第4話文化祭でついに告白!魄斗の思い!


~文化祭当日の朝~





「ん…ふぁぁぁ…んーーーーー!(背伸びをする)」

「あ。起きた。」

「…文句あるの?」

「いいや別に?おまえにしちゃあ上出来だなって。」

「なによその上から目線…」

「いいから準備しな。俺らは10時集合だけどゆっくりしたいからな。ちょっと早めに出て朝飯食おうぜ。」

「どうせマックでしょ?」

「あいてるっていったらそこしかなくね?」

「あながち間違いじゃないけど…(カッターシャツを着てブレザーを羽織る)」

「なぁ。」

「なに?」

「そういえばお前って生徒会入ってたっけ?」

「うぅんはいってない。けどスカウトはしょっちゅうされるよ。」

「へぇー…確かにお前仕事の整理早そうだもんな。」

「けど僕はまだ新入生だからで押し通してるよ。」

「もったいねぇ…はいればいいじゃねぇかよ?」

「僕は生徒会なんてものには興味ないからね。(リボンのボタンをとめて髪をくしでとかす)…あとは…(お気に入りの髪どめをつける)準備完了したよ。そういえば今日カバンいる?」

「必要ないって先生がいってたぜ?」

「そっか。じゃあ財布とスマホとイヤホンだけでいっか。(マフラーを首にまきながら)」

「そうだな。そろそろいくか!」

「そうだね。(靴をはく)」

「朝飯はマックでいいな?」

「僕はどこでもいいからかまわないよ。(家の鍵をしめる)」

「んじゃいくか。」



~マック~



「お前先買ってこいよ。俺席とっといてやるから。」

「じゃあお言葉に甘えて。」

店員「いらっしゃいませ!店内でお召し上がりですか?」

「あっはい。」

「ご注文はお決まりでしょうか?」

「あっはい。ソーセージエッグマフィンのセットを一つで飲み物は爽健美茶で。」




~なんやかんやあり~




「お待たせ。買ってきたから次買ってきていいよ。」

「おう。」



~5分後~



「買ってきたぜ。」

「相変わらず量が多くないかい?」

「いいんだよ。お前みたいに少食でもないしな。(ハンバーガーにがっついている)」

「まったく…(マフィンを食べている)」




~数十分後~





「ふぅ。うまかったー!」

「いつもの味だね。(マックで買ったファンタメロンを飲んでいる)」

「今は9時か…ちょっと微妙だな。」

「それならすこしコンビニによって肉まん食べよう。」

「いいなそれ。採用。」

「それじゃあコンビニは…そういえば学校前にファミリーマートがあったはずだよ?」

「そうか。そうとなりゃあいくか!」




~学校前のファミリーマート~



「…すいませーん。肉まん2つください。」

「二点で360円になります。」

「500円からで」

「こちら140円のお返しになります。」

「ありがとうございます。(肉まんが入った袋を持って店から出る)…はい。(肉まんを渡す)」

「わりぃな。今度埋め合わせするわ。」

「いいよこれくらい。(肉まんを食べながら)」

「今は9時半か。そろそろいくか?」

「そうだね。そろそろいこう。」



~学校~



校長「では本日は目一杯たのしんでください!文化祭開始です!」



「…」

「おーい深月~」

「あ。なに?もしかして回る人がいなかったのかい?」

「んまぁお前もいねぇんだろ?」

「まぁね。」

「それじゃあいくか。」

「そうだね。どこにいく?」

「そうだな。取り敢えず売店見に行ってみるか。」

「りょーかい。」



~売店ゾーン~



「おぉ…結構本格的だな。」

「確かに。あっりんご飴まである。」

「マジで屋台みたいだ…」

「おっ。どうした?幼なじみカップルさんよ。」

「誰がカップルだ!?(だって!?)」

「冗談だよ。」

「ったく。しゃれなってねぇよ。ハルヤ」

「はたからみたらそうにしかみえねぇよ。」

「えっと…」

「おぉわりぃわりぃ。こいつはハルヤ。俺のダチだ。」

「どうも…(ペコリ)」

「どーも。しっかしお前いいよなぁ魄斗ぉ…こんな美人な幼馴染がセットでついてくるんだからさぁ…」

「よかねぇよ。毎回こいつに振り回されてばっかだよ。(うりうり)」

「うりうりしないで…(はらいのける)」

「おやおや。ツンデレってやつか?」

「だ…誰がツンデレよ…別にこいつのこと好きじゃないし。幼馴染じゃなければすぐ縁切れてたし…」

「まぁそういうことにしといてあげるよ。ところでお二人さん焼きそば食べない?」

「タダでくれんのか?」

「まぁそっちの子の分もあわせて無料にしといてやるよ。まぁ今度なにか奢れよな。」

「あいあいわかったよ。」

「…僕までいいのかな…?」

「いいんだよ。もらっとこうぜ。」

「はいよ。お待ちどうさま!後で感想聞かしてくれよな!」

「はいはい。それじゃあな~」

「おー!頑張れよー!」


~屋上~



「何だかんだここだよな。お前。」

「悪いかい?ここが一番落ち着くんだからさ。」

「まぁいいけどよ。」

「…焼きそば食べないの?」

「あぁ食べるが…お前は?」

「僕も食べるよ。」

「…(焼きそば食べる)うめぇなこれ。」

「うん。美味しい。」


~焼きそばを食べ終わったあと~


「今日は社交ダンスまであるんだってよ。」

「はい……?社交ダンス…?」

「そうそう。新入生にはちゃんとスーツとドレスは貸し出されるってさ。」

「…僕踊れないよ?」

「一応俺がわかってる。」

「なんで君がわかるんだい…?」

「一応家柄でそういうのはならったからな。」

「…へぇ…」


~なんだかんだ社交ダンスの時間~


「…うぉ…すげぇ人だな。」

「丸々体育館一つ使ってるからね。結構な人数になるだろうね。」

「ところでよ…」

「ん?なんだい?」

「お前そのドレスどこから借りてきたんだよ…」

「あぁこれかい?なんか先生たちから君は新入生代表としてうんぬんかんぬん言われて…」

「…まぁいいんじゃねぇの?綺麗だし。」

「君はそういうところがデリカシーないよね。」

「なんでたよ!?」

「まぁとにかくいくよ。早く帰りたいしね。」


~社交ダンス会場~


「…よく体育館をここまでできたもんだな。」

「…そうだね。(料理を食べながら)」

「…しっかしすげぇなこりゃ。お偉いさんもいるんじゃねぇの?」

「さぁね。僕は興味ないから。」

校長「大変ながらくおまたせしました!社交ダンス開始です!」

「おっ始まるか。」

「…君がリードしてくれるとはいえ不安だよ。」

「安心しな。完璧なリードしてやっから。」

「泥船乗ったつもりでいるよ。」

「ひっでぇなおい…」


~曲が流れだし皆一斉に踊り出す~


「…」

「…」

「…なぁ。」

「…なんだい?」

「…お前とはただの腐れ縁だと思ってた。最初はこんなやつくそくらえって思ってたさ。けど…そんなお前が…俺は好きだ。」

「…!」

「…答えを聞かせてくれるか…?」

「…僕は…君と恋人になるなんて思いもしなかったよ。…けど…僕は君が…大好き…」

「…!そうか…よかったよ。ダメ元で言ってみたが…これからよろしくな。深月。」

「よろしくね。魄斗。」


二人の唇は満月の夜にかさなった…。



次回第5話初めてのデート!深月の本気!

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