方を振り返ると、そこには京太が仁王立ちしていた。立夏の目を意識してか、無駄に決め顔だ。


「てめえ、ギルドにいた勇者ごっこ野郎!」

「ごっこじゃなくて、正真正銘の勇者だっての! 酒場でウェイトレスさんに絡んだだけじゃ飽き足らず、ゆっくりティータイムを楽しむお客さんたちに迷惑をかけようっていうなら、この俺が相手になってやるぞ!」

「おお、勇者ケータだ!」

「ハイドラゴンを一太刀で倒したっていう、あの!?」

「すげえ、本物かよ!」


 客が口々に歓声を上げる。京太はこの四ヶ月、ダンジョンで数々の強大な魔物を倒してきたことにより、新星の勇者として人々から注目の的なのだ。

 ゴブリンナイトの影に隠れ気味だし、浩介たちの前ではロクな姿を見せていないわけだが……それはまあ、立夏への好意や浩介に対する嫉妬・対抗心が盛大に空回りしたせいだろう。余所ではちゃんと勇者をやっているのだ、アレでも。


「ハアアアア……!」


 そして客の声援に応えるかのごとく、京太の全身から金色のオーラが発せられた。

 単なる演出でない証拠に大気がビリビリ震え、窓の閉まった店内に突風が巻き起こる。

 これは京太のEXスキル【勇者】の効果だ。さえ整えば、ファムどころかゴブリンナイトさえ上回る潜在能力を秘めた、チートの中のチート。

 その脅威を、仮にも腕利き冒険者としての本能で察知したのか。


「てめえ、覚えとけよ。後で死ぬほど後悔させてやる!」


 お手本のような捨て台詞を吐いて、足取り荒く店を出て行くコッゾたち。

 完全に姿が見えなくなるまでその背を睨みつけてから、京太は意気揚々と立夏の方へ振り返った。


「ハッハッハ! 皆、もう大丈夫だぞ……あ」


 立夏にアピールするように輝かせた、京太の爽やかな笑顔が強張る。

 京太が発した金色のオーラ。その余波で起こった突風のせいで、店中のテーブルがひっくり返ってしまっていた。当然、テーブルの上の料理やデザートも台無し。

 こうなると予期した浩介たちのテーブルだけが、咄嗟に庇って無事だった。


 ――こういう周りに気を配れないところを改善すれば、立夏も多少は見直すだろうに。

 大きな力には相応の責任が伴う。言い方を変えるなら力が大きいほど、それを行使することで周りに及ぼす影響も大きくなるのだ。良い方向にも悪い方向にも。無関係な人間を巻き添えにして「気づきませんでした」では済まされない。


 それでもまあ、シュルシュルと身を縮こまらせながら誠心誠意謝罪できる京太の姿は、コッゾたちより遥かにマシだった。


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