へべれけアーカイブ～ウイスキースキィおっさんの感想と評価そして妄想～

ピーツビースト バッチストレングス【スコッチ】

　今回は値上げ前にウイスキーを買い漁っていたなかでちょっとお安く入手できたこの子を紹介です！

　ピーツビースト バッチストレングス

　フォックス・フィッツジェラルド社による蒸留所非公開のシングルモルトです。ネットではアイラシングルモルトであるという紹介が散見されますが、ボトルにはアイラと特定するような記載は見受けられませんでした。

　ただ名前の通りピートの効いたウイスキーであることは間違いないでしょう。

　ボトルデザインが秀逸で樽と煙の塊から顔を覗かせる怪物の姿が印象的です。似たテイストだとク・ボカンの旧ラベルがありますが、個人的にはコチラのビーストのデザインの方が好みです。

　このバッチストレングスはアルコール度数52.1%でノンチルフィルタードです。

　さあ、謎多きビーストのお味に迫りましょう！

〇ストレート

　煙さが強いがレモンのような酸味を伴うフレッシュさと甘さが印象的な香りです。潮気はあるようなないような。薬草的な青さを感じますが、出所不明な印象です。

　第一印象はハイアルコールの刺激に続く青さと煙さ。鼻抜けのいい煙さですが、舌にまとわりつくような濃厚さです。

　煙さとの背後に青っぽさとレモンといったフレッシュな印象の味わいがあるので重たくは感じません。

　余韻は煙さと青さが混じって苦みのようなビターさを感じます。

　煙さのインパクトが強いですが、レモン感とともに甘味もあるので、一辺倒な味わいでなく爽やかさ軽やかさを感じます。

〇加水

　香りは煙さはそのまま青さと甘さも感じます。酸味も感じられますが、印象としてはしっかり煙く、それでいて爽やかです。

　味わいは初めに案外甘く、レモンと香草続く苦みのような煙さが淀みなく現れます。強烈ながらさらりとした印象です。

　甘さが一番感じられました。　

〇ロック

　煙とレモンを想わせる柑橘の酸味とビターさがしっかり香ります。

　口のすると深い甘さと薬っぽさ、苦いほどのビターさ、唐辛子系の辛味が次々と広がります。

　余韻に広がる煙さと苦みはコーヒーを想わせます。

　煙さを堪能するならロックがおすすめです。

〇ハイボール

　もくもく香り立つという感じではありませんが、しっかり煙くモルトを伴い甘い印象もある香りです。

　口にした印象は意外にもレモンと草と薬っぽさを感じます。煙さはありますがへばりつく感じです。

　アイラとは煙の広がり方が違う気がします。薬っぽさも正露丸と百草丸程度ながら違う気がします。

　個人手にはちょっとチグハグな印象でハイボール向きではないかもしれません。

　濃厚な煙さとレモン系のフルーツ、青さ、甘さと薬っぽさいずれの要素もしっかりとしています。

　アイラならカリラに近い気もしますが、そもそもアイラではないかもしれません。

　味わいはイラストのわりに爽やかない印象にまとまっています。個人的には加水とロックが好きでした。

　ピーツビースト バッチストレングス

　価格は4000円後半で売られていることが多いようです。今回は4000円台前半で購入出来ました。酒屋やウイスキーの品揃えが豊富なお店であれば大体置いていある印象です。

　煙さは濃厚ながら爽やかさがあり軽やかなので、とにかく煙いものが飲みたいけれどアイラ系とは違う感じが欲しいという方が気に入るかもしれません。

　お勧め点数はこんな感じです！

　世楽好み　☆☆☆☆

　万人受け　☆☆☆★

　コスパ　　☆☆☆

　合計　　　11点

　ちなみに最初の方で出てきたク・ボカンの紹介はコチラです！

　ク・ボカン シグネチャー

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054887337556/episodes/16817139556551343201