第2話

「好きだ」夏男はそう言った。

だけど私は…

泣きながら教室を飛び出した。



最低だ!私は最低だ!

私は夏男の気持ちに胡座をかいていたんだ。

海外に行くことを口実にした。

夏男は気付いていたはずだ。

私が秋彦を好きだということに。

だけど夏男は真っ直ぐに気持ちをぶつけてきた。

どうして?どうして?どうして?



私は帰ってからもずっとぐるぐると同じ事を考えていた。



そうか。そういうことか。



私は秋彦にラインした。

「話したいことがあるから、教室に来て」



私は

夏男をぶっと飛ばしたダイナマイトを

自分の体に縛り付けた。

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