第四話『美少女たちと勧誘』

「さっそく挨拶がすんだところで、いきなりなんだけど、ケンジには私達のチームに入ってもらおうと思ってるの!」

と、美少女剣士のユカは唐突に言った。


「「「え??」」」

そして、僕達三人が同じ声を出した。


-


「何を言っているの、ユカちゃん」

と、おっとりお姉さんのハルカが僕を助けてくれた美少女剣士のユカに言った。


「なにって、そのままだよ!ケンジに仲間になってもらうの!」

とユカはニッコリ笑って言った。


「ケンジは強いの?」

と、話を聞いてた、小さい美少女シズクが聞いた。


「うーん、弱いと思うけど・・・」

と僕は答えた。

それは当たり前だ。現代人にそもそも強い人がいるのか、と問いたい。

人を叩いた経験だって、ある人の方が少ないのでは・・・


「大丈夫、大丈夫!」

と、ニッコリ笑顔で言う美少女剣士のユカ。


その根拠は一体どこから・・・

と僕が思っていると、彼女は続けた。


「だって、炎のスキル使って、ブラックウルフに当ててたし!」

とユカが言う。

あ、やっぱり黒い狼はブラックウルフなのか、と思った。


「それに、また新しいスキル覚えてたみたいだし!」

とユカが言う。


「ほほう」

と小さい美少女の、シズクがうなずく。


「たしかに、私達は、接近戦主体だから、スキル使える人は仲間にいてほしいけど・・・」

と、お姉さんのハルカも言う。


「はい、決まりね!いいよね、ケンジ!」

と僕の方を向いてにっこり微笑む、ユカ。

眩しい笑顔にくらくらする。

可愛らしい笑顔だった。


「うん、僕がお役に立てるなら・・・」

と僕は言った。

この世界の事は良くわからないし、一緒にいて教えてくれる人がいるのはとても助かる。


「じゃ、決まりね!」

と美少女剣士のユカが皆に言う。


「うーん、無理やりなきもするけどぉ・・・」

と、お姉さんのハルカは呟いた。


「よろしく、ケンジ」

と小さい少女シズクが僕に握手を求めた。


「うん、よろしく、シズクちゃん」

と僕は手を出して、握手した。


「シズクでいい」

と小さい美少女シズクは言った。


「うん、わかったよろしく、シズク」

と僕も言った。


「ところで、ケンジはどんなスキルが使える?」

と小さい美少女シズクはそのまま僕に聞いた。


たしかに、僕が今どのスキルが使えるかよくわからなかった。

スキルを確認する方法はあるのだろうか・・・


「スキル確認!!」

試しに口に出して言ってみた。


>ケンジのスキル


脳内に声が聞こえた。


「ぬお!!やっぱりこれでいいのか!!」

と僕は驚く。


そして、その声は続く。


>『完全獲得 - パーフェクトスキルゲッター』

>『炎弾 - ファイヤーバレット』

>『加速移動 - アクセルダッシュ』


確認して驚く。


「え?なんだこれ・・・」

そこには『完全獲得 - パーフェクトスキルゲッター』という手に入れた覚えのないスキルがあった。

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